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適量で快適な暮らしの哲学#2|ファッションを捨てられないミニマリストの、行き着いた先

こちらの続きです。

これを捨てたらミニマリスト、という条件や基準はない。
ミニマルの基準は人それぞれ。

何度読み返したかわからない、佐々木典士さんの本「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」の中に、こういうことが書かれていた。

うんうん。わたしもそう思って、これまでミニマリストを自称していました。
ちょっと前まで自己紹介の決まり文句は「ファッションを捨てられないミニマリスト」
服以外についてはミニマル、でも服に関してはミニマルにしきれていないという自覚があったから。

「極端なミニマリスト」だった頃

ミニマル、それはつまり無駄がないこと。
「とにかく捨てこそが正義」
「持ち物は少ない方が幸せになれる」
そう思い込み、行きすぎたミニマリズムに陥っていた頃があります。

持ち物を徹底的に減らし、洋服も家具も、本当に必要最低限。
暮らしの中に「余白」が生まれたことが嬉しくて、まるで身軽になることそのものが人生の目的であるかのように感じていました。

引き出しを開けても、ほとんど何も入っていない。
冷蔵庫の中もすっきり。
白いテーブルの上には何も置かれていない。
クローゼットの中には、厳選したトップスとボトムスが数点だけ。

それを眺めるたびに、「身軽になった、これで好きなことができる」と思っていました。モノがない状態が、快感でもあった。
けれど今思えば、その「快感」には少しの緊張も混ざっていたのです。

と、いうのは数年前の話。
こちらの本でも書いていますが、極端なミニマリストになってしまった時の話である。
Kindle unlimited対象ですので、読んでいただけたら嬉しいです。

服はわたしにとって楽しみであり、遊びであり、喜びであったはず。

それが「無駄のない」状態になっていたのです。
余白がない、選択肢がない、遊びがない。
こんなのファッションじゃない。

いや、ファッションとしては成立していなくもないのです。
厳選したお気に入りのトップスとスカートに、ピカピカに磨いた靴を合わせて、大好きなバッグを持つ。
いくつかのパターン化されたファッションで過ごす日々。

お気に入りで大好きなアイテムで構成されては、いる。

けれど心の柱に「生活そのものをミニマルにしよう」と書き込んでいたせいか、「こんなふうにしたい」「こういうスタイルが流行ってるから、自分はこうアレンジしたい」という気持ち自体をいつの間にか失っていました。

ファッションまでそぎ落とし、ミニマルになった先にあったのは、虚無。

虚無ファッション、全然楽しくない。
私服の制服化は、わたしには合っていませんでした。

生活そのものを究極的にミニマルにすることも。

ほどほどミニマリスト?

極端なミニマリストになったあと、結局リバウンドしてしまいました。
またモノが溢れる日々。
ある程度の年月を経てリバウンドから脱却したわたしは、ほどほどなミニマリストになりました。これがここ数年の話。

ファッションについては相当な幅・選択肢を持たせた「ファッションを捨てられないミニマリスト」の誕生です。ええ、過去の記事で散々自称しております。
ファッションだけで見たら、全くミニマルではない。
でもそれ以外は、本当に無駄を削ぎ落とした状態。

けれど、最近の家の状態や自分の日常を振り返ると、ファッション以外についても「ミニマリズム」の意識が低下しているように感じるようになってきました。

ミニマリズムという考え方自体は、いま現在も心の中に保っている。
過剰に物を溜め込みたくないし、モノは管理できる範囲でしか持ちたくないと思っている。
でも、必要最低限のモノで生活しているとは言えなくなってきているではないか!

なんで水筒が4つもあるんだ?
なんで二人暮らしの家にマグカップが7個もあるんだ?
なんで読み終わった「ちょっと良かった」程度の本が山積みになっているんだ?

必要最低限、という基準にしたら水筒もマグカップも夫婦で1つずつで良いはずだし、以前のわたしだったらそもそも買い足すようなことはしていなかった。
本も「ちょっと良かった」程度であれば、売っていたはず。

今すぐ必要最低限にしろと言われたら水筒もマグカップも即座に1つに絞れるし、大事な本以外を捨てろと言われたらすぐに捨てられます。

けれど、敢えてそれを実行しないわたしが、ここにいる。


「ミニマルでシンプルな生活で余白を作る」という考えが、わたしには向いていなかったのかもしれません。

作り込んだミニマルやシンプルではない。
普通にしていたら増えた、ちゃんとしていても増えた、そういうモノこそが余白ーーいや、余裕なのかもしれない。

それがどういうことか、説明していきたいと思います。

ミニマルな美意識と快適のあいだ?

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