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変わった趣味を持つメリット|少数派の連帯感

人のプロフィールなどを見ていると、大抵は「趣味」の様な欄があり、そこには「旅行に行くこと」や「美味しいものを食べること」といった趣味が書かれていることが多い。少なくとも僕はそんな印象を持っている。

もちろん旅行に行くことも、美味しいものを食べることも、嫌いな人は少ないだろうし、いずれも親しみを持てる趣味だと思う。これなら他の人と話をする時に、旅行の体験談を話したり、おすすめの飲食店を教えあったり、話題に欠くこともなく盛り上がることができる。趣味の話をきっかけに交流関係が拡がっていくのだ。

しかし、この趣味が「読書」や「音楽」となると、少し話が違ってくる。読書の場合は、純文学が好きな人もいれば、エッセイやビジネス書を読む人もいるので、同じ読書家だったとしても、話が合う保証はない。

音楽にしても、「私はショパンとモーツァルトが好き」と言う人に対して「俺はアイアンメイデンが好きだ」と答えたとしたら、おそらくこの二人は盛り上がることができないだろう。

現代は大量のコンテンツ消費社会なので、趣味が多様化してしまっているのだ。

だから、僕はいつも趣味を尋ねられた時に回答に困ってしまう。旅行は好きだが好きな旅先はインドの様なハードなところだし、食事にもこだわりがなく、いつも豆腐ばっかり食べている。

読書や音楽の場合は上述の通り、趣味が合わない可能性を考えてしまい、保守的な回答をしてしまう。趣味を通して人と話が盛り上がるのは、何とも難しいものだと思う。

しかし、先日久しぶりに音楽の話で人と仲良くなることができた。しかも結構マニアックな音楽を紹介している。

僕はMagmaというフランスのプログレッシブバンドにハマっていたことがあり、その時に思わずMagmaを紹介してしまった。

Magmaはコバイア語という架空言語を使ったプログレバンドで、正直説明するのが難しく、Wikipediaの説明を掲載するのでそちらを読んでみてほしい。

マグマ(Magma)は、フランス出身のプログレッシブ・ロックバンド。クリスチャン・ヴァンデが主宰し、長い活動実績を誇る同国の代表的グループ。コバイア語という架空言語を駆使して、スペース・オペラ的な長編物語を構築。強力なリズム隊と呪術的な混声合唱を展開し、独自のスタイルを築き上げた。

1967年、ジャズ・サックス奏者、ジョン・コルトレーン (John Coltrane) の大ファンだったクリスチャン・ヴァンデは、彼の死にショックを受け、イタリア放浪を始める。放浪生活中「啓示を受け」フランスに帰郷。1969年にマグマを結成する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』マグマ(バンド)

個人的には結成のきっかけが好きなのだが、曲の世界観が凄まじくて中毒性があるのだ。日本人に馴染みは少ないので、僕はひっそりと聞いているに過ぎなかった。

しかし、知り合った友人にMagmaを紹介したところ「今日さっそく電車で聞きながら帰ります」と彼は爽やかに答えてくれた。最もポピュラーな「Mekanik destruktiw kommandoh」から聴いてくれるらしい。

自分だけでひっそりと聞いていた音楽を、溢れんばかりの興味関心を持って受け容れてくれた彼に、同胞の様な感覚を抱くことになったのである。

この様な少し変わった趣味は通用する場面こそ少ないが、こうして話が合った時の連帯感は強い。

もちろん、その趣味を開示する場面は見極める必要があるが、相手を見極めて開示することで、少数派だからこそ感じる強い連帯感を得ることができる。

自分の趣味が少しニッチだったとしても、開示する場所を見極めれば、それは少数派だからこそ得られる連帯感という、メリットにもなり得るのかもしれない。

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