《第1回》踊りで語るオアハカ|なぜ「ゲラゲッツア」は死者の日より知られていないのか?
《連載スタート》踊りで語るオアハカ|ゲラゲッツアを文化として読む
日本人にオアハカの死者の日は大人気なのに、なぜゲラゲッツアは響かないのか?これが、このシリーズを始めた理由です。
というのも、前回、ゲラゲッツアの大まかな概要をまとめた記事を書いたのですが、正直なところ、ほとんど反応がありませんでした。「あれ? こんなに魅力的なお祭りなのに、なぜ伝わらないんだろう?」
そこで改めて考えた結果、たどり着いたのが「ゲラゲッツアは、文化の前提が見えないと面白さが伝わらない祭りなのでは?」という仮説でした。
なお、本シリーズで書いている内容は、文献の要約ではなく、現地で暮らし、実際にゲラゲッツアを見続けてきた筆者自身の視点と解釈です。
なので、このシリーズの目指すところは、ゲラゲッツアの深掘りを難しいことをわかりやすく、面白く、かみ砕いて伝えること! だから固くならず、時間のあるときに気軽に読んでもらえたら嬉しいです。
さて! すんごい大雑把に、これまでのガイドブック的な説明を蹴散らし、“誤解上等”で一言で言うなら、こうです。
ゲラゲッツアは、
オアハカ各地域の人たちが「私たちは何者か」を、踊りで見せる発表会です。
踊りを楽しむためのイベント、というよりも、
それぞれの地域が「自分たちの文化・誇り・生き方」を持ち寄って共有する場。
それが、ゲラゲッツアのいちばんシンプルな姿だと私は思っています。
日本のイベントに置き換えると、一気にわかるかな?
もし日本で、
・沖縄
・青森
・京都
・北海道 などなど
自分たちの正装と踊りと文化と特産物で「私たちはこういう文化を持っています」と全国に向けて披露するイベントだとしたら?
つまりゲラゲッツアは、「全(県・州)民俗文化発表会」を、祭りとして成立させているようなものです。
それが、ゲラゲッツアにいちばん近いイメージです。
想像してみてください。たぶん会場は東京ビッグサイトで週末だけじゃなくて、約2週間は続くと思います。デカい祭りになる予感!
それでも、理解しにくい方へ私が時間をかけて説明したい!
ゲラゲッツアが日本人に伝わりにくいのには、こんな理由じゃないかと感じています。
① 前提を知らないと「ただの踊り」に見えてしまう
ゲラゲッツアでは、
踊り=娯楽
衣装=ファッション
ではありません。
踊りは、その土地の歴史や役割を表すもの。だからゲラゲッツアの踊りの導入部分では、結婚式や祭りや死者の日の様子など寸劇みたいなものも多くその後にお祝いの踊りとしてみんな踊ったりします。
衣装は、その地域がどんな環境で生きてきたかの証。
気候や文化により全く違ってきます。
そして「地域」は、単なる場所ではなく、彼らの誇りそのものです。
オアハカには、それほど多様な文化が共存しています。
この前提を知らないと、理解が追いつかないのが正直なところです。
でも理解できたら、こんなにオアハカ好きの心に響く祭りはないです!
私が、今後シリーズ化して2026年のゲラゲッツアに間に合うように記事にしていくのでご心配なく!(noteのスキが少ないとしても、届く人に届いて欲しい!それは覚悟です)
今後写真で伝えたい事。
ゲラゲッツアは、各地域の
「なぜこの衣装なのか」
「どんな位置にある文化なのか」
「なぜ最後にプレゼントを投げるのか」
各地域の説明と豆知識を書いていく予定!
写真と言葉でみんなに伝えるよ!
現地に住んで感じる、ゲラゲッツアの立ち位置
実際にオアハカで暮らしていると、
ゲラゲッツアは「観光イベント」としても現在成功している反面。
“地域が正式に評価される公式の場”
の役割も担っていると思います。
どの地域が、どんな文化を持ち、
それをどう次の世代につなげているのか。
その発表と確認の場でもあるのです。
それが、会場に人を集めてスライドや講義で説明するのではなくて。
実際に、村のお祭りをオアハカ市に再現してみんなで体感して参加して楽しめるスタイルが最高だよ!!!
こういう構造を知ったうえで見ると、私は毎年ここで感情が爆発します。もうスキ10万回くらい送りたい!
よく聞かれる疑問に、先に答えておきます
Q. なぜ特産品を投げるの?
→ 施し・分かち合い・豊かさの象徴です。
Q. どうして衣装がこんなにバラバラ?
→ オアハカは「1つの文化」ではないから。
Q. なんでチケットが高いの?
→ オアハカ州を代表する公式舞台だからです。
だから、こういう祭りだと思っています
ゲラゲッツアは、オアハカが一年で一番力をいれているお祭りです。
そこには、オアハカ州の8地域の文化をオアハカ市民、メキシコ全土、そのまた先の全世界に向けて「これが私たちの文化だ!!」とアピールしているのです。
そりゃ、約1カ月にも渡りお祭り騒ぎになると思うし。
私、その7月が一番大好きです!!!
7月のオアハカ何も知らなくても、訪問すれば!たくさんの即売会、パレード、音楽、踊りを楽しむ事もできる!
でも、ゲラゲッツアの背景や8地域の文化の違いや意味を知ったあとに見ると、まったく違って見える、奥深い魅力的な最高のお祭りです!
だからこそ、
住んで、見て、考え続けている人の言葉が必要なのだと思います。
それをわかりやすくかみ砕いて、みなさんにお届けできるのはnoteの場しかないと思っています。
── 次回予告 ──
《第2回》踊りで語るオアハカ|ゲラゲッツアの意味となぜこの形になったのか(意味と構造編)
初回の心意気!最後まで読んでくださりありがとうございました。
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※本記事は、オアハカ在住で長年ゲラゲッツアを記録してきた筆者自身の体験と現地資料をもとに構成しています。
内容の引用・紹介の際は、必ず出典(筆者名・記事URL)を明記してください。
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なぜ私がオアハカに住み、こうした視点で書いているのかが分かると思います。
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