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最近、片面白紙カードの注文が増えている/XTAROT(エクスタロット)教材シリーズ

 銀河企画のXTAROT(エクスタロット)教材シリーズでは、ゲーム開発用品のひとつとして「片面白紙カード」を販売している。

 これは58×89mmのトランプ型カードで、一方の面には模様が印刷され、もう一方の面は白紙になっている。白紙面にはニスを塗っていないため、鉛筆やペンで直接書き込むことができる。56枚で1セットである。

 最近、この片面白紙カードの注文が以前より多くなった。

 特に広告を増やしたわけでも、大きな販売促進をしたわけでもない。それなのに複数の模様をまとめて注文していただくこともあり、少し面白い動きになっている。

もともとは、自分で使いたかった

 このカードを設計・企画した理由は単純で、私自身がカードゲームを試作するときに使いたかったからだ。

 カードゲームを考えたとき、紙を小さく切って文字を書けば、とりあえず試すことはできる。しかし紙では薄すぎるし、シャッフルもしにくい。裏側から内容が分かってしまうこともある。かといって、試作段階からカードを印刷会社に発注するのは大げさである。

 それなら、トランプを作る製造ラインを利用して、片面だけ印刷し、もう片面にはニスを塗らなければよいのではないか。そうして生まれたのが片面白紙カードだった。

 その最初のデビューは2016年の「ゲームマーケット」だった。

 このカードはトレーディングカードとほぼ同じ工程で製造される。厚みや手触りがあり、混ぜたり配ったりできる。それでいて、白紙面には文字や絵を書ける。

 56枚という枚数も、トランプに近い単位として扱いやすい。また、厚みが通販/ポスト投函可能な郵送に適していることも好都合だった。

 結果として、かなり単純な商品なのだが、ゲームの試作には便利なものになった。

10年間で模様のデザインは20種類に

 片面白紙カードの模様面には、単色と多色がある。少しずつ種類を増やしてきた結果、現在では20種類ほどになった。すべて58×89mm、56枚組という基本仕様は共通しているので、異なる模様のカードを組み合わせて使うこともできる。

 たとえばゲームを作る場合、赤系の模様を敵カード、青系を味方カード、別の模様をイベントカード、といった使い分けもできる。実際、Amazonでは異なる模様を何種類かまとめて注文していただくことがある。

 そこで、あらかじめ大量の組合せ商品を作ることも考えられるのだが、これは今のところ積極的には行わない予定である。種類が多いと、組合せを商品化するだけで在庫管理がかなり複雑になる。必要な人には、好きな模様を単品で自由に組み合わせてもらう。そのほうが分かりやすいし、こちらとしても無理なく続けられる。以下の3種セットは唯一の例外。

両面白紙カードという姉妹品もある

 さらに、両面とも白紙のカードも販売している。こちらは両面に印刷をしないため比較的安価に製造でき、56枚組を基本として、1セット、2セット、4セットの単位で数量割引を設けている。

 使い分けとしては、両面白紙カードは、まず大量に書いて試すためのカード。片面白紙カードは、実際のカードゲームに近い状態で、伏せたりシャッフルしたりしながら試すカード。という違いがある。

 ゲームを考える初期段階では両面白紙カードを使い、ゲームらしい形になってきたら片面白紙カードを使う、という段階化を私は推奨する。

なぜ最近になって注文が増えているのか

 正確な理由は分からない。ただ、カードゲームやボードゲームを自分で作る人が増え、試作用カードの需要が高まっているのだと思う。
 完成したゲームを遊ぶだけでなく、自分でゲームを考え、カードを書き換えながら試す。そういう遊び方に、このカードはかなり向いている。

 片面白紙カードは、最初からゲーム開発専用の商品として大々的に売り出したものではなかった。むしろ、自分が欲しかったものを、既存のトランプ製造技術で無理なく作った商品である。
 それが時間をかけて、教材・ゲーム試作・オリジナルカード制作など、こちらが最初に想定していた以上の用途で使われ始めたのかもしれない。

 作った当時には小さな需要だと思っていたものが、何年か後になって世の中の使い方と噛み合ってくる。今回の注文増も、そういう現象なのではないかと少し期待している。

これからどうするか

 片面白紙カードは、現在の56枚組を基本にしながら、ゆっくりと展開を考えたい。いま考えていることは以下の通り。

(1) 使いやすい模様の開発。
(2) 他のゲーム開発用品との組合せ。
(3) サイズのバリエーション追加。
(4) 自他による思いがけない使い方の発見。

 そういう文字通りの余白を残した商品として、これからも少しずつ育てていきたい。

 上記のカードは、銀河企画の通販やAmazonなどで取り扱っている。ゲームを作ってみたい人や、自分だけのカードを作ってみたい人には、一度試してもらえればと思う。模様や使い方について提案がある人も、ご連絡ください。


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