キャリアブレイク|言葉の社会的認知
「キャリアブレイク」という言葉があるらしい。どうやら会社員生活に一度区切りを付けて休んでいる状態のことを指すらしく、「キャリアチェンジ」とも違い「FIRE」でもないようだ。
要は仕事を辞めて転職活動をする以前の状態を指すのだと思うが、こういった言葉ができれば、その状態になりやすいなと思った。「仕事を辞めたんですけど、まだ就活はしてなくてこの先のことは考えてないんです」と言うよりも「キャリアブレイク中なんです」と言いたい。
ブレイク期間が長引いてしまうのは良くないと思うが、その期間に自分と向き合って仕事に追われている時には得ることができない考え方を手に入れることができれば、とても意義のある期間だと思う。
人生は延々と馬車馬のように働き続けるためのものではないが、資本主義社会は我々にそう生きるよう圧をかけ続けている。だから自分たちで歯止めをかけなければいけないのだ。
僕も「キャリアブレイク」がしたくなってきた。この言葉がもっと認知されて、そのライフスタイルも一般的になれば、ようやくキャリアブレイクがしやすい状態だと言えるだろう。簡単に調べてみたところだと、欧州では割と一般的な言葉らしい。
言葉の社会的認知というのは大切なことだと思う。「フリーター」という言葉も1987年にコンビニや飲食店の建設ラッシュが起こり、求人が爆発的に増えた時にリクルートが作った言葉である。
「フリーター」という言葉が作られなければ、当時の感覚だとその境遇にある人たちは無職と同じように扱われていただろう。それが「フリーター」という響きの良い肩書を手にすることになり、実際にフリーターの数は格段に増えた。
だから「キャリアブレイク」も言葉が定着すれば、もっと仕事を休みやすくなるはずである。多くの人がもっと自分の人生のことを考えなおす時間を持ち、自分と社会について考える。
生産性は一時的に下がるかもしれないが、幸福度は相対的に上がるんではないだろうか。
