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介護の『3K』を越えて ― 私が見つけた、もう一つの3K ―」

介護の「3K」は、本当に悪いことばかり

でしょうか?


介護の「3K」と聞いて、みなさんは何を思い

浮かべますか??


きっと多くの人が、


「きつい」「汚い」「危険」


この三つを思い浮かべるのではないでしょうか。


さらに「4K」となると、そこへ

    **「給料が安い」**

       という言葉まで加えられます。


テレビやニュースで介護が

取り上げられるときも、

人手不足や離職率、給与の問題など、

明るい話題よりも厳しい現実が

語られることが少なくありません。


そのたびに、

「やっぱり介護は大変な仕事なんだ」

と思う人も多いでしょう。


介護の現場で働く私も、

その現実を知らないわけではありません。


腰を痛めそうになる移乗介助。


夜勤明けの重たい体。


排泄介助や入浴介助で汗だくになる日。


認知症の利用者さんから厳しい

言葉を向けられ、何が正解だったのか

分からなくなる日。


転倒や急変に神経を張り巡らせながら

過ごす緊張感。


どれも決して楽ではありません。


「きつい」という言葉も、「危険」という

言葉も、決して間違いではありません。


だから私は、介護の3Kを無理に

否定したいとは思いません。


でも、それだけで介護という仕事を

語ってしまうのは、とてももったいないです。


なぜなら、その言葉では表せない魅力が、

この仕事にはたくさんあるからです。


私は介護には、

もう一つの「3K」があると思っています。


気配り・気付きが磨かれる


介護は、人をよく見る仕事です。


昨日と今日で食事の量が少し違う。


いつも笑顔の人が、今日はどこか元気がない。


歩くスピードが少しだけ遅い。


表情や声のトーン、仕草…。


ほんの小さな変化が、大きな体調の変化に

つながることがあります。


だからこそ、「なんとなく違う」という

感覚がとても大切です。


介護を続けていると、人の変化に自然と

気付けるようになります。


それは仕事だけではありません。


家族や友人が少し落ち込んでいること

にも気付きやすくなります。


誰かの心に寄り添う力。


相手を思いやる力。


介護は、そんな人として大切な力を

育ててくれる仕事なのです。


感謝の言葉が励みになる


介護は、決して派手な仕事ではありません。


ドラマのような劇的な出来事が毎日

あるわけでもありません。


それでも、この仕事には何にも

代えがたい瞬間があります。


利用者さんから、


「ありがとう。」


その一言をいただいた瞬間です。


たった五文字。


でも、その五文字に救われたことが

何度あったでしょう。


忙しくて余裕がなく、

   「今日はうまくできなかったな」

           と落ち込んでいた日。


そんな日に利用者さんが笑顔で、

   「あなたが来ると安心する。」

    そう言ってくださったことがあります。


その一言だけで、

     「また頑張ろう」と思えました。


介護は、人を支える仕事ですが、

実は支えられているのは私たち

職員なのかもしれません。


感謝の言葉には、人の心を前に進める

不思議な力があります。


心が鍛えられる


介護は、思い通りにならない仕事です。


昨日できたことが、今日はできない。


昨日まで笑っていた人が、今日は怒っている。


一生懸命やっても、結果が出ないことも

あります。


「もっとこうしてあげればよかった。」


そんな後悔を抱えて帰る日もあります。


でも、その経験があるからこそ、

人は強くなれるのだと思います。


相手の立場になって考える力。


感情をコントロールする力。


失敗しても立ち上がる力。


そして、自分一人では何もできないと

知る謙虚さ。


介護は、利用者さんのお世話をする

仕事であると同時に、自分自身を育ててくれる

仕事でもあります。


だから私は、

   「心が鍛えられる」という言葉を、

      この3Kの一つに入れたいのです。


介護には確かに大変さがあります。


楽な仕事ではありません。


だからこそ、途中で辞めてしまう人が

いるのも理解できます。


それでも私は、この仕事を

続けてきてよかったと思っています。


利用者さんの笑顔。


「ありがとう」の一言。


昨日まで歩けなかった人が、

一歩踏み出せた瞬間。


ご家族が安心した表情を見せてくださった瞬間。


その一つひとつが、

私にとって何よりの宝物です。


介護は、誰かの人生の最後の時間に

寄り添うこともある仕事です。


だからこそ、そこにはマニュアルだけでは

測れない、人と人との温もりがあります。


世間では「3K」「4K」と言われることが

多い介護。


そのイメージは、

簡単には変わらないかもしれません。


でも、現場で働く私たちは知っています。


介護には、大変さ以上に、

人の温かさに触れられる瞬間があることを。


そして、利用者さんを支えているようで、

実は私たち自身が支えられ、

成長させてもらっていることを。


もし誰かに

 「介護ってどんな仕事?」と聞かれたら、


私はこう答えます。


『介護は、人生を支えながら、

  自分自身の心も育ててくれる仕事』です。


これからも私は、

世間で言われる「3K」ではなく、

この仕事だからこそ得られる

「気配り・気付き」

「感謝」

「心の成長」という、

もう一つの3Kを胸に、

一人ひとりの人生に寄り添い続けたいと

思います。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

また、過去の記事にも興味ある方、ぜひ、

そちらの方も読んでいただけると嬉しいです。

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