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老後が不安なので、株を始めました DAY111【テンバガー株監視リスト②】

―ハルと歩く、Age60の投資録 111日目―5社を、実際に見てみた


昨日、決めた。
100万円は、まだ使わない。
まず、上場1年以内のIPO企業から、自分のお金を預けたいと思える会社を探してみる。

今日は、その最初の日。
講義で習った「1分チェック」を、本当にやってみることにした。

〈最新のIPOから、順番に見てみる〉

どの会社から始めるかで迷わないように、ルールは単純にした。
新しく上場した会社から、順番に見る。
2026年8月9日時点で、直近の5社を並べてみた。

・エブリー(607A) 8月4日上場
・アイ・グリッド・ソリューションズ(603A) 7月29日上場
・ビーエイブル(604A) 7月29日上場
・ティアフォー(593A) 7月22日上場
・チャットプラス(598A) 7月15日上場

JPXの新規上場会社一覧でも、この順番を確認した。

こうして並べると、知らない会社も多い。
エブリーは「DELISH KITCHEN」で知っている。でも、それ以外は、社名を見ただけでは何をしている会社なのか分からないところもあった。

少し前の私なら、たぶんここで「知っている会社から見よう」となっていたと思う。
でも今回は、それをしない。
知っているかどうかではなく、同じ条件で見る。

〈まずは、4つだけ〉

1分チェックで見るのは、
①想定時価総額
②想定PER
③ビジネスモデル
④直近5年間の業績(確認できる範囲で、過去の推移を見る)の4つ。
全部を詳しく調べるのは、この先。
今日はまず、この4つでふるいにかけてみる。

結果は、思っていた以上にはっきり分かれた。

〈①エブリー――知っている会社だからこそ、数字で見る〉

最初は、エブリー。
「DELISH KITCHEN」を運営している会社だ。
料理・子育て・買い物体験などのメディアやサービスを展開している。

公開価格ベースの時価総額は、約48億円。
予想PERは約13.6倍。
講義で習った「40倍以下、理想は20倍以下」という範囲に入っている。
初値も公開価格230円に対して294円で、約1.28倍。
極端には跳ね上がっていない。

ここまでは、かなり気になる。
でも、業績を見ると少し印象が変わった。
ずっと利益が右肩上がりだった会社、というわけではない。
赤字の時期を経て、直近で黒字化してきた会社だった。

🌸 私:「"知っている会社だし、いいかも"で終わったら、ここは見えていなかったね」

🌱「ええ。でも逆に、黒字化してきた変化をどう見るか、という面白さもありますね」―ハル

エブリーは、ここでは落とさない。
次へ進める。
ただし、「有望」と決めるのもまだ早い。
11の条件で、もう一度見ることにした。

〈②アイ・グリッド――いい会社でも、条件から外れる〉

次は、アイ・グリッド・ソリューションズ。
太陽光発電やエネルギーマネジメントなど、GXに関わる会社だった。
業績も悪くない。
PERも高すぎない。
「これは残るかな」と思った。

ところが、公開価格ベースの時価総額を見ると、すでに200億円を超えていた。
講義で習ったテンバガー条件の一つは、「時価総額200億円未満」だった。

🌸 私:「業績がいいのに、外すの?」

🌱「"悪い会社だから外す"のとは違いますね」―ハル

そうだった。
今やっているのは、いい会社ランキングではない。
小さな会社が大きく育つ可能性を探すためのスクリーニング。
会社として魅力があっても、今回の条件には合わないことがある。
アイ・グリッドは、いったん保留にした。

〈③ビーエイブル――数字だけでは決められない〉

ビーエイブルは、公開価格ベースの時価総額が約70億円。
ここは条件に入る。
業績も黒字で、直近は増収増益を見込んでいる。

でも、事業を調べると、原子力発電所の建設・保守・廃炉工事や、再生可能エネルギー関連などが中心だった。
SaaSのような典型的なストック型とは、収益のつくり方が違う。

🌸 私:「時価総額が小さくて、利益が出ていれば、それで○じゃないんだ」

数字だけでなく、どうやってその利益を生み続けるのか。
そこを見る必要がある。
継続して利益を生み出せる仕組みなのかは、もう少し確認したい。
ビーエイブルは、保留。

〈④ティアフォー――一番ワクワクしたのに〉

そして、ティアフォー。
自動運転。
この言葉を見た瞬間、私は少し惹かれた。
これから伸びそう。
大きな市場になりそう。
未来がある。

でも、数字を置いてみると違った。
公開価格ベースでも時価総額は、講義の200億円未満という基準を大きく超える。
そして、2026年9月期も営業赤字予想。
今回の条件には「黒字企業」もある。
売上は伸びている一方、営業損失が続いている。

ここは、かなり明確だった。
今回は見送る。

🌸 私:「自動運転って聞いたときは、一番面白そうだと思ったのに」

🌱「だからこそ、先にルールを決めておいてよかったのかもしれませんね」―ハル

なるほど。
自分が好きなテーマと、投資条件に合う会社は別。
これまでテーマ株について勉強してきたことも、こんなところでつながってきた。

〈⑤チャットプラス――派手ではないのに、残った〉

最後は、チャットプラス。
問い合わせ対応のチャットボットやAIエージェント、FAQシステムなどを提供する会社だ。

公開価格ベースの時価総額は約50億円。
PERは17.56倍。
ここまでは、講義の基準に入る。
そして事業はSaaS、継続して利用料が入るサブスクリプション型だ。
さらに売上高も営業利益も伸びている。
5社の中では、ここまで一番きれいに条件を通ってきた。
そして、買う価格を考えるうえでもう一つ確認したのが、初値だった。
公開価格1080円に対して、初値は2284円。
約2.11倍。
講義で紹介されていた「初値1.5倍以内」という目安からは外れる。
チャットプラスは上場初日に初値がつかず、翌営業日に2284円で初値を付けた。

🌸 私:「会社は気になる。でも、高くなりすぎたってこと?」

🌱「少なくとも、"いい会社だから今すぐ買う"とは考えない方がよさそうですね」―ハル

ここで、DAY110で書いたことを思い出した。
いい会社を見つけることと、いい値段で買うことは別。
まさか翌日に、その実例に出会うとは思わなかった。
チャットプラスは、次へ進める。
ただし、買うかどうかは、もっと先の話だ。



〈5社を見て、2社が次へ進んだ〉

最初の5社を見終えた。
この時点で、11の条件へ進めることにしたのは2社だった。

次へ進める:エブリー・チャットプラス
保留:アイ・グリッド・ソリューションズ・ビーエイブル
今回は見送り:ティアフォー

たった5社。
それなのに、思っていた以上に面白かった。
「自動運転だから伸びそう」「知っているサービスだから安心」「業績がいいから買いたい」そんな感覚だけでは、残らなかった。
逆に、最初はそれほど目立って見えなかった会社が、数字を一つずつ確認すると残っていく。

〈今日、一番わかったこと〉
テンバガーを探すというと、「10倍になる会社を当てる」ようなイメージがあった。
でも、今日やったことは全然違った。
条件に合わない会社を、一社ずつ外していく。
それだけだった。
しかも、外れた会社が悪い会社というわけではない。
今回の目的に合わなかっただけ。
これなら、少し続けられそうな気がする。

昨日より、「どんな会社なら、100万円を預けたいのか」が少しだけ具体的になった。

そして次は、今日残った会社を、さらに11の条件に当てはめてみる。
エブリー。
チャットプラス。
1分チェックを通ったこの2社は、本当にテンバガー候補として残るのだろうか。
ここから、もう一段深く見てみようと思う。

明日も続ける。

📚 DAY111の関連記事はこちら
DAY110【テンバガー株監視リスト①】
DAY109【少額から"億り人"を目指す考え方】
DAY105【テンバガー株、11の条件②】

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