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『ボロボロの平屋を買ったら最高だった話』【完全版】〜最高の家の探し方〜

700万円のボロ屋を買って人生が変わった。本記事は、note公式2024年「今日の注目記事」総集編!ベスト30本に選出された『ボロボロの平屋を購入したら最高だった話』の完全版です。前作では描ききれなかった、古家物件の探し方のヒントや、リノベの具体的な費用、素材の支給物リストPDFや見積書など、包み隠さずリアルを書きました。無料パートを含むと、2万6000字以上のドキュメント+150枚以上の写真(未公開カット含む)でお届けします。「いつか自分の場所を持ちたい」と願うすべての人へ。
※このnoteは、必要に応じて少しずつ育てていくつもりです。書ききれなかった部分や、新しく伝えたくなったことがあれば、加筆・修正を重ねていく予定です。ご購入いただいた方は、今後の変更もすべて追加費用なしでお読みいただけます。

【まえがき】
約1年前に、初めて書いた記事『ボロボロの平屋を買ったら最高だった話』。築50年、118坪の廃墟のようなボロボロ平屋。古家つきの土地として売りに出されていた物件のため、当然のようにこの家の価値は0円と査定されました。不動産屋の営業マンは「建物は取り壊して建て直してくださいね」と言った。唯一無二のロケーションに佇む、小ぶりな平家に撃ち抜かれたビア子さんが「この家に住む!」と宣言したところから、物語は動き始めました。

【多くの方に届いたnote】
『ボロボロの〜』の記事をポストして数日後のこと。朝から、スマホの通知が鳴り止まない。「これはバグでは?」と思うほど、驚くべきスピードでフォロワーが増えていきました。たった2日ほどで、約800〜1000人の方がフォローしてくださって、あれよあれよという間に13万人以上の方に読まれることになりました。あのとき「壊した方がいい」と言われた廃墟同然の空き家が、誰かの「いいね」や「夢」に変わった瞬間でした。

このnoteを公開した日から、想像以上の反響がありました。同時に「家」に関するお問い合わせも、たくさん届くようになりました。

「リアルにいくらかかったの??」
「どうやって物件探したの?」
「壁の素材は何ですか?」
「庭部分はどうなってるの?」

『ボロボロの〜』から1年。ビア子さんは不動産会社「トキワ舎」をスタートし、私設図書館「fog books」も始動しました。わたしたちの思う「家と暮らし」がようやくカタチとなり、言語化できるようになりました。今こそ、あの頃の問いに答えたいと思い、今回“完全版”として纏めました。

▶︎私設図書館『fog books』

そして、今回初めての有料noteに挑戦します。当初は全4回の連載を想定して準備を進めていましたが、ひとつの記事で完結できるよう構成しました。情報のつながりや全体像がつかみやすく、無理なく読み進められる構成に仕上げています。4回分の内容を1本に詰め込んだので、読み応えのある内容になっております。

古家物件の探し方のポイント、リノベにかかった費用とその内訳、採用したフローリング材やタイルなどの「施主支給リストPDF」、ビア子の手描き図面や構想ノートや当時の見積書など、可能な限り資料を開示し、「家づくりのリアル」を詰め込みました。また、前回では詳しく触れられなかった庭やテラスについても、詳しくご紹介しています。

▶︎ビア子が書いたテラス手書き図面
▶︎完成時のテラス
▶︎庭スペースの植栽

下資料は、2019年リノベ前に、ビア子さんが書き留めていた「家のコンセプトノート」です。普段から、この家のビジョンについては話しあっていたのですが、実はこのノートの存在を今回初めて知りました。身内ながら、ちょっと感動してしまいました…なぜなら、これらは現在ほぼ実現していたからです。

▶︎コンセプトノート


・風・雨・光が感じられる
・ユーモアがある
・猫が住みやすい
・こどもがわくわくする不思議な家
・ストーリーが隠されている
・大きなスクリーンで映画が観れる
・どの窓からも緑が見える

・いつか都市伝説になる家

わたしたちが住む家のテーマは「おしゃれで丁寧な暮らし」ではなく、このキーワードに集約されていると思います。

▶︎小鳥も遊びに来るようになりました
▶︎室内、テラス共に窓から緑がよく見える
▶︎夜は謎の発光を放つ

ある日、私設図書館「fog books」の開放日に来てくれた方が、SNSにこんな言葉を綴ってくれました。

「この家は、素敵だけど完璧なんて求めてなくて。
 おふたりらしくて、ワクワクしました。」

そう、わたしたちは完璧なものを作ることができません。家も人間も、穴だらけなんです。だから、完成途中に「よければ一緒にどうですか?」と人を巻き込みます(笑)それの方が楽しいし、足りない部分は補完されて、もっと良いものができると思うのです。

誰からも「いらない」と言われた家が、今ではいろんな方が訪れる場所になった。その事実だけで、もう十分すぎるほど幸せです。

▶︎購入直後の家①
▶︎購入直後の家②

このnoteは、古家リノベのノウハウに留まらず、読んでくださる皆さんにとって"行動のきっかけ”となることを願って書きました。

小さな会社の経営者であるわたしには、銀行から多くのお金を借りる力がありませんでした。お金をかけなくても、素敵な家は諦めたくなかった。ボロ家を改装して住むことで、それを実現することができました。

私たちでもできたのなら、きっとあなたにもできるはず。たくさんのお金をかけなくても、きっと方法はある。このnoteが、誰かの一歩を踏み出すきっかけになれたら、嬉しいです。

〜訂正〜
今回の記事を作成するにあたり、ビア子さんが保管していた当時の資料が見つかり、前回の記事に2つ間違いがありました。1つは、800万円だと思っていた物件取得費が、実際は700万円でした。そして、土地面積がまさかの200坪弱ではなく118坪でした…。申し訳ございません。2人とも、今日までずっと我が家の土地を200坪だと思い込んでいました…。

第1章|プロローグ:noteが人生を変えた

畑と田んぼに囲まれたポツンと一軒家の118坪の土地と古家。頭金は30万円、ローンの支払いは月42000円。路線価とか、リセールバリューとか一切気にせず、この風景にひとめぼれしてこの家を買いました。そこから、少しずつわたしたちの人生も動き始めました。

▪️しらふ|と|ビール自己紹介

わたしたちは、下戸の田村ヒロシと、お酒好きのビア子こと田村アスカによるユニット、「しらふ|と|ビール」として活動しています。noteを中心に、家や暮らし、旅(おでかけ)などをテーマに発信中です。

奈良で「ナナツモリ」というカフェ+写真の複合店を開業し、はや18年。田村は元カメラマン(写真の講師)であり、企画屋で、場作りが得意。よく喋り、忘れ物が多いです。ビア子は、影のフィクサーとして、青春が作り上げてきたすべての事業立ち上げから運営に関わってきました。

下はデザイナーの友人ツタイさんが、私の誕生日に作ってくれた我が家のLINEスタンプです。これを見れば、なんとなく性格と関係性もわかっていただけるかと思います…。

田村は、カフェ2店舗とレモンケーキブランド「週末シトロン」、イベントや企画事業をなどを手がける株式会社青春の代表を務めています。一方のビア子は「家と暮らし」にまつわる新しい不動産のあり方を模索する、株式会社トキワ舎の代表です。

互いに小さいながらも会社を経営しているので、今思うと独特な視点で家を見ていたのかもしれません。家を「住むだけの場所」としては当時から捉えていなくて、いろんな拡張性と余白を残しながら作りました。

青春の仕事については、こちらにnoteに詳しくまとめていますので、機会あればぜひご覧ください。

そして、今回のnoteの主役はビア子さんです。予算がなかったわたしたちは、設計士や施工管理の担当者を入れることもできませんでした。間取りの設計、内装デザイン、施主支給の素材選びから、大工さんや電気屋さんへの指示など、ほぼすべての管理をビア子さんが担いました。なかなかにハードな役回りを担い、この家の完成まで走りきりました。この平屋はビア子さんの夢であり、悲願でした。

▪️こんな方に読んでほしい

わたしたちの家づくりのプロセスは決して一般的ではありません。再現性があるのかも、正直わかりません。やれるところは自分たちで考え、手を動かすことで、コストカットをしました。そのため、ほぼすべての素材を施主支給しました。工務店さんから見ると、面倒なお客だったと思います(笑)この手法を広めたいわけではもちろんなくて、「わたしたちはこんな風に家づくりをしたよ」という実体験を、赤裸々に記録したものです。それを踏まえて、このnoteは、こんな方に読んでいただけたら嬉しいです。

・予算は少ないけど素敵な家を諦めたくない
・フリーランスや自営業の方
・家の価値をアップデートしたい(暮らし×仕事)
・所有する古家や古民家を活用したい
・将来ボロ家を再生して住みたい(お店をしたい)
・自分らしい暮らし方、生き方を探してる
・起業したい方
・何かをはじめる勇気がほしい

尚、このnoteはDIYの手法が書かれているわけではないので、DIYノウハウを知りたい方にはおすすめできないのでご了承くださいませ。

お金をたくさんかけなくても、完璧を求めなければ、アイデア次第で素敵な家づくりはできると思います。「つくる」とは、ここではDIY作業を指すわけではなくて、家づくりのプロセスに主体的に関わることを言います。一生に、そう何度もない「家作り」。選ぶだけでなく、せっかくなら自分たちで冒険(クリエイション)してみる、という選択肢を持つのはいかがでしょうか。

私は、このままずっと賃貸でいいと思っていました。このボロ屋に出会って、賃貸よりも安い家賃で住み、畑と田んぼに囲まれて猫と楽しく暮らしています。それだけじゃなくて、この家が、仕事の起点にもなり始めていることが面白くて仕方ないんです。

▪️この家を買って人生が動き始めた

fog booksやトキワ舎が始動して以降、この家には多くの方々が足を運んでくださるようになりました。普段なかなか伝わりにくい私たちの仕事や価値観を、この家は一番自然なカタチで「見える化」してくれています。

また、この家を購入し自身の手でリノベをやりとげたことで、ビア子さんの”物件愛”がいよいよ止まらなくなり、ついにはトキワ舎を立ち上げました。まだ始動から1ヶ月ですが、すでに面白い相談が舞い込んでいます。

すべては、この家から始まりました。あの時決断をして本当によかった。この家は「住む」だけではなく無限の可能性を秘めています。

ここから先は、ここに至るまでの家づくりのプロセスを綴りました。もしかすると、あなたの物語も動き出すかもしれません。よければ、ご覧ください。


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