人間の仕事がなくなる日はくるのか
昔から付き合いのある友人がイベントを開催するらしく、登録していたLINEアカウントから告知のメッセージが届いた。同じ考えや悩みを抱える人同士が音楽やダンスを通して交流できる機会のようで、メッセージの本文とチラシがデータで添付されてきた。
まぉこの手の連絡はよくあるものだから、何気なく見るに留め、開催場所も東京だったから関西住まいの僕には関係ないし…と受け流す。
そこでふと思ったのが、添付されたチラシがよくできていて、とても見やすく楽しそうな雰囲気を出しつつ、スタイリッシュに仕上がっていることだった。そしてテンプレ感もない。すぐに「AIで作ったんだろうな」と思ってしまった。
ここ1年程度でAIの利用は劇的に一般化している。かつて、気づいたら誰もがスマホを持っていた時の様に、気づいたら誰もがググっていた時の様に、そのくらいのスピードでAIが利用されている。
noteにも「みんなのフォトギャラリー」という、noteクリエイターが画像を提供する機能があり、投稿者は記事のサムネイル画像をそこから選ぶことができるが、今や「みんなのフォトギャラリー」もAIで生成されたと思われる画像で溢れかえっている。
下記は高給がもらえると言われていたコンピューターサイエンスを勉強した学生が仕事を失っているという記事だ。今はAIが代わりにコーディングをするようになってしまい、コーディングができる彼らはチポトレ(メキシコのファストフード店)に就職したりしているらしい。
このニュースを知って「人間の仕事がなくなる」と悲観的になるのも正しい感情であり「AIを活用する立場になるため勉強しなければならない」と真摯に向き合うのも正しい考え方だと思う。
AI時代に活躍できる人材となって最先端時代を生き抜いていくのが理想だが、日本で暮らしていると、この環境だとなかなか難しいように感じてしまうのが個人的な感想だ。
上記の記事はアメリカのものだが、日本ではこの様なニュースはあまり聞かず、世間にそこまで危機感は蔓延していない。どちらかと言うとインフレとかお米が高いとか、なかなか賃金が上がらないとか、そういった話題が優先されている。
AIの利用は民主化されたけれど、それも冒頭で書いたようなチラシ作成やみんなのフォトギャラリーへの登録が増加している程度で、日本人の雇用が脅かされるようなスケールのニュースはまだ聞かない。きっと粘り強く人間の仕事を何とか残して、緩やかに仕事が置き換わっていくんだろう。
だから、このニュースを知って真っ先に感じたのは、身も蓋もない結論だが「しっかりと貯蓄しておこう」ということだった。
今ある仕事を淡々とこなしつつ、支出を控えめにしながら貯蓄をしておけば、ある日突然雇用がなくなってもしばらくは何とかなる。その時にどう動けば生きていけるかを考えられるような知識は、本を読むなどして早めに身に付けておきたい。
多くの仕事はなくなるだろうが、選ばなければゼロにはならないはずだ。仮に人類の仕事がゼロになったとしたら、それは心配したところでどうしようもない。
