「自分は何も変わっていない」と感じる人へ|カウンセラーに勧められた日記で気づいた自分の変化
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
「精神障がいを日常に。」編集部のみんです。
時間が空いた時、ふとこう考えることはないでしょうか?
「今の自分は、過去の自分と比べて成長できているのだろうか?」
不安に思っていたとき、カウンセラーに勧められたのが「日記を書くこと」でした。
最初は半信半疑でした。
しかし続けていくうちに「自分は何も変わっていない」という思い込みが、少しずつほどけていったのです。
今回は、昔と何も変わっていないと思い込んでいた私が、日記という「足跡」を通して、自分の成長に気づけるようになった体験をお話しします。
読み終わる頃には、“自分は変わっていない”という思い込みが少し軽くなるはずです。
なお前回の記事では、毎朝起き上がるのが苦痛だった私が試してみた3つの工夫についても書いています。よろしければあわせてご覧ください。
何も成長していない自分。ずっと同じ日を繰り返している感覚が続いていた
2年前のことです。
当時の私は、半年間勤務していたスイーツ製造工場を退職し、少しのあいだ休養期間をとっていました。
辞めた理由はとても単純なもの。人間関係です。
わたしは障がい者雇用枠で働いており、障がいもオープンにしていました。
隠し事をしているような感覚のまま働くのが、どうしても嫌だったからです
これから一緒に働く人たちに対して、心のどこかで壁を作ってしまう。
そんな状態のままでは、きっと長くは続かないと思っていました。
障害者雇用としての厳しい現実
しかしオープンにしたことで、逆に同僚たちからは遠巻きにされるようになったのです。
今にして思えば理解はできます。
「今度から障がいを持つ人が新しく入社する」なんて言われたら、どう接していいか戸惑う方がいらっしゃるのも当然のことです。
それでも当時の私にとっては、ただ苦しい現実でした。
そして何よりつらかったのは、また同じ理由で辞めてしまったという事実です。
前の職場も、その前の職場も同じ。
人間関係でつまずき、続けることができなかった。
「またか」
「私は何も変わっていない」
そう突きつけられているようで、強い自己嫌悪に陥っていました。
年月を重ねても成長していない自分に、嫌気がさしていたのです。
カウンセラーに言われた“たった一つの習慣”
二週間後、通院している心療内科のカウンセリングがありました。
今通っているA型事業所での就労状況、家庭内での様子などをいつも通り報告していたとき。
私はカウンセラーに、今自分が感じていることを伝えてみることにしました。
自分だけが取り残されている感覚があること
周りが努力・変化しているなか、自分だけが何も変わっていない劣等感
将来を見据えた際の不安
カウンセラーの先生は、頷きながら黙って話を聞いてくれました。
そしてあらかた話し終わったとき、カウンセリングの先生からあるひとつの提案があったのです
「日記、つけてみない?」
「一日一言でいい、それがあなたの足跡になる」
「日記」という言葉は、私にとって最も縁遠かった言葉でもありました。
わたしは
なまけ癖
三日坊主
だらしない
という三種の神器をもつ人間です。
正直に言うと「日記」というワードを聞いた時、内心で「いやだー!」と叫びました。
もちろんカウンセラーの先生は、私の性格なんて把握済み。
「一言だけでいいんだよ。『今日は頑張った』とか『疲れた』とか。
それが日が経つにつれて、自然と文章になって、記録になる。
みんさんの一日一日の足跡になって、成長を教えてくれると思うから」
隠さない、ありのままの本音を書いてみた
病院での診察が終わって薬を受け取った後、私は帰り道にある三洋堂書店に入りました。
何事も形から入る性格の私は、5分ほど悩んだ後、ちょっとお高めの日記帳を購入しました。
(私のことだから、どうせ続かないんだろうな…)
などと半ば諦めモードで家に帰宅。
そしてその日の夜、さっそく何か書いてみることに。
日記なんてつけるのは初めてで、正直何を書いたらいいのかわかりませんでした。
一日で感じたことといえば、病院に行って疲れたことくらいです。
ふと、先生に言われたことを思い出しました。
「一言だけでいいんだよ。『今日は頑張った』とか『疲れた』とか。」
とりあえずページには「疲れた」と一言だけ書いて、終わりにしました。
正直に言えば、想像していたよりかなりあっけないものでした。
何を書けばいいかわからないから、ずっと嫌いだった日記。
でも実際は、肩の力を抜いて、たった一言書くだけでいい。
身構えていた私はすっかり拍子抜けしてしまいました。
そして「これなら続けられるかも」と思えるようになったのです。
次の日、その次の日も、私は日記と向き合うことができました。
三日、一週間。そして一ヵ月。続けてみて初めて“自分の変化”に気づいた
そして私はいつの間にか日記をつけることが習慣になっていったのです。
最初の一週間は、日記に一言、その日の感想を書き込むだけでした。
『疲れた』『楽しかった』『しんどい』
何の変哲もない、たった一言。
しかし、日記を書くことを三日も続けられていることが、なんだか少し楽しくなってきたのです。
内容の変化
そして日記を書くのを二週間、一ヵ月続けていくうちに、それが文章となっていきました。
『今日は3000歩歩いた』
『腹筋30回できた』
『お弁当のおかずを一品作ることができた』
だんだん、自分の目標を達成する文章が増えてきたのです。
以前の私なら、こんなことは気にも留めなかったと思います。
先日、改めて日記を見直してみました。
そこに書かれていることは、人から見たら小さなことなのかもしれません。
しかし、気づいたのです。
何も変わっていない日なんてない。
自分では『変わっていない』と思い込んでいるだけで、実は少しずつ少しずつ成長していることに。
終わりに
昔の私は、「何も変わっていない自分」にばかり目を向けていました。
でも今は、ほんの小さなことでも「昨日より少しだけ進めた」と思えるようになっています。
日記に書いた一言一言は、本当にささいなものです。
ですが振り返ってみると、そこには確かに“自分が歩いてきた足跡”が残っていました。
もし今、「自分は何も変わっていない」と感じている方がいたら。
ほんの一言でもいいので、今日の自分を書き残してみてほしいです。
わざわざ私みたいに日記帳なんて買う必要なんてありません。
スマホのメモに一言書くだけでいいんです。
それはきっと、未来のあなたが今の自分を認めてあげるための、大切な材料になります。
あなたの毎日にもちゃんと意味があることを、こころから願っています。
