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老後が不安なので、株を始めました DAY99【概算要求から銘柄を探す】

―ハルと歩く、Age60の投資録 99日目― 成功と失敗、両方から学ぶ


同じ講師の、4本目の講義を見た。
テーマは「テーマ選びの成功例と失敗例」だった。

概算要求とは、各省庁が来年度使いたい予算をまとめ、財務省に提出するもの(DAY98参照)。
今日は、そこから見つけた候補を、実際にどう選び、なぜ外れることがあるのかという話に入っていく。

〈探し方の続き:企業のホームページまで確かめる〉

まず、関連銘柄の探し方の続きから始まった。
防衛関連なら「防衛関連」、海底ケーブルなら「海底ケーブル関連」というキーワードで、銘柄一覧サイトに入力する。
すると、そのテーマに関わる企業がずらっと出てくるという。
海底ケーブルの例では、住友電工、古河電工、精工技研、NECといった名前が並んでいた。

そこで終わらせず、必ず各企業のホームページまで見に行く。
住友電工のホームページには、世界のケーブルメーカーがしのぎを削る長距離大容量の国際海底ケーブルで強みを持つ、という趣旨のことが書かれていた。
古河電工のホームページにも、長年培った技術に基づく光デバイスの供給と、海底ケーブルで25年以上の実績があるという趣旨の記載がある。

🌸 私:「一覧に出てきただけで満足しないで、その会社が本当にやっているかまで見にいくんだね」

🌱「はい。DAY98で学んだ探し方の③にあたる部分ですね。ここを飛ばさないことが、精度を上げる鍵になります」―ハル



〈銘柄選びの土台は、自己資本比率〉

テーマに合っていても、それだけで選んではいけないという話もあった。
自己資本比率が低い企業や、経営がうまくいっていない企業は避ける。
自己資本比率が10%を下回る銘柄は、ひとつの注意ラインとして見ておきたい。
一方で、購入時点では、細かな業績の上下よりもテーマの強さを重視するという。
予算がつく分野は今後伸びる可能性が大きく、その手前で業績が一時的に落ち込んでいることもあるからだ。
ただし赤字の企業は見送り、黒字で配当も出ているなら、業績の細かさにはこだわらず購入する、という基準だった。

〈新しさ、というもうひとつの基準〉

もうひとつの基準は、テーマの新しさだった。
毎年繰り返し話題になるテーマより、あまり聞いたことのない新しいテーマのほうが、これから注目される余地が大きい。
注目するポイントは2つ。
①新規に予算がついた事業(最重要)
②前年より大幅に増額されたテーマ。
この2つを概算要求から拾っていく、という話だった。

🌸 私:「新しいテーマを自分で見つけるのって、ちょっとハードル高そうだね」

🌱「その分、早く気づけた人ほど有利になる部分でもあります。次の成功例を見ると、そのイメージがつかみやすいと思います」―ハル

〈成功例:防衛関連とマイナンバー関連〉

過去5年ほどで一番の成功例は、防衛関連だったという。
防衛予算はここ数年、右肩上がりが続いている。講義内の数字では、令和6年度が7兆7,249億円、令和7年度の概算要求では8兆5,389億円と、前年から約8,000億円増えていた。
数年前には5兆円程度だった時期もあり、そこから1年で約1兆円ずつ積み上がってきたという。

もうひとつの成功例が、マイナンバーカード関連。
約4年前、概算要求で前年の10倍から20倍という規模の予算がついたことがあり、その時に新しいテーマとしてピックアップした銘柄が軒並み上昇したそうだ。

〈今の防衛予算を確かめてみた〉

講義の防衛費の数字は少し前のものだったので、今の状況も確かめてみた。
令和8年度の防衛関係費は、当初予算ベースで過去最大の9兆353億円。
前年比で約3,349億円、3.8%の増加だった。
令和5年度の6.8兆円から、6年度7.9兆円、7年度8.7兆円、8年度9.0兆円と、講義で言われていた通り、着実に増え続けている。

〈失敗例:SAF、そして注目されにくい銘柄〉

一方で、失敗例として挙げられていたのがSAF(持続可能な航空燃料)だった。
DAY98でも触れた通り、経済産業省の概算要求は前年の3倍近くに増えていたが、講義の時点では市場のテーマにはならなかったという。
ただし、航空機の脱炭素化に関するニュースが出た時には、あらためて注目される可能性もある、とのことだった。

もうひとつの注意点として、テーマに合っていても市場で注目されにくい銘柄があるという話もあった。
売買高が少ない、自己資本比率が低い、時価総額が小さい、といった銘柄は、テーマ株であっても投資家として手を出しにくい。
ある程度売買高のある銘柄を選ぶことが大事だという。

〈なぜ外れるのか、ヒントをもらった〉

DAY98の投稿に、トトさんからコメントをもらった。
株価を動かすのは、期待と失望だという。
予算がついていても、それが利益にどうつながるのか分かりにくいテーマは、期待が集まりにくく、株価も上がりにくい。
逆に、フィジカルAIのように、工場が省人化される→人件費が浮く→効率が上がり生産が増える→利益が出る、という流れが分かりやすいテーマには、資金が集まりやすいという。
SAFが今年テーマにならなかったのも、燃料が置き換わること自体は分かっても、それが利益にどうつながるのか、遠くて見えにくかったからかもしれない。

🌸 私:「なるほど、予算がついても、"儲かる理由"が見えないと人は動かないんだね」

🌱「期待と失望というのは、まさに株価を動かす心理そのものです。フィジカルAIのように利益までの道筋がシンプルなテーマは、それだけ資金が集まりやすくなります」―ハル

🌸 私:「同じ"予算がついた"でも、これだけ結果が分かれるんだね」

🌱「はい。概算要求を追いかけることは、当たりを保証するものではありません。それでも、国が予算をつけることで会社やセクターが成長する場面は多いというのが、この講師の実感だそうです」―ハル

💬 Satsukiの疑問とハルの回答


🌸 私:「防衛関連みたいに、何年も予算が増え続けているテーマは、やっぱり強いんだね」

🌱「継続して増額される分野は、それだけ国の方針として長く続く可能性が高いということです。単発の増額と、何年も続く増額を区別して見る視点は、これからも役立ちそうです」―ハル

〈今日、一番わかったこと〉

概算要求からテーマを探すときは、新規予算と大幅増額に注目すること、そして自己資本比率など企業の基礎体力も確認することが大事だった。
防衛関連のように何年も増え続けるテーマは強いトレンドになりやすい一方、SAFのように条件が揃っていても市場のテーマにならないこともある。
当たり外れがある前提で、それでも国の予算の動きを追いかける価値はある、と感じた一日だった。

明日も続ける。

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DAY98はこちら
DAY94はこちら

いつも、気付きと学びをくださるトトさん、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


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