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【温泉】翁温泉跡(北海道上富良野町)

今日ご紹介する温泉は、北海道は上富良野町の十勝岳の中腹にある「翁温泉」という廃業温泉の源泉湧出地だ。

2024年夏に、十勝岳温泉「湯元 凌雲閣」に宿泊したときのこと。お宿に掲示されていたハイキングマップを何気なく見ていて、近くに野湯があるらしいと気づいた。

「ぬるい(というか冷たい)翁温泉」「透明で酸性の温泉。現在は使用されていません。温度は約25℃・・・夏なら入れるかも。自己責任で(笑)。」「目印は池(温泉)に浮かぶ土管。」

ほお。これはなかなか、レアな情報かもしれない。そこで、インターネットで検索してみる。

すると、「北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ」というサイトの記事がヒットした。

2020年に訪問された記事のようだ。以下の写真ように、温泉が湧いている湯溜まりがあるとのこと。写真にある円柱形の物体は、凌雲閣さんの掲示物に描かれていた土管のイラストとそっくりだ。

そして更に、「じゅん」さんという方が、こちらの野湯に入ったことをブログに綴っていたのを見つけた。ただ、訪問されたのは2009年らしく、かなり古い記事だ。

この方と同じように、全身で入浴したいとはあまり思わないが、野湯があるというのなら、手足だけでも浸してみたい。そんな好奇心から、この野湯を探しに行ってみることにした。

お宿のウォーキングマップの画像と、上記お二方のサイトの説明を頼りに、森の中へと進む。

かわいい公衆トイレがあるが、草や葉で覆われていて、入れなさそうだ。きっと長らく使われていないのだろう。

林道を進む。一応、道はあるようだ。もちろん、周囲には誰もいない。

休憩所のような場所に出た。ここにも、人っ子一人いない。

さらに、先へと進む。

小さな建物があった。しかし草葉が生い茂っていて、明らかに使用されていないようだった。

地図の場所的には、この辺のようなのだが・・・。

しばらく湯だまりを探して歩くが、それらしきものは見つからない。

諦めて帰ろうかと思ったとき、ふと、足元の雑草の脇に、湿地帯のような一角を見つけた。

あれ、なんだか、丸い物体が見える(下の写真右側)。これって、もしかして・・・。

2024年夏、サザヱ撮影

あわてて、「北海道・源泉マニア」さんのサイトの写真を開いた。

「北海道・源泉マニア」さんのサイトの写真(2020)

うん、多分、同じ土管だ・・・。そうすると、ここが、目的地の「翁温泉」なのか。じっくりと目を凝らして見ると、確かに、雑草のあたりが、沼のような状態になっている。

2つ上の写真を再掲

そうか、ここが、翁温泉だったのか。うーん、これは、野湯というよりは、湿地帯か。ヘドロなようなものも浮いているし、とてもきれいとはいいづらい。手も足も、浸けてみる気にはならなかった。

仕方ない。ここで引き返そう。残念ではあったが、森の中で源泉を探してさまよい歩くのは、ちょっとした宝探し体験のようで、楽しかった。

昔はこの「翁温泉」の源泉で、十勝岳への登山客が、疲れた体を癒したのだろうか。大地の恵みである温泉が、こうして使われなくなり、廃れていくのは、なんとも寂しいものだ。日本の誇る温泉が、ひとつでも、少しでも長く存続できるようにと、願ってやまない。

ご参考になれば幸いです!

本記事で引用させていただいた「北海道・源泉マニア」さんのサイトはこちら。

同じく「じゅん」さんのサイトはこちら。

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