ダースベイダーはパパなの?
「言うことを聞かないとダークサイドに落ちるよ」
スターウォーズを子どもと見て気づいたこと
先日、子どもたちとスターウォーズをエピソード4から、公開された順番に見ていきました。
エピソード6を見終わったあと、子どもたちが不思議そうな顔をしていました。
「なんでダースベイダーはルークを助けたの?」
「ルークのパパだからだよ」と答えても、どうもピンと来ていない様子。
そりゃそうですよね。あの黒いスーツ、機械音の呼吸、仮面の奥に人間がいるなんて、子どもには想像もできない。「パパ」には、どう見ても見えないわけです。
でも、そのあとエピソード1から3を見ていったおかげで、ひとつだけすごく刺さったことがあって。
アナキン・スカイウォーカーという少年は、最初からずっと「いい子」ではありませんでした。
才能があって、仲間思いで、愛情も深い。
でも、人の言うことをあまり聞かない。自分の感情を優先する。
「これが正しい」と思ったら突き進む。
子どもたちはその姿を見ながら、だんだん表情が曇っていきました。
「あ、またやってる」
「怒ってばっかりだね」
「悪くなっちゃったねー」
そうなんです。アナキンはある日突然悪になったんじゃない。
少しずつ、少しずつ、ダークサイドに近づいていった。
怒りが、恐れになって。恐れが、執着になって。執着が、全部を壊していく。
見終わったあと、なんとなくこう言っていました。
「言うこと聞かないでワガママばっかりしてると、ダークサイドに落ちるんだよ」
半分冗談のつもりでした。
でも子どもたちは、妙に真剣な顔でうなずいていました。
それはたぶん、6本の映画を通して、アナキンの転落をリアルタイムで「体験」していたからだと思います。
説教されたわけじゃなく、ただ、映画を見ていた。そして感じたんですかね。
親がどれだけ言葉を尽くしても届かないことが、思いもよらない映画で届くことがある。
スターウォーズは子どもには早いかもしれない。でも、「人がなぜ道を踏み外すのか」を一緒に考えるには、これ以上ない教材だったかもしれません。
ダースベイダーが最後にルークを助けた理由。
それは「パパだから」という一言では説明できなくて、エピソード1からの長い長い物語を全部見てはじめて、少しだけわかる気がする。
そういう「時間をかけてわかること」って、子育てにも似ているなと、映画を見ながらこっそり思っていました。
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