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生物分類技能検定2級動物部門 2026年度に向けたアップデート

7月になり、生物分類技能検定2級の申し込みが開始しました。
今年も『私が今年受けるならば、こんなアップデートをチェックして対策する』ということを書いていきます。

昨年も同じような記事を書きましたが、同じことは書かずにアップデートだけを記載しますので、必要に応じて昨年の記事2年前の記事3年前の記事もご覧ください。

第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)の公表

カテゴリーの変更には以下を含みます。太字の部分は絶滅危惧種として新たに評価されたり、絶滅危惧種としての評価が外れたものです。

  • アマミヤマシギ: VU → NT

  • オオトラツグミ: VU → NT

  • タンチョウ: VU → NT

  • トキ: CR → EN

  • アカモズ: EN → CR

  • ハマシギ: NT → VU

  • コジュリン: VU → EN

  • ニホンイシガメ: NT → VU

なお、この一年間で特定外来生物の追加と国内希少野生動植物種の追加はありません。特定外来生物の指定については令和6年5月31日公布、令和6年7月1日施行が最新で、国内希少野生動植物種については令和7年2月更新が最新です。

近年の新種(鳥類・爬虫類・両生類・魚類・昆虫類)

  • 鳥類
    トカラムシクイ:従来イイジマムシクイとされていたトカラ列島の個体群が新種とされたものです。国内で新種の鳥の報告はヤンバルクイナ以来、45年ぶりだそう。

  • 両生類・爬虫類
    ヤンバルトカゲモドキ:従来クロイワトカゲモドキとされていた沖縄島北部と古宇利島の個体群が新種とされたものです。
    ニシヤモリ:五島などで従来から未記載種として知られていたのが、新たに新種(Gekko asahi)とされたものです。20cm弱の大きさがあり、国内最大級のヤモリです。
    バーバートカゲ分割:アマミハーバートカゲイヘヤバーバートカゲオキナワバーバートカゲクメバーバートカゲとして別種として整理されました。
    オワリサンショウウオ:ヤマトサンショウウオとは別種とされました。

長崎県に生息する4種のヤモリ属
https://nagasaki-u.repo.nii.ac.jp/record/2001107/files/TNBS84_33.pdf

名古屋市東山動植物園情報誌 ひがしやま 61
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/news/archives/2022/06/aec1109e37cdacb2e220a67f8cb196d3f5667b17.pdf
⇒ オワリサンシュウウオについて記載があります

  • 魚類
    トミヨ:従来トミヨ属淡水型と呼ばれていた種に学名が付き、改めてトミヨ(Pungitius sinensis)となりました。
    ムサシトミヨ(Pungitius nakamurai):トミヨとは別種で、埼玉県のごく小さなエリアにのみ生息しています。絶滅危惧IA類です。
    ビワマス:亜種から新種として再分類されました。
    タテスジウロハゼ:これまで北限が台湾でしたが、新たに宮崎県で発見されました。
    トサシマドジョウ:高知県の固有種です。

  • 昆虫類
    アマミオニヤンマ:オニヤンマと混同されていましたが、別種であることが確認されました。青い眼が特徴的で、奄美・沖縄に生息しています。
    その他:話題性のあった新種としては、Perilitus mahout(ハラボソコマユバチ亜科)はシロコブゾウムシの成虫に寄生するコマユバチの仲間で高校生が発見したと話題になったのと、Eupelmus curvator(ナガコバチ科)はカマキリ卵嚢に寄生するハチでSNS投稿がきっかけで新種発見につながりました。

2025年度試験を踏まえた対策

2025年度は学名・ラテン語問題が特徴的でした。これまでも両生類・爬虫類・魚類の学名を問う出題(属名の理解を問う出題が多め)がありましたが、昨年は鳥に関して種小名を問う問題が、さらに昆虫では目のラテン語表記が分からないと答えられない問題がありました。昆虫の学名を暗記するのはかなり難しそう(Dorcus属くらいで勘弁して頂きたい)なので、せめて昆虫は目・科のラテン語表記、鳥類に関しては大きな科の属まで整理しておきたいですね。

時事的なこと

  • クマ関連
    クマの生息、被害状況、捕獲集などは押さえておきたいですね。

クマ類(ヒグマ・ツキノワグマ)の生息及び被害状況
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hourei/h_horitu/attach/pdf/suisin_kaigi-23.pdf

クマ類の捕獲数(許可捕獲数)について [速報値]
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/capture-qe.pdf

  • イエネコ関連
    生態系被害防止外来種リストに防除推進外来種としてイエネコが追加になるそうで、イエネコについてもクマと同様に資料を見ておいたほうがよいかもしれません。

  • 特定外来生物追加指定を検討している生物
    ブルーギル属、マーレーコッド、ゴールデンパーチ、オヤニラミ属(コウライオヤニラミなど)

  • ニュウハクシミ関連
    分布が拡大しているそうです。

  • クビアカツヤカミキリ関連
    最近、公園などで『見つけたら踏みつぶして』と啓蒙するポスターを見かけるようになりました。

クビアカツヤカミキリの確認状況
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/keneki/k_kokunai/kubiaka/attach/pdf/kubiaka-23.pdf

クビアカツヤカミキリの防除法
https://www.ffpri.go.jp/pubs/chukiseika/documents/5th-chuukiseika12.pdf

クビアカツヤカミキリのリーフレット
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/g_kubiakatsuyakamikiri_kaitei.pdf

  • ワモンゴキブリ関連
    大きなサイズのゴキブリで、分布を広げています。

  • キノムラヤドリムネボソアリ
    ハヤシムネボソアリの巣をのっとり、女王アリだけで繁殖するそうです。

  • ハヤトゲフシアリの根絶

  • フサヒゲサシガメの発見、36年ぶり

  • オオマダラゲンゴロウの発見、140年ぶり

  • アカエイ
    海水魚ですが、アリアケアカエイの新種記載について。

  • イセエビ
    海産節足動物ですが、北海道でのイセエビ確認について。



その他の対策等については、過去の記事をご覧ください。

以上、ご参考になれば幸いです。