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Vol.156 複葉機vsヘリコプター!

私が中高生の頃は、映画を劇場で鑑賞する機会は少なく、せいぜい(「ゴールデン洋画劇場」等々で)TV放映されている作品を観る程度でした。
しかしそんな一方、『映画関連書籍を購入して「映画タイトル」や「あらすじ」の知識を得る』という事もやっていまして、その結果『観てないのに知っている映画』が頭の中で山積みに…(笑)

先日、「午前十時の映画祭」によるリバイバル上映で初鑑賞した、1977年の作品『カプリコン・1』も、まさにそんな1本でした。

※下記はブルーレイ発売時の(約3分半の)予告編です。

映画『カプリコン・1』のざっとしたあらすじは…
火星の有人着陸を目指した『カプリコン・1』の打ち上げ予定日。
宇宙船内で入念に最終チェックを行う宇宙飛行士の3人は、なぜか発射直前に下船させられ、『カプリコン・1』は無人のまま打ち上げられてしまう。
降ろされた宇宙飛行士たちは荒野の施設に移送され、そこで『カプリコン・1』に「宇宙飛行士の生命維持に関わる重大な欠陥」が発覚したことを告げられ、失敗を隠蔽し世間を欺くために『施設に設置された「宇宙船の実物大模型」や「火星のセット」を使って、「ミッションに従事しているフリ」をする事』を求められるのだが…
…というもので、都市伝説的に語られる「アポロ11号は月に降り立っていない」という陰謀論を元に組み立てられたポリティカルサスペンスです。

実際に鑑賞してみれば、様々な人間が交錯する群像劇スタイルで、それぞれが味わい深いキャラクターなのですが、良くも悪くもシーンを転がすための露骨すぎる「都合が良いキャラクター」がいるのはご愛敬(笑)。

特に、クライマックスの複葉機のパイロットは「なぜ、そこまでやってくれるのか?」という気にもなりますが、そんな事を差し引いても『複葉機vsヘリコプター』の空中戦は目が離せない名場面!
実機同士のアクションだからこそ醸し出せる空気感は必見です。

ちなみに、故 中島らもさん(注1)の小説『空のオルゴール』(注2)の終盤に描かれる『プロペラ機vsヘリコプター』の空中戦は、この場面がインスピレーション元かな?と思うのですが…残念ながら確証はありません(笑)

なお、『「アポロ11号は月に降り立っていない」という陰謀論を元にした(有名な)映画』は もう1本ありまして、それは2024年に劇場公開された『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(注3)
こちらは軽妙で洒脱なタッチで描かれた娯楽作品ですが、それでいて『カプリコン・1』を彷彿とさせる場面もあるので、この2作品を見比べるのも楽しいかもしれませんね。

では、今週の締めの吃音短歌(注4)を…

踏ん張って、たどたどしい喋りから試みる反論の宣言

※吃音{きつおん(注5)}の私にとって「普通に喋れる方との口論」は、まさに『複葉機vsヘリコプター』ですよ…(笑)

【注釈】

注1)中島らも

コピーライターを皮切りに、小説家、劇作家、随筆家、放送作家、ラジオパーソナリティ、ミュージシャン等々のマルチな活動を行った才人。
2006年7月26日没。享年52歳。

注2)小説『空のオルゴール』

ざっとしたあらすじは…
丸尾教授の指示で、伝説の奇術師「ローベル・ウーダン」について調べるためパリを訪れた大学院生の時友は、後輩のリカに再会し、更にはリカを通じてパリで活動するマジシャン達と知己を得る。
そんな折、マジシャンに憎悪の念を抱く集団「アンチ・マジック・アソシエイション(UMA)」がパリで有名マジシャンを惨殺し、更なる犯行を示唆するが、その騒動に時友は巻き込まれていく…

…というもの。

注3)映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

ざっとしたあらすじは…
1969年、アメリカ。
人類初の月面着陸を目指す「アポロ計画」は、実現に向けた最終局面に差し掛かりつつあったが、それに反して国民の関心は薄れていた。
そのことを憂いた政府高官 ” モー ” は、マーケティングのプロ ” ケリー ” を招聘。彼女が実行する国民に向けたフェイクまがいの強引なPR戦略に対して、NASAの技術者 ” コール ” は反発するが、国民の関心を呼び戻す事は成功する。
PR戦略の成果を喜ぶケリーだったが、モーは「月面着陸の瞬間は(万が一のミスを回避するために)フェイク映像を生配信する」という準備を進めていた…

…というもの。
※下記は約1分間の予告編です。

注4)吃音短歌

筆者が抱える障害でもある、吃音{きつおん}を題材にして詠んだ短歌。
この中では『「吃音」「どもり」の単語は使用しない』という自分ルールを適用中。

注5)吃音(きつおん)

かつては「吃り(どもり)」とも呼ばれた発話障害の一種。症状としては連発、伸発、難発があり、日本国内では人口の1%程度が吃音とのこと。

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