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2024年度生物分類技能検定の振り返り(1級/2級/3級/4級)

2025/5/13 更新

自然環境研究センターより2024年度生物分類技能検定の試験結果 (合格者数・合格率など) が発表されました。2級動物部門については問題を解いてみて、2023年度までとは異なる部分も見られました。試験結果を見ながら2024年度の検定を振り返ってみたいと思います。
参考:2024年度の概要1級2級/3級/4級


生物分類技能検定3級・4級

合格者数:
・3級:564名 (前年625名)
・4級:620名 (前年675名)

合格率:
・3級:43.2% (前年50.8%)
・4級:70.5% (前年75.4%)

合格者の平均年齢:
・3級:27.5歳
・4級:21.8歳

4級の合格率が前年よりも下がっていますが、この5年間では2023年度に続く高めの合格率になりました。とはいえ5%下落しているので、2024年度の4級は前年よりも少し難しかったのかなと思います。4級は合格平均年齢が21.8歳で、高校生の年代を中心に学生の受験生・合格者が多かったです。4級申込者数・受験者数は2018年度以降で最も低くなりました。

一方で、3級は受験者数が過去最高でした。合格率はここ10年で2016年度(41.2%)に次ぐ低さとなりました。難易度が高かったと考えられます。3級も学生の受験者・合格者が多いのですが、社会人の合格者も多く、合格者平均年齢は27.5歳でした。3級は4級より難易度が高く範囲も広いので、苦手分野の克服が必要になります。解説書や過去問を用いて苦手分野も解けるようになるのが有効かと思います。

生物分類技能検定2級

合格者数:
・動物部門:74名 (前年22名)
・植物部門:18名 (前年15名)
・水圏生物部門:6名 (前年11名)

合格率:
・動物部門:13.5% (前年4.2%)
・植物部門:9.5% (前年7.1%)
・水圏生物部門:3.8% (前年7.2%)

合格者の平均年齢:
・動物部門:32.1歳
・植物部門:36.5歳
・水圏生物部門:32.9歳

動物部門は合格率が大きく上振れしました (とはいっても合格率は13.5%なので、一般的に考えて低いです)。植物部門も合格率が上昇しています。逆に水圏生物部門は2022年度に次ぐ合格率の低さ、合格者6名のみとなり、相当に厳しい結果となりました。

私も2024年度2級動物部門の問題を解きました。共通問題と写真問題は標準的な難易度と感じました。2024年度は例年と違っていたところが結構ありましたので、列挙してみます。

  • 哺乳類問題が10問→7問だった
    日本産哺乳類は多くないため、これまでは難易度の高い問題が多くみられました。2024年度は出題数が減ったためか、回答しやすい問題が多く感じました。出題が減ったのは観察問題がコウモリだったからかもしれません。

  • 鳥類・両爬・魚類問題がそれぞれ11問→12問だった

  • 鳥類問題において、実際にフィールドで観察されている方にとっては答えやすい問題がいくつか出題された
    実務的な問題だと感じました。

  • 写真問題で哺乳類からの出題がなくなった
    観察問題が哺乳類になった影響でしょうか。ここ過去2年で写真問題の出題に変動がみられますが、観察問題とのバランスをとっているのかもしれません。

  • 観察問題が哺乳類 (コウモリ) だった
    2級動物部門を受ける方は、コウモリに関して十分に対策をしている方が多いのではないでしょうか。

哺乳類問題の易化、鳥類問題の変化、観察問題がコウモリ、さらには出題ミスもありましたので、それらが合格率を押し上げた原因かなと思います。合格ボーダーは65点のままでした。

2024年度も2級植物部門・2級水圏生物部門の共通問題は同一で、2級動物部門の共通問題とは異なっていました。難易度はどちらの共通問題も大差なかったと感じました。

生物分類技能検定1級

合格者数:
・哺乳・爬虫・両生類専門分野:5名 (前年4名)
・鳥類専門分野:5名 (前年4名)
・魚類専門分野:2名 (前年2名)
・昆虫類専門分野:5名 (前年4名)
・植物専門分野:2名 (前年2名)
・浮遊生物専門分野:1名 (前年1名)
・遊泳生物専門分野:0名 (前年受験者なし)
・底生生物専門分野:3名 (前年3名)

合格率:
・哺乳・爬虫・両生類専門分野:62.5% (前年44.4%)
・鳥類専門分野:62.5% (前年80.0%)
・魚類専門分野:22.2% (前年14.3%)
・昆虫類専門分野:45.5% (前年36.4%)
・植物専門分野:10.0% (前年11.1%)
・浮遊生物専門分野:33.3% (前年25.0%)
・遊泳生物専門分野:0% (前年受験者なし)
・底生生物専門分野:33.3% (前年37.5%)

合格者の平均年齢:36.2歳

1級は受験者数自体が少ないため、数値の大小比較が難しいのですが、過去と同様に他の部門に比べて魚類専門分野と植物専門分野の合格率が低めでした。1級全体の合格率は2023年度と同じで29.0%でした。

2023年度の情報は以下の記事から見られます。



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