本を読むために、旅に出る。全国のブックホテルをまとめたガイドを作りました
最近、旅していますか?
旅に出たくなる瞬間は人それぞれ。
疲れてゆっくりしたいときや、 何かを変えたいとき。
エネルギーが溢れて知らない世界を見たいとき。
大切な人に会いに行きたい、あるいは一緒に行く人と楽しい思い出をつくりたいとき。
今日は、本を読むために旅に出るという選択肢について紹介します!
同じ内容を動画でもまとめています。
ブックホテルガイドを作りました
全国63軒のブックホテルをまとめた、無料のガイドサイトを作りました。
地域別でフィルタリングでき、「次の読書泊、どこに行こう」という時に使えるように設計しています。
私が「読書泊」という言葉を初めて知ったのは、読書泊メディアを運営されているおかえりさんの記事。
おかえりさんによると、「読書は一種の体調バロメーター」であり、自分の状態を俯瞰するためにも読書泊を取り入れているのだとか。
私自身も、本と旅は、セルフケアのために始めた習慣でした。
もともとは、自分のために作っていたガイド。
ライブラリーのあるホテルや読書に最適なユニークなホテルが全国に増えている中で、上記の通り「読書泊」や「読書旅」という言葉も生まれています。
きっと、これからは、ますますブックホテルへの宿泊を考える方も増えているのではないかと思い、公開することにしました。
まだまだ、発展途上のガイドですが、ご興味を持ってくださったら嬉しいです。
この記事は、この「ブックホテルガイド」を作るきっかけになった、わたし自身の「読書泊」の話です。

子育てが始まって、自分の時間がなくなった
私は現在、企業の中でカウンセラーとして働いています。
子どもが生まれてから、子連れで旅する機会が増え、ここ3年は、月に一度は家族で、時々一人でホテルステイを楽しんでいます。
でも最初は正直、旅どころではありませんでした。
自分の時間が全然なくて、余裕もない!
子どもがいて、家族がいて、一応好きな仕事もしているはずなのに、どこか満たされず、苦しい…。毎日、けっこう頑張っているのに、気持ちは焦るばかりでした。
そもそも子育ては、あまり好きではないし、楽しみ切れない自分がいました。
そして、そんな自分に罪悪感もあり、ストレス発散や焦る気持ちを埋めるために、高額のマインド講座に課金をしたり、セルフエステを契約したり、働き方を見直したりと、試行錯誤している中で、貯金もどんどん無くなり、夫との関係は最悪でした…。
そこで思ったんです。
「もう好きなことをしよう。子育てが苦手なら、自分の好きなことを子育ての軸にしよう」
そこから始まったのが、月に一度の旅でした。

ブックホテルに出会った
旅の中で出会ったのが、ブックホテルという場所です。
ブックホテルとは、ただ本が置いてあるだけではなく、本を読む「仕掛け」がある宿泊施設のこと。ライブラリーがあったり、読書プランがあったり、本がその場所のコンセプトになっています。
私はそこで、「読書を目的にした旅」をするようになりました。
観光を詰め込むのではなく、ただ居心地の良いホテルでゆっくり滞在する。
それがすごく心地よくて、自分と向き合う時間を、月に1回確保したことで、自分は何が好きで、何が辛いのかが、だんだんわかるようになっていきました。

なぜ旅先では、本が心に染みるのか
頭の中だけで考えていると、同じところをぐるぐると反芻します。
それに、あわただしい日常の中では、自分の人生における「大切な問い」を考える時間も持ちづらくなります。
でも、旅先で、たまたま手に取った一冊が、「こうしたらいいのかも」と思わせてくれる瞬間があります。
潜在的な自分の問いや、今の自分に必要なテーマに対する「答え」が思いがけない本から得られることもたくさんあります。
旅は、物理的に場所を移動するもの。
本は、心の移動距離が広がるもの。
その両方があるのが、ブックホテルだと私は思っています。
そして、物理的にも精神的にも余白ができる旅先だからこそ、自分に必要な「答え」が見つかるのではないかなとも感じます。
私が泊まった5軒のブックホテル
実際に宿泊してきた場所を、いくつかご紹介します。
01|芝パークホテル(東京都港区)
約2,00冊の本が並ぶライブラリーラウンジがある都心のホテル。都会のど真ん中なのに、ものすごく静か。「今日こそちゃんと読むぞ!」という日に向いています。私はこれまで3回宿泊しました。
02|KURKKU FIELDS(千葉県木更津市)
有料の農場施設の敷地内にある、地中図書館が有名。まるでホビットのお家のような洞穴の中に、3,000冊の本が並んでいます。朝と夜は宿泊者限定の時間になるので、静かな読書時間を楽しむことができます。
03|松本十帖(長野県松本市)
本があらゆる空間に溶け込んでいて、「泊まる」と「読む」が一体化した宿。あまりにも広いので一度では満喫しきれず、私はこれまでに2回宿泊しています。じっくり考えたいときにも、子連れで非日常を味わいたいときにも、おすすめです。
04|梅小路ポテル京都(京都市)
梅小路公園の中にある、共用部分が充実したホテル。ライブラリーはもちろん、キッズスペース、レコードルーム、銭湯まであって、ホテルに泊まることが旅の目的になります。このホテルにも、2回宿泊しました。
05|ねをはす(山口県下関市)
本屋・ホテル・カフェ・レストランが一体になった施設。夜は薄暗い中、ランタンを持って本を選ぶユニークな体験ができます。夜の本屋を体験してみたい人には絶対におススメ!
「今の自分に合う場所」を選ぶ
全国には、いろんな形のブックホテルがあります。
別にライブラリーがなくても、本がコンセプトになっていなくても、本を1冊持って旅に出れば、もうそれは「読書旅」だと思います。
でも、滞在先にたくさんの本があることで、世界の広さに謙虚になれるし、いい本と出会うために時間を大切にしようと思える。
そして、純粋に気持ちがワクワクします。それも読書旅の面白さです。
「想像力は移動した距離に比例する」という言葉がありますよね。
本も旅も、どちらも「移動」です。
私が本と旅が好きなのも、どちらも自分の想像力を豊かにしてくれるものだからだと思っています。

全国63軒のブックホテルをまとめました
繰り返しになりますが、この記事で紹介した5軒を含め、全国のブックホテルを一覧できるガイドサイトを作りました。
地域別でしぼり込みができるので、次の旅先を探すときに使ってもらえたら嬉しいです。
ガイドは不十分なところも多く、追加しきれていない魅力的なお宿がきっとまだまだ、たくさんあります。
もしよかったら、皆さんおすすめのブックホテルや読書旅があれば、コメントで教えてください。
