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休養学 片野秀樹

Gemütlichkeit(ゲミュートリッヒカイト)とは、ドイツ語で精神的な安定感や温もり、居心地の良さのこと。

リラックスできる環境を整えたり、無理をしないことによって心を軽くして生きていきたい。

そう願うわたしの心を鷲掴みにした本がある。
求めていたのはこれだ!
Gemütlichkeitにまた一歩近づけた気がする。



休養とは一体どういうことなのか、真剣に考えたことはあるだろうか。
休む、休息、休暇、のんびりしたり、ぼーっとしたり。

コーヒーやお茶を飲むこと?
惰眠を貪ること?
無心でスマートフォンをいじりながら座っていること?


知っているつもりで、おそらく誰も知らない「正い休養」。
「疲れた」「疲れやすい」と口にした時はもうすでに、限界を突破してしまっている可能性がある。

あなたは正く休養が取れている自信、ありますか?

休養学 片野秀樹

健康づくりに必要な三大要素

正しい休養とは、何か。
それを解き明かすためにはまず、健康づくりとは何かを理解する必要がある。

本書によると健康づくりの三大要素は
「栄養・運動・休養」なのだという。

分かる気がする。
生物はずーっと起きたままではいられない、必ず眠らなければならない。
ご飯も必要だし、体を動かさないと筋力が衰えて何もできなくなってしまうし。

もう一度、三大要素をよく読んでみてほしい。
最後に書かれているのは「睡眠」ではなく「休養」である。

つまり、ただ眠るだけではだめなのだ。
「8時間寝ているから大丈夫」ではない。

「疲労」は、体の異常を知らせるサイン

「疲れた」。
働き詰めの週末、予定が詰め込まれた休日。
多忙な現代人が週に何度も口にする・思っているであろうこの言葉。
この言葉が漏れたら、もうその時点で限界がきているかもしれない。

「え?疲れた、くらい普通じゃない?」と多くの人が思うだろう。

疲労に関して、日本人は「これくらい大丈夫」とマスキングしがちである。
他人と比較したり、過去の自分と比較して「まだ大丈夫」となぜか正常性バイアスをかけてしまう…心当たり、ありませんか?

疲労状態とはつまり、100%良いパフォーマンスを行うことが困難な状態のこと。
つまり、ベストな状態ではないのである。

疲労状態を放置してさらに頑張り続けた場合どうなるか、真剣に考えたことはあるだろうか。

疲労状態を放置すると、非常に恐ろしい病気になる。
脳脊髄という中枢系が炎症状態になるのだ。文字だけでもゾッとする。

え?寝れば治るんじゃないかって?

目指せ!休養の達人

寝ても覚めても疲れている。
どんなに寝ても、疲れが取れない。

こう感じたことのある人、多いのではないだろうか。

つまり、「寝る」だけでは「休養」にならないということだ。

ではどうすれば良いのかって?
答えはこの本の中に書かれている。

わたしが今まで「休養」だと思っていたことは休養ではなかったし、正直「疲労」を甘くみていた。


正い休養を知ること。
これは保健体育の授業などで学ぶべき内容だと思ったし、社会全体が意識を変えて取り組むべき問題でもあると感じた。

他の国の働き方に比べて日本人は非効率だという言われ方をされることがあるが、その原因の一つは間違いなく「正い休養」ができていないからだろう。

意識を少し変えるだけで、驚くほど「休養」の効果は上がる。
みんなで休養リテラシーを挙げ、社会全体を良くしていくためにも、この本は多くの人に読まれるべきだと思う。

そして何よりこの本を読んだ人自身が「正い休養」を実行しなければ社会は変わらない。
Gemütlichkeitな生活のためにも、心に刻んで生きていこうと思う。


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