【AP】令和7年秋午後問7組込みシステムの解説(応用情報技術者試験)
このNoteでは「応用情報技術者試験 令和7年秋午後問7(組込みシステム)」の解説をします。
AP問07は比較的解き易いようで、NWやDBよりも意外と人気が高いです。私は元々マイコン工作に憧れがあったので解きたいってのはありましたが。>AP合格体験記をあつめたマガジン

しかし今回は問題構成がサイアクです。どんなに得意でも、時間が限られる本試験では選ばないのが無難ですね。

解いてみると高得点にはなります。本試験では、問題構成の異質差への戸惑い、短時間で解答しきれるかがカギになるでしょう。リスクを背負う必要はありません。避けます。

過去問演習としては、高得点が獲れるのは当たり前。むしろ学びがありません。「PWM制御」などへ学習を拡大させます。
組込みならではの問題:「PWM制御」「クロック」「割込み」「現実とコンピュータの時間差」を捻れるようになるまでは油断大敵です。
このNoteでは、私がIT以外の学生時代にAPに独学合格した経験と、大学・IT専門学校で応用情報技術者試験の対策授業を担当した経験を詰め込んで作りました。
それでは始めましょう!
※このNoteは後日有料になります。お早めにお読みください。その後はマガジンに追加されます。マガジンも値上げしますので、お早めにご購入ください。
こんな構成は見たことがない
※愚痴なのでスキップして大丈夫です。
問題に腹が立った方は一緒に毒吐きましょ😂
この問題はヒドイですね。
平成25年より古い問題に逆戻りかな。
問題の品質がくっっっっっっそ悪い!
私が考える品質は以下。
★が今回ダメ過ぎりますね。軽くキレてます。難しいとかではなく、解きにくい/解きたくないはダメですよ。
★読みながら解いていける
問題文と設問文の進行が同じ
★設問が下線/空欄と対応している
下線/空欄なしの設問は不意打ちすぎる
・解くタイミングの遅すぎない
・問題文中にヒントがある
・ノーヒント問題は1問はあっても良い
・用語(知らないと失点確実)が多くはない
※以前出題してると尚良し。
・選択肢と作文問題のバランスが良い
・模範解答を読めば理解できる
・どう解けば良かったかも分かる
設問1(1)で空欄e, f。空欄a~dを追い抜いて!?
設問1(2)、設問2(1), (2)に、下線や空欄などなし。問題文をどこまで読んだら解きに入れるか分かりません。今回は空欄a@設問3(1)があるので、不意打ちにはなりませんが。
理解と解答を積み上げていけませんね。ダメですこんな構成は。
なお、最近の問11。空欄を問題文終盤に固めるのが定石になりました。問題文を全部読まないと解き始められません。解けなくて撤退する時には、大幅な時間ロス。
ダメですよね。解きにくさを特徴や難易度にするのは。
私は今回の問07は選ばないかもしれません。そのあたりの判断は、最後に作る感想戦で。>【AP】令和07年秋の感想戦Note(準備中*)
設問1(1)e |
正答は「警告」
計算方法/判定方法は問題文。
44頁末「安静時呼吸数と安静時体温のデータ数」で「95%」「90%」などの閾値で「安全」「危険」「警告」に判定する旨。表3を見たら「安静データ数」で割って割合(%)を計算するんだろうと。
呼吸数について。
860/950≒0.905
95%未満なので "安全"ではない。
90%以上なので"危険"か"警告"
体温が90%以上で"警告"、未満で"危険"
体温について。
900/950≒0.947
95%未満なので"安全"ではない。
90%以上なので"危険"か"警告"
呼吸数も体温も90%以上だったので"警告"
設問1(1)f | eと同様に
正答は「危険」
呼吸数について。
900/1011≒0.890 < 0.90
90%未満なので"危険"。
体温は計算する必要はありません。
呼吸数or体温が90%未満の時点で、"危険"確定なので。
テク | 計算方法を確認できる場合
安静データ数で割るべきか、1440で割るべきか迷った方もいるかもですね。※私は迷いました。
ココロは、運動時は呼吸も体温も上昇するのは当たり前なので、安静時の呼吸と体温で健康か判断するということ。
また今回は、表3の1日目「安全」と3日目「警告」と答えが出てるので、計算方法を検証できます。
1日目(1152で割った場合)
呼吸数について。
1150/1152≒0.998 ≧ 0.95
体温について。
1095/1152≒0.950 ≧ 0.95
→「安全」
→表3「安全」と一致
→1152(安静データ数)で割った方が正しい
1日目(1440で割った場合)
呼吸数:1150/1440≒0.799 < 0.9
→「危険」で確定
→表3「安全」と一致せず
体温:1095/1440≒0.760 < 0.9
3日目(900で割った場合)
呼吸数について。
880/900≒ 0.978 ≧ 0.95
体温について。
820/900≒ 0.911 → 0.90~0.95
→「警告」
→表3「警告」と一致
→900(安静データ数)で割った方が正しい
3日目(1440で割った場合)
呼吸数:880/1440≒ 0.611 < 0.9
→「危険」で確定
→表3「警告」と一致せず
体温:820/1440≒ 0.569 < 0.9
会計問題でもありますね。本年度の値を算出する問で、公式を忘れたけど、昨年度の算出値があるケース。助かります。>【AP】令和5年秋午後問2経営戦略設問03の解説Note
下図の【空欄e=最終年度のROE】は計算式が分からなくても、基準年度のROEが計算できる式を見つければ正解できます。

設問1(2) | 根本原因ではない気がするが
模範解答は「古い体調データが上書きされた」
設問文より、「スマート首輪」が原因でデータ受信率が100%未満になったとのこと。問題文で「スマート首輪」とデータ(記録, 送信など)の記述を探します。
43頁頭[スマート首輪の動作概要]。
0.5秒ごとにBLEビーコン発信
データは1分毎に記録
データは60回分(=1時間分)記録できる
60回分を超えると、最古のデータから上書きされる
データは送信要求を受信できたら、一括して送信する
模範解答は理解できますね「古い体調データが上書きされた」。
何の事情かはさておき、データ送信が60分を超えて行われなくて、データが61回目のデータは1回目のデータを上書きし、62回目は2回目のを上書き…。その後データ送信が成功した時には、1, 2,…回目のデータは喪失していると。
なお43頁箇条書き2「体調データは計測日時~で構成される」より、計測日時が記録されているので、データが61, 62, 2, 3, 4回目と並んでいても、受信側の処理で混乱はしません。
さて、模範解答を見てしまえば理解はできますが、初見で解いた時は悩んだと思います。
"データ送信に失敗する原因を問われているのかな”と私は思ってしまいました。
例えば、BLEが届かない/通信失敗が連続するような、例えば遠い場所/電波遮蔽される場所に猫が長らく居たとか。
でも設問文の「スマート首輪の原因」は、装置的な原因を指していますよね。
よって、何の事情かはさておき、データ送信が60分を超えて行われなくて、デ~と根本原因を棚に上げて「上書きする仕様」を採用して解答を作りました。
他に、データ伝送系の処理の明記もないのも、確認しました。
設問文「首輪に原因がある」って言われても、仕方ないですよね。”元々そんな仕様だったんやろがい”って。不具合というよりも、設計の問題なので。
対策は、”記憶できる量を60回分から多く120回や180回などに変更する”とかでしょうか。「改善」を問われた時に備えて対策も考えておきました。
設問2(1) | ビットは最初に1/8する
最大値は「360」Mバイト
最小値は「120」Mバイト
1秒間の録画データに必要そうな情報を集めます。
マーキングしてたら楽。
問題文読む時に、数値を丸囲みしてください。計算問題が出た時に、情報をいち早く収集できます。マーキングしてないと、問題文全体を読み直すハメに。>長文問題を読む6つのテクニックNote(3-2)
42頁表1:
可視光モードなら、1画素24ビット
赤外線モードなら、1画素8ビット
42頁表1:200万画素(どちらのモードでも)
45頁表2:60フレーム/秒
45頁表2:非圧縮
では計算。
設問文が「何Mバイトか」なので、2点注意。
集めた情報は「ビット」なので、最初に1/8する。
「M(メガ)」のために1/100万する。
可視光モードでの1秒間の録画データ量。
24/8×200万/100万×60=3×2×60=360 [Mバイト]
1/8は「忘れずに最初」にしました。
画素の百万単位とメガの百万が打ち消し合ってくれましたね。割り算は最後にやった方が良いことも多いです。うまいことできてる。ラッキー。
同様に。
赤外線モードでの1秒間の録画データ量。
8/8×200万/100万×60=1×2×60=120 [Mバイト]
以上より模範解答にいたりました。
最大値は「360」Mバイト
最小値は「120」Mバイト
これぐらいの計算は絶対に正解してください。AP午前で計算問題は1/4(=25点)以上出てるので、対策済みですよね」。
今回は単なる掛け算割り算でした。
指数や補助単位が出なかったので、油断せず備えます。
>【FE】指数公式は1つだけで導くNote
ビットバイトだけでなく、単位は立式にも有効です。
>【Iパス/FE】数式は単位を見るNote
データ量はA/D変換からが良いですね。
>【FE】計算❹A/D変換のNote
>【AP】計算❻A/D変換のNote
データ伝送にも繋がります。
>【AP】計算➒データ伝送のNote
組込みならクロックにまで繋げます。
>【AP】計算➓処理性能のNote


設問2(2) | 組込み特有の計算
正答は「300」
設問文の「ステッピングモーター」と「10g」の関係を、問題文から探します。
42頁表1:1区画に5gの餌
42頁表1:ステッピングモーターを1区画分の回転させるには、150パルスが必要。
10gの餌を出すには、2区画、150パルス×2=300パルス。
補強 | 組込み必須「PWM制御」
今回のステッピングモータは、パルスの数だけモーターを回す制御でした。分かり易いですね。
組込みでは「PWM制御」は必須です。そしてちょっと難しい。
「PWM制御」ではパルスの「幅」で角度を制御します。例えば、1秒間に笛を鳴らす時間の長さで角度を決めるような。
>【AP】令和06年春問7の解説Note
>【AP】令和05年秋問7の解説Note

電圧が上がっている比率だけ回る

タスク/通知の「2つ」の解法
タスクや通知の解き方は2通り。
「タスク表内」で「共通の言葉」を探す。
「問題文」の「処理内容」からを解釈する。
❶問題文から「タスクの処理」を解釈する

❷タスク表の「同じ言葉」で連携を把握する
下図では、「認識タスク」に「アーム制御タスク~に通知する」と書いてあるので、出力が特定できました。

更にご丁寧に「アーム制御タスク」に「認識タスクからの情報を用いて」と入力する旨の言葉もあります。
どちらか1つだけでも紐づけてOK。2つあれば、更に自信もって解釈/解答して大丈夫です。
2例目。もっと沢山登場したケース。
>令和7年春午後問7組込み設問3(1)dの解説Note

設問3(1)a | タスク/通知の解法1「タスク表」
正答は「猫検知」タスク
まずはタスク表内で探します。問題文探索よりは楽なので。
【空欄a】前「録画データ」。「録画データ」を書いてるタスクはないかな?
表2猫検知タスクの箇条書き2「録画データを受け取ると~」。さらに「猫が~一定時間いると判定した場合」なので、録画データをちゃんと処理してますね。
念のため問題文も探しましたが、情報はなかったです。
設問3(1)b | タスク/通知の解法2「問題文」
模範解答は「トレイの正面に」
【空欄b】は、処理内容の雰囲気。別タスクが絡んでる感じはしませんので、表ではなく問題文を探します。
前後を見て「猫」「一定時間いる」がキーワード。
43頁末「録画データから猫がトレイの正面に一定時間いると判定した場合、カメラを停止~」。
表2と合致。「猫が【空欄b】一定時間いると判定した場合、撮影タスクにカメラ停止~」。
よって【空欄b】は、「トレイの正面に」。
設問3(1)cd | タスク/通知の解法2「問題文」
模範解答は、
c:「撮影」タスクに
d:「カメラ停止」を通知する
設問3(1)【空欄b】と同じく、問題文から探します。
【空欄b】前に「餌を供給していない場合」など処理内容が絡んでるので、タスク表よりは問題文が有力だと判断。
【空欄c】【空欄d】周辺の言葉/文章に似た記述を、問題文から探します。
44頁序盤「餌を供給していた場合~、餌を供給していない場合、カメラを停止する」。
表2と合致。「餌を供給していた場合、~。餌を供給していない場合、【空欄c】タスクに【空欄d】を通知する」。
カメラを停止する旨を、表2内のタスク名や通知名で表現すれば良いですね。
表2撮影タスク「カメラ停止の通知を受けると、カメラを停止し録画を修了」する。
よって、猫検知タスクが【空欄c=撮影タスク】に【空欄d=カメラ停止】を通知する。
なお【空欄d】は「カメラ停止の通知」でも大丈夫だと思います。"カメラ停止の通知を通知する"になってしまいますが。これぐらいで、×にはしないでしょう。組込みでは「カメラ停止通知を送る」など、通知名で記述することが通常ですので。
設問3(2) | ヤヤコシイ日本語だなぁ
模範解答は「餌を供給した直後のトレイ上の餌の量から食事完了時のトレイ上の餌の量を引く」
下線①「食べた餌の量」絡みの情報を問題文から探します。
44頁頭に、餌の供給量の計算(ややこしい)、トレイ上の残量(ひずみセンサー)などの記述あり。
模範解答は理解できますね。”餌を供給した直後の残量”を、猫が食べて、”猫が離れた後の残量”になるので。「餌を供給した直後のトレイ上の餌の量から食事完了時のトレイ上の餌の量を引く」
表2給餌「餌の供給が終わると、ひずみセンサーの計測から」より、ステッピングモーターが動いて餌供給が終わった直後に、トレイ残量を計測しているのも確認できました。
私は表2給餌の明記に気づきませんでした。
44頁序盤「猫が離れると、餌を供給していた場合、ひずみセンサーの計測値から~」より、猫が離れた時に計測しているだけの記述。
よって供給直後に計測されていると気づきませんでした。
私の解答「ひずみセンサーの前回計測値+供給量ー猫が離れた後のひずみセンサー計測値」36文字。言葉で書くと40文字をオーバーするので数式にしました。
「ひずみセンサーの前回計測値+供給量」が、模範解答「餌を供給した直後のトレイ上の餌の量」と同じです。
計算式は正しいですが。「前回計測値」が”猫が離れた時”と明記してませんし、文字制限により日本語で書けなかったので、”もっとシンプルな計算方法"だと再考すべきでした。
また次の設問3(3)で課題になりますが、餌タンクが空になることがあります。「ひずみセンサーの前回計測値+供給量」の「供給量」は計算値なので、供給した直後に計測した方が正確ですね。
とはいえ終盤の問題ですし、今まで点数も稼いでいます。本試験だったら次の設問3(3)を解いて、時間が余ったら考えようかなと進むでしょう。
設問3(3)g | 文字数制限がカツカツ
模範解答は「トレイ上の餌の増加量」
下線②「餌タンクが空になった」のをどう計算して判定するか。
模範解答は、餌供給直後の【トレイ上の餌の増加量】が、供給すべき餌量より少ない場合に、タンクが空だと判定。
良いですね。供給すべき量を追加できてないってことなので。
「ひずみセンサーの計測値」ではダメです。供給後の計測値ー供給前の計測値と、供給すべき量を比較せねばなので。「ひずみセンサの計測値の増分」13文字ならOK。カツカツですね。
個人的には、設問3(2)と(3)の計算式は、選択肢で提示or変数を提示して数式を解答or値を計算させる、などが良かったかなぁと思います。特に設問3(2)は言葉だと正しく伝わらない気もします。
まとめ
お疲れ様でした!
問題構成がサイアクなので本試験では選びません。
しかし過去問演習としては最後の2問作文以外は問題なかったかと。もし失点したなら、必ず念入りに復習て、次は確実に仕留められるようになって下さいね。

今回は組込みとしては簡単でした。「PMW制御」や「クロック」など、組込みならではの問題に正解できるかはしっかりチェックして下さいね。
私のNoteではIP~SC, DB, NWまで幅広く解説しています。全て私が解いて手作りしてますので、合格者/先生の視点として参考になったら嬉しいです。良かったらまた覗きに来てくださいね。お待ちしてます。
APには、解説以外の戦略Noteも準備しました。
\全ての無料Noteへのリンク!/
\全てのAP系Noteが読めます/
ここから先は

応用情報技術者試験(午後)の解説
【必ずリストを見てからご購入下さい】 一度不合格になった方、真剣に過去問演習に取り組む方向けのNoteです。 AP「午後」の有料Note…
この記事が参加している募集
学習方法・問題特集のNoteは全て無料提供を続けます▼ もしご覧になったNoteが有益だったり、私の志に共感されたりしましたら、サポート頂けますと励みになります▼ もちろんコメントでも結構です(・ω・▼)ノシ
