【AP3問】平均&期待値⇒加重平均へ統一(応用情報技術者試験)
このNoteでは、応用情報技術者の計算問題から「重みや期待値」で計算する問題を搔き集めました。令和7年~元年のたった3回でしたが、幅広い計算問題で使える考え方です。
今まで「重み⇒加重平均」「確率⇒期待値」と別々に扱ってきましたが、せっかくなので統合しようと作りました。より本質的な理解になるので、色んな計算問題で立ち向かえるようになるのを狙います。
それでは始めましょう!
>【FE6問】表を×て+すNote
>【FE7問】幅広い確率問題Note
>【AP3問】確率と期待値Note
>【AP7問】期待値と目安時間Note
表を見たら ×て +せ
Iパス/FEから「表を見たら×て+せ」とお伝えしてきました。とりあえず計算すれば道が開けるので。>【FE6問】表を×て+すNote
×て+すは、大きく2種類の場面で出てきたかな、と薄っすら認識したかもですね。
1つめ。メモリの実行速度とアクセス確率を×て+す「期待値」。
>【FE7問】幅広い確率問題Note
その理解はAPでも同じ。
>【AP3問】確率と期待値Note
>【AP7問】期待値と目安時間Note
2つめ。マネジメントでは「重み」を×て+す「加重合計(や平均)」も出てきました。リスク値計算にファンクションポイント、事業や状況の評価など。>【FE6問】表を×て+すNote
この節では「期待値」と「加重平均」を統一した理解へ高めます。本質的な理解をすることで「とりあえず×て+す」の場当たり対応から、計算戦略を考えられるようになりたいなと。
重み ⇒ 加重合計, 加重平均

基本情報技術者修了試験 令和3年7月問53より
確率 ⇒ 期待値
まずは復習。「期待値」は発生する値に確率を掛けて合計をした「目安」。確率の平均とも思えるものです。
メモリの実行アクセス時間やCPUの処理時間で出題されてきました。>【AP7問】期待値と目安時間Note

基本情報技術者修了試験 令和4年7月問11より
さらに指数や補助単位(ナノなど)も扱うので難しかったですね。>指数公式は1つだけで導くNote
平均・加重平均と期待値は計算的には同じ
次は加重平均を見て、期待値と見比べます。
まず平均。いつも使っているから大丈夫ですよね。
$$
\frac{10+40+40}{3}
$$
ところで「合計÷データの個数」と思ってませんか?
実用上は正しいです。
ここで、以下のように考えておきます。
$$
\frac{10+40+40}{3}\\
=\frac{1×10+1×40+1×40}{1+1+1}
$$
この「1×」が「重み」。分母は個数ではなく「重みの合計」だと解釈。これが「加重平均」。
私たちが普段使っていた「平均」は「全データの重みを1にした加重平均」と解釈できます。
では、期待値を再度。

数式で考えて行きます。
$$
0.5×10+0.3×40+0.2×40\\
=\frac{0.5×10+0.3×40+0.2×40}{1}\\
=\frac{0.5×10+0.3×40+0.2×40}{0.5+0.3+0.2}\\
$$
各データに0.5や0.3などの重みを掛け、分母は重みの合計になっています。つまり加重平均と同じ。
さて「0.5や0.3は確率[%]だから、÷100して小数にしている」と思うかもですが、本質的ではないです。
÷100せずに計算式を作ってみます。
$$
\frac{50×10+30×40+20×40}{50+30+20}\\
=\frac{50×10+30×40+20×40}{100}\\
=\frac{0.5×10+0.3×40+0.2×40}{1}
$$
データに50, 30, 20の重みを付けて加重平均することと、50%, 30%, 20%で期待値計算することが、同じ計算であると分かります。
期待値も加重平均も計算は同じ。
しかし「意味」は違います。
期待値は、確率を考慮した目安。
加重平均は、データの重要度を考慮した平均。
少しでも確率や平均への概念が拡張/統合されたら嬉しいです。
次節はマネジメント分野における期待値, 加重平均(や合計)の問題に取り組みます。
確率 ⇒ 期待値
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