見出し画像

コブラとプーンギとスネークチャーマー|インドの蛇使いの話✮コミックエッセイ✮

インドのヘビ使い(スネークチャーマー)文化は、インド亜大陸で数百年にわたり存在し、特にラージャスターン州やウッタル・プラデーシュ州などの地域で知られている神秘的な伝統芸能です。現代の法規制や社会変化によりその数は減少しています。


Ⅰ.インドといえば蛇使い 🐍

4コマ漫画のテキスト
1:友人Zヤマと飲んだ時
Z山「インドっていうとヘビ使いのイメージがある。レッドスネークかもん的な」Z山氏は若い頃ゲイのアメリカ人男性に自作の歌をプレゼントされる等熱烈に求愛された濃い経験を持つ男である
2:蛇使いといえばラジャスタン
夫「ラジャスタンですね。それは昔の話で今は観光客の為にする人はいるヨ」
3:ラジャスタンとは
ラジャスタンはインド北西部にありインドで一番大きい州。砂漠の国としても知られている。ドルプール地区で採れるピンク砂岩は全国的に有名で今年話題となったラムマンディール寺院建設にはこのラジャスタン産のピンク砂岩が使われている。首都ジャイプールはピンクシティと呼ばれている。これはこの地域でピンク色が伝統的なおもてなしの色とされておりイギリス統治時代にイギリス王子訪問の際歓迎の意味で建物をピンク色に塗った(ピンク砂岩ではない)。
4:蛇使いについて
蛇使い族の一族(カースト)は「カルベリア」。蛇使い用の笛は「プーンギ」という名前である。ヘビの扱いに長けている為、昔はコブラで害虫の退治をしたり、ヘビに噛まれた人の治療をしたりなどあったようだ
[漫画輸出:2024/03/12]

ピンク砂岩がよく採れるのでおもてなしの色がピンクという風習ができたのかもしれませんね。カルベリアダンスもドレスもかっこいいです!

そういえば「ヘビ使い座」の話がむかーし、一時期ありましたよね‥‥。

漫画内のラムマンディール寺院の話については別途アップします!

1.歴史と文化的背景

  • 起源: ヘビ使いの伝統は古代インドに遡り、宗教や神秘主義と結びついています。ヒンドゥー教では、蛇(特にコブラ)は神聖な存在とされ、シヴァ神やヴィシュヌ神と関連付けられています。ヘビ使いは、蛇の神秘的な力を操る者として、コミュニティで特別な地位を占めることがありました。

  • 職業的役割: かつてヘビ使いは単なるパフォーマーではなく、村で野生のヘビを捕まえ、咬傷事故を防ぐ役割も果たしていました。彼らはヘビの生態に精通し、解毒の知識を持つ者もいました。

Ⅱ.現代のインドの蛇使い

1972年のインド野生生物保護法により、野生のヘビの捕獲や商業的利用が禁止され、ヘビ使いの伝統は大きな影響を受けました。多くのヘビ使いは生計を立てるために他の職業に転向せざるを得なくなりました。

それでも、一部ではヘビ使いの商売を続けてきましたが、1991年に禁止令がより厳格化したことにより(蛇使い禁止、蛇を捕獲、所持の禁止)、ヘビ使いの職業を辞めざるを得なくなりました。それにより、多くのヘビ使いは生計を失い、貧困に直面しています。(密猟やパフォーマンスのための手術が無くなりヘビには恩恵。)

この状況を支援する動きもあります。野生生物トラスト・オブ・インディアは、ヘビ使いの音楽的伝統を活かし、結婚式や観光地での演奏グループを形成する新たな生計手段を支援。イスラエルや台湾での公演機会を得る者も現れました。

一方で、若い世代は電気技師など新たな職業を志向し、伝統から離れる傾向にあります。ヘビ使いの薬草知識を活用した薬の販売や、ヘビ救出サービスの検討も進んでいますが、年配者には新たな生活への適応が難しい状況です。

蛇使いのライフスタイルはインドの文化遺産の一部でもあります。伝統と現代化の間で、ヘビ使いコミュニティは存続の道を探っています。

Ⅲ. 蛇使いを題材とした映画

とても面白そうなインドのホラー映画を教えていただきました!

私はテルグ語全然分からないのですが、竹美さんの書かれたnoteを読んでから前半ざっと観たところ雰囲気でもなんとかいけそうです。1980年代、広告も、映画の前半スタッフロール(?)もレトロオシャレで良いですね。

# 関連記事

🔻インドでの結婚式人気スポットのひとつ、ラジャスタン州

# 初出・更新履歴

本記事は「インドといえば気になる蛇使い(初出:2024年3月12日)」をnote用に本文を書き直しまとめたものです。
2025年7月28日「Ⅲ. 蛇使いを題材とした映画」追加

# 当サイトについて

当サイトは、インド人夫が語るインドカルチャーやニュース、私達国際結婚夫婦の日常をメインに綴っています(夫がネタ放出、私妻が編集作画)。

夫は北インド出身です。「インドでは――、」とよく語りますが、インドは広い上に多民族多宗教多言語国家のため、南インドなど地域により異なる場合があります。その点ご留意いただき、北インドの某インド人はこういう感覚なのか〜という感じで読んでいただけると幸甚であります。基本的には楽しんでもらえるような記事を発信していますが、真面目な題材も扱います。参考文献を併せてご覧いただくとより詳しく知ることができます。

「インド人夫と日本人妻|自己紹介」より

# 参考文献

1) The Economic Times: Pink stone from Rajasthan to be used for construction of Ram temple structure in Ayodhya: Sources.(閲覧日:2024年3月11日)
2) こいで みのる: 『ザ・ラジャスタン』音楽紀行 #028:コブラの化身、カルベリアの妖艶な舞(1). スプルース&バンブー(閲覧日:2024年3月11日)
3) TIRAKITA: [蛇使いの音楽]Roots Of Pushkar - Gypsy Sounds Of Rajastahan[CD].(閲覧日:2024年3月11日)
4) VOA news: Snake Charmers Virtually Forgotten in Modern India - 2003-12-05. October 26, 2009(閲覧日:2025年7月27日)
5) Somenath Halder, Rajesh Sarda. Promoting Intangible Cultural Heritage (ICH) tourism: Strategy for socioeconomic development of snake charmers (India) through geoeducation, geotourism and geoconservation. March 2021 ResearchGate(閲覧日:2025年7月27日)
6) S Halder. Promoting intangible cultural heritage (ICH) tourism. 2021 ScienceDirect(閲覧日:2025年7月27日)
7) Snakes Store: SNAKE CHARMING: HOW DOES IT WORK? August 16, 2024(閲覧日:2025年7月27日)

いいなと思ったら応援しよう!

津籠茶里🇮🇳 我が夫はインド人 応援、嬉しいです♪🙏🦭