見出し画像

インド現地語で、ヴァルナ、ジャーティと呼ぶ|インドとカースト【1】✮コミックエッセイ✮

インドのカースト制度ついてマンガで解説!


Ⅰ.インドではヴァルナ、ジャーティと呼ばれるカースト✭

漫画のテキスト
① インドといえば日本人の我々がすぐ思いつくひとつは「カースト」であろう。 インドではカーストとは言わず「ヴァルナ」「ジャーティ」という カーストは英語Casteであり、語源はポルトガル語Castaである。日本ではスクールカーストとかヒエラルキー構造の揶揄としてよく使われる単語ですね
② ヴァルナは身分制度・階層の事 バラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラさらにヴァルナに属さないアチュート(不可触民)がある 。ヴァルナ(色の意)のはじまりはアーリア人によるインド亜大陸の先住民を支配する為の人種・民族差別化である。不可触民はアウトカースト、アヴァルナ、パンチャマ、ダリット、ハリジャン等様々な呼び方がある 
③ ヴァルナが職業・種族により細分化された地縁血縁的社会集団を「ジャーティ(「出自」・「生まれ」の意)」と呼ぶ。 ジャーティは職業・共食・儀礼など共有している1地域に500あるとかインド全体で3000近くあるとか言われる。よく耳にする「同じカーストで結婚する」というのはインドでジャーティを指す。このジャーティに基づいたお見合い結婚が多いようだ。 
④ インド憲法ではカーストによる差別と、不可触民への差別的呼称を禁止しているがまだ差別が残っているのが現状である。夫「村には一緒に御飯を食べたり家に入れたらダメな人がいたヨ。ワタシはそういうシステム好きじゃない」カーストが互助的役割をする事もあれば差別により殺人や強姦に結びついてしまう面もある。
夫の村では普通のカーストの人とアウトカーストが共に暮らしています。アウトカーストの人々の暮らしに関しては別途記事を立てます。[漫画初出:2024年3月27日]

インドといえば日本人である我々がすぐ思い浮かべ、スクールカーストなどヒエラルキー構造の揶揄としてよく使われる単語「カースト」。

インドでは本来、カーストとは言わず「ヴァルナ」「ジャーティ」と呼びます。カーストは英語で「Caste」であり、語源は家柄や血統を意味するポルトガル語 「Casta」です。15世紀にポルトガル人が「ヴァルナ」「ジャーティ」をまとめて呼んだのが、カーストという呼び名のはじまりです。

ただし、インドでも英語が日常語になっている人々は普通にカーストと言います。私の夫も、私と話すときはカーストと言います。

ヴァルナは大まかに分けて4(プラス1)種類あります。複雑多岐なのがジャーティであり、インドでもカーストというとジャーティを意味することが多いです。ジャーティの数は3,000以上あるのではないかといわれており正確に数えることは困難です。

カーストが互助的役割をすることもあれば、差別により殺人やレイプに結びついてしまう側面もあります。

本来、古代ヴェーダ時代にはまだ流動的だった身分観念。それが、侵略・征服の歴史や社会の変容を経て、現在のような強固で差別的なカースト制度へと変質してしまったのはなんとも⋯⋯とう気持ちになります。

カーストと不可触民については、フィルムサガーさんの記事が分かりやすいです。現在のインドでのカースト実態について知ることができます。

出典:フィルムサガー「カースト」カースト制度と不可触民制度の実態模式図

ちなみに結婚については、インド人の夫いわく、完全一致したジャーティでなくても結婚できるし(同じ系統のジャーティではある)、なんならカースト違いでも結婚できるそうです(後者は稀)。こちらについては別途記事にする予定です。

Ⅱ.インド人の夫と国際結婚する時、気になったカーストのこと

九段下ムンバイさんにて

今の夫との結婚を意識し始めた当初、カーストが結婚後に何かネックになるのかという点が気になりました。調べた結果、結婚してからインドで暮らすわけではないし「気にしないで良いかな〜」と(楽観的)、彼のカーストについては聞きませんでした。

結婚してからカーストにあたるという名前を聞き調べて見ましたが、当時(2023年)、やっぱりよく分からず、想像以上にかなり複雑なんだなと感じました。ちなみに今は夫のカースト/ジャーティについては把握しています。

個人的には当時、国際結婚ではカースト云々より、ムスリムの方と結婚する方が大変そうだなと感じました(夫はヒンドゥー)。自炊で安い豚肉が使えないとかツラいじゃないかと。マイ好物はトンカツですし(そこかい)。

当時仲の良かったインド人の友だちに結婚すると話した際には、彼の名前や出身地を教えてくれたら大丈夫な人か分かるから調べるよと言ってもらえたのですが(夫もそれでカーストが分かると話していました)、勝手に個人情報を教えるのは抵抗があり丁重にお断りしました。

友人「僕のことを信用していないんだね」と言われてしまいましたが、そういうことではなくて、日本人はそういうとこ慎重なんだよとも伝えました。

夫はガルワール・ラージプート族でして、Wikipediaでは自称クシャトリアと書かれております。自称(笑)。

# シリーズ続き

# 関連記事

不可触民への差別でレイプや犯罪がおきてしまうケースもあります。

# 初出・更新履歴

本記事は「インドではヴァルナ、ジャーティと呼ぶ|カースト話【1】(初出:2024年3月27日)」をnote用に本文を書き直しまとめたものです。

# 当サイトについて

当サイトは、インド人夫が語るインドカルチャーやニュース、私達国際結婚夫婦の日常をメインに綴っています(夫がネタ放出、私妻が編集作画)。

夫は北インド出身です。「インドでは――、」とよく語りますが、インドは広い上に多民族多宗教国家のため南インドなど地域により異なる場合があります。その点ご留意いただき北インドのインド人はこういう感覚なのか~という感じで読んでいただけると幸甚であります。基本的には楽しんでもらえるような記事を発信していますが、真面目な題材もよく扱いまっす!(参照したものを参考文献としてページ後半に記載している記事もありますので、併せてご覧いただくとより詳しく知ることができます。)

「インド人夫と日本人妻|自己紹介」より

# 参考文献

1)一般社団法人 部落解放・人権研究所:変貌するインドのカースト制度. (閲覧日:2024年3月26日)
2)U-Talk:第119回 カーストから見えるインド. (閲覧日:2024年3月26日)
3) ハリオム. インドのパスポートの謎. インド人シェフのブログ(閲覧日:2024年3月26日)
4)アルカカット. カースト. フィルムサガー. (閲覧日:2025年2月23日)

いいなと思ったら応援しよう!

津籠茶里🇮🇳 我が夫はインド人 応援、嬉しいです♪🙏🦭