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文句を言い続ける人々|変化を恐れる私たち

付き合って3年になる恋人の愚痴を良く言っている友人がいる。記念日も忘れられるし、連絡もマメではない。かつてのような熱い気持ちがなかなか戻ってこないのだそうだ。

だったら別れればいいじゃないかと言うと、その答えには曖昧なリアクションが返ってくる。本当は恋人のことが好きなのかもしれないし、別れた後に新しい恋人を作る自信がないのかもしれない。

これは自分にも言えることだが、何だかんだ文句を言いながら今の現状を続けていきたいと思っている人が多い気がする。

自分の家庭の事情がいかに複雑で苦労しているかを相談されたことがあるが、相談者の語りで家庭の様子が説明されるので語り手が悲劇のヒロインの様に描かれてしまっていた。少なくとも専門家でもない僕に相談して解決することでもない。

仕事についても同様のことは多い。給料が安いことや労働時間が長いことを始め、職場の人間関係の悩みは尽きない。社内でやれることを試してみてダメそうだったら転職するしかない、と回答することになってしまうが、この手の相談者は大抵そのままズルズルと文句を言いながら働いているケースが多い。

他にも「自分は頭が悪いから」と言って勉強をせずに本も読まず、その現状を変えようとしない人もよく見かける。

最近は人の相談を聞くことが増えてきたので、人の悩みをこの様な角度で考えるようになった。若い頃に自分が抱えていた悩みもこんな風に見えていたのかもしれない。思い出してみると少し恥ずかしくなる。

やはり人間は変化することに対して腰が重い傾向にあるのだと思う。ひと昔前ならばまだわかるが、現代はあらゆる問題が解決出来得る社会であり、そんな社会に生きている以上、現状は変えることができる。もちろん、「金があれば」とか「運が良ければ」といった条件は付くが、それは何に対してもそういうものだ。

家庭の事情も職場環境も、どれもその環境を変えるべくアクションを起こすか、割り切った関係性を構築するか、極端な場合は縁を切ってしまうか、それらを状況に応じて選択するしかない。

これらを解決策と考えているわけではないけれど、現状維持を欲する人はその環境と自分自身が依存関係に陥ってしまっている現実がある。

家族や同僚、仲間といった関係性は一見すると美しいけれど、それぞれがある程度自立した状態で交流してこそ、幸福な関係性になることができる。現状を本当に変えたいのか、もう一度自問自答してみることが大切なのかもしれない。

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