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インド夜行列車の乗り方|クラス選びで体験が変わる

インド夜行列車、ジャイプールからデリーへの移動で学んだのは「クラス選びが体験の9割を決める」ということでした。世界20カ国を旅した僕が、あえて空路ではなく夜行列車を選んだ理由。鍵付き個室から自由席まで一列に並ぶ"インドの縮図"と、知らないと危険な安全対策まで、実体験でまとめます。


空からでは、国の本当の距離感は測れない。
20カ国を回ってきて、そう気づきました。

地面を這うように、人と同じ車両に揺られて
移動して初めて見えるものがある。

インドの旅の締めくくりに、
僕はそれを選びました。

ジャイプール駅のホームで夜行列車を待つ様子

結論から言うと、この夜行列車が、
インドという国の"構造"を、
いちばんわかりやすく見せてくれました。

列車の電光掲示板
夜行列車の待ち人

まず結論:初めてなら2AC/3AC以上一択

先に結論を書きます。

初めて夜行列車に乗るなら、
2ACか3AC以上を選んでください。

ここを外すかどうかで、
体験の満足度がまるで変わってきます。

エアコンが効いて寝具もあり、
清潔さも安全性も段違いです。

今回は思い切って1ACに乗ってみました(笑)

「本物のインドを味わいたい」と
SLに憧れる気持ちもわかりますが、
お金で買える安心を、
ここでケチる必要はありませんでした。


【実用】インド夜行列車のクラス比較|1AC〜Generalの違い

では実際に、クラスごとに何が違うのか。
ここだけは "絶対に"
知っておいてほしいので、表にまとめました。

$$
\begin{array}{|l|l|l|l|}
\hline
\textbf{\smallクラス} & \textbf{\small中身} & \textbf{\smallひとこと} \\
\hline
\text{\scriptsize1AC}& \text{\scriptsize鍵付き個室。} \\& \text{\scriptsize 2〜4人。寝具付き}& \text{\scriptsize最も快適・高価。} \\
\hline
\text{\scriptsize2AC}& \text{\scriptsize2段ベッド+カーテン} \\& \text{\scriptsize エアコン・寝具あり}& \text{\scriptsize快適さとプライバシーの最適解} \\
\hline
\text{\scriptsize3AC} & \text{\scriptsize3段ベッド。} \\& \text{\scriptsize エアコン・寝具あり}\\& \text{\scriptsize (カーテンなし)}&
\text{\scriptsize コスパ最強。旅行者は最低限ランク} \\
\hline
\text{\scriptsize SL(スリーパー)} & \text{\scriptsize3段ベッド。} \\& \text{\scriptsize エアコン・寝具なし}\\& \text{\scriptsize (カーテンなし)}&
\text{\scriptsize 安いが、暑さ寒さと治安面でハードルが高い} \\
\hline
\text{\scriptsize General} & \text{\scriptsize自由席・座席争奪戦} &
\text{\scriptsize 観光客は避けるのが無難} \\
\hline
\end{array}
$$

1AC〜Generalの車内比較(座席・寝台の様子)

【予約】チケットの取り方とタイミング

クラスが決まったら、次は予約です。
ここは早い者勝ちでした。

予約手順は、

にまとめてあります。

IRCTCのアカウントさえ作ってしまえば、
あとはixigoでそのまま取れます。

チケットは60日前から発売され、
いいクラスから埋まっていきます。
早めの確保がおすすめでした。

ちなみに私は1ヶ月前に予約しました。

ixigoアプリでの予約画面

【安全】夜行列車で必ず守るべき3つのルール

快適なクラスを選んでも、
安全対策は別の話です。

当たり前ですが、

  • 荷物はチェーンロックでベッドの柱に固定

  • パスポート・スマホ・現金は、肌身離さず

  • 見知らぬ人に勧められた飲食物は、口にしない

夜行列車に乗る様子
夜行列車に乗る様子

【体験】見知らぬ乗客が水をご馳走してくれた話、車窓の外の格差

上記のルールを徹底した上で、
矛盾しますが、1ACでの体験です。

私は1ACで、ジャイプールからデリーまで、
約5時間でしたが、快適に過ごせました。

列車の乗り方を親切に教えてくださったのは、
インド内で有名な企業にお勤めの方でした。

私が「水を飲みたい」と話したところ、
その方はわざわざ購入してきてくださり、
お代をお渡ししようとしても
「お金はいらないよ」と
受け取ってもらえませんでした。

水をご馳走してくれた同乗者

一方で、車窓の外や駅構内では
厳しい生活を送る人々の姿も目にし、
インドでの大きな経済格差を実感しました。

人の温かさに触れると同時に、
インドの貧富の差を改めて
考えさせられた夜行列車の旅でした。

【ものさし】列車の中に、インドの「縮図」がありました

ベッドに横になりながら、
僕はあることに気づきました。

この一本の列車そのものが、
インドという国の縮図だったんです。

鍵のかかる個室から、
エアコンの効いた寝台、
エアコンなしの大部屋、
そして座席を奪い合う自由席まで、
ひとつの社会の"層"が、車両という形で、
まっすぐ一列に連結されている。

3AC列車内

インド人にとって外国人の僕は、
お金を払えば、どの層にも乗れます。

でもインドの人にとってこの車両の並びは、
もっと現実的な"線"なのかもしれない。

そう思うと、隣で眠る人の寝息も、
通路を行き交うチャイ売りの声も、
急に重みを持って聞こえてきました。

国の構造は、案外こういう
"移動手段"の中にいちばん正直に出る。

それが、夜行列車から得たものさしでした。


まとめ:夜行列車は「アリ」か

正直な結論です。強くおすすめします。
ただし、2AC/3AC以上という条件つきで。

移動を"ただの空白の時間"にせず、
その国の構造を体で測れる。

これは飛行機には絶対にできないことでした。

お金で安心を買いながら、
それでも"地面の目線"を手放さない。

このバランスが、僕にとっての正解でした。

「速さ」だけで飛行機を選んでいたら、
僕はインドのいちばん正直な顔を、
見落としていたと思います。


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