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ニホンゴハナセマスカ?

バリ島の思い出


ジャカルタに駐在していた時のお話し



日本への出張中に風邪をひいてしまい
体調は最悪であったもののインドネシアに戻る便を
仕事の都合でどうしてもずらす事が出来ず

さらにその時ジャカルタへの直行便が満席で
やむなく予約していたのはバリ島経由便という運の無さ

高熱にうなされながら成田空港にたどり着き
搭乗したのはガルーダインドネシア航空
まずい機内食など食べられるわけもなくビールだけ飲んで飛行中はほぼ熟睡

「当機は間もなく着陸態勢に入ります」のアナウンスで目を覚まし

到着したングラ・ライ国際空港は観光客でごった返していました

ジャカルタへのトランジット便は約3時間後

熱で大汗をかいたせいか体調が若干よくなっていましたが
汗で濡れたTシャツが気持ち悪いので売店へ行き
汗が目立たないように黒のポロシャツを購入して着替えて

搭乗口手前の手荷物検査場近くのベンチに腰掛けぐったりしていたところ

若いカップルがチラチラとこちらを見ていることに気づきました
まるで不審者を見るときのような警戒した視線と表情です

ああ
ぐったりとした姿勢がだらしなく見えたかな
ごめんね おじさんだらしなくて
そう思い両足を閉じて深く座りなおしました

ところが
そのカップルは手元の本とワタシを交互に見ながら

こんな本だった気がします

じりじりとこちらに近づいてきて

え?まってまって! オレ何かした?

目の前に立ったカップルの女性がワタシに向かい

「Bisa bicara bahasa Jepang?」(日本語話せますか?)

若干意識朦朧気味だったワタシ

「ハイ、ニホンゴハナセマス」

いやいや、そこは「日本人です」の返事だろうと一人ツッコミしつつ
ぱあっと表情が明るくなったお二人の話を聞くと

・同じ便でジャカルタへ行きトランジットで日本へ帰国
・既にチェックイン済み
・搭乗口前の手荷物検査場で止められた
・検査場の職員がスーツケースを指さして中に入れてくれない
・その職員と全く会話が出来ない
(二人とも英語もインドネシア語も話せない)

いや、スーツケースはチェックイン時に預け入れですよ
明らかに機内持ち込みできない大きさのスーツケースです
ここまで持ってきちゃダメですよ
スルーしたチェックインの職員もひどいけど

しょうがない
ワタシが人様に唯一自慢できるのインドネシア語
時間に余裕もあるし助けてあげましょう

手荷物検査場の職員にインドネシア語で事情を説明し
どうすればいいかを確認してお二人に伝えましたが

明らかに「一緒にお願いします」の目になってて断れず

通路を戻ってチェックイン出口の税関職員に事情を話し
チェックイン入口に逆戻りし
スーツケースを預け入れ

無事に搭乗口手前の手荷物検査場に戻りました
(当時は税関もまだユルかった)

別人かと思うような笑顔になったお二人がワタシに向かって

「Terima kasih banyak!」(たいへんありがとうございました!)

え? ワタシ Orang Indonesia(インドネシア人)認定? 

<考察>

・毎週末のゴルフで真っ黒に日焼けしたワタシ
・成田空港免税店のお土産袋を持っている
・このインドネシア人、日本語話せるかもしれない

こんなとこだろうな



ジャカルタに戻り
こんなコトがあったのよとムスメに話すと

「そりゃそうでしょ、そんなポロシャツ着てたら」

バリ島で買って着替えたポロシャツの左腕に
インドネシア国旗の刺繍がされていました

熱のせいで気付かなかった?


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人生で最高の朝焼け
はて??