介護職員と腰痛〜腰が悲鳴をあげる日〜
朝礼。
主任が元気よく言います。
「今日も笑顔で頑張りましょう!」
職員みんな。
「はい!」
……とは言うものの。
心の中では別の声。

「どうか今日は腰がもってくれますように。」
介護職あるあるです。
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ベッドから車椅子への移乗介助。
「よいしょ!」
利用者様より先に、
「うっ!」
と声を出す職員。
利用者様が心配そうに聞きます。

「大丈夫かい?」
「はい!腰が…!」
介護職は、
自分が介護されそうになる瞬間があります。
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昼休み。
湿布を貼る職員。
コルセットを締める職員。
ストレッチをする職員。
誰かが一言。

「湿布って、お守りだよね。」
全員が無言でうなずきます。
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新人職員。
「腰痛ってそんなに多いんですか?」
ベテラン。
「今はまだ分からない。」
「一年後に同じ質問してごらん。」

新人は笑います。
ベテランも笑います。
でも、その笑顔には少しだけ
人生経験が混ざっています。
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ある日。
腰痛が悪化して整形外科へ。
医師。
「仕事は?」
「介護です。」
先生が一瞬だけ黙ります。

「ああ……。」
その一言だけで全部伝わりました。
介護職には、この沈黙の意味がよく分かります。
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でも実は、
腰痛は「力が足りない」からだけでは
ありません。
人は前かがみの姿勢が続くだけでも
腰への負担が大きくなります。
ベッドでのおむつ交換。
更衣介助。
足元のケア。

一日に何十回も前かがみになります。
さらに、
「早くしなきゃ」という焦りが加わると、
無意識に体へ力が入り、
腰への負担はさらに増えてしまいます。
腰痛は、体だけでなく、
忙しさとも戦っているのです。
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ある利用者様が言いました。

「いつもありがとう。」
その一言で、不思議と背筋が伸びました。
痛みが消えたわけではありません。
でも、心が少し軽くなる。
介護には、薬では治せない疲れを
癒やしてくれる言葉があります。
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介護職の腰は、
毎日たくさんの人の人生を支えています。
だからこそ、自分の体も大切にしてほしい。
介護は「我慢大会」ではありません。

福祉用具を使う。
仲間に声をかける。
無理な姿勢を続けない。
それも立派なプロの技術です。
利用者様を守るためには、
自分の体を守ることが欠かせません。
今日も全国の介護職員が、
少し痛む腰をさすりながら誰かの
笑顔を支えています。
その姿は、誰にも見えないヒーロー
そのものなのだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます😊
