(#156)福島第一原子力発電所がある大熊町に民泊した話
――民泊プロジェクトのアパート
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【前回のおさらい】
6個で100円という破格でうられているたこ焼き屋さんの話をしました。
何も知らずに予約した民泊
福島県を訪れた際、私が泊まったのは、大熊町にある民泊施設でした。
正直に言うと、予約した理由はとても単純で、
「安かったから」
それだけでした。
場所もよく確認せず、深く考えずに予約してしまったのですが、実際に現地に着いてみて、すぐに違和感を覚えました。
「あれ?」が積み重なっていく街の風景
え? コンビニは?
スーパーは?
ご飯屋さんは?
駅なのに、人がほとんどいない……?
車を走らせながら、ひとつ、またひとつと「ないもの」に気づいていきます。
静かすぎる街、夜になるとさらに増す人の気配のなさ。
そのとき初めて、
「あ、ここ、普通の町じゃないかもしれない」
と感じました。
大熊町という場所を、初めて知る
調べてみて、はじめて知ったことがあります。
大熊町は、福島第一原子力発電所が立地する町であり、
2023年6月まで、長いあいだ居住が制限されていた場所でした。
なぜ商業施設がほとんどないのか。
なぜ新しい建物ばかりなのに、人が少ないのか。
点だった違和感が、線としてつながった瞬間でした。
とても「普通」で、だからこそ不思議な宿
私が泊まった民泊自体は、とてもきれいで、
外観も内装も「普通の新しいアパート」という印象でした。
Airbnbで泊まる、よくある民泊と何も変わりません。
それなのに、
「これで1泊8000円くらい……?」
と思うほど、広くて快適でした。
ただひとつ違ったのは、
その建物のまわりに、ほとんど家も人もいなかったことです。
夜になると、本当に音がなくなります。
震災は、過去じゃない
伝承館で見た記録と、
この民泊の静けさが、頭の中で重なりました。
ニュースや教科書で「知っているつもり」だった震災。
でも、実際にその土地に泊まり、夜を過ごしてみて、
震災の影響は、今も確かに続いているのだと実感しました。
泊まったからこそ得られた経験
結果的に、この民泊に泊まった経験は、
私にとってとても貴重なものになりました。
観光だけでは見えないこと。
日帰りでは気づけない空気感。
ここで紹介されている通り、
この民泊プロジェクトには、
「少しでも人が訪れるきっかけをつくりたい」
という思いが込められています。
次回予告
私が仙台に行くとかならず食べる牛タンの話
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(続く)
