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【ヒッチハイク】アラサー女子の「青森」へ向かう旅行①

年10回ヒッチハイクをしている気狂いの友人がいる。
どこかに行きたいとかじゃなく、ヒッチハイクが目的でやっているらしい。

話を聞いていると楽しそうだったので、ヒッチハイクに同行させてもらうことにした。

友人は関西方面にヒッチハイクで向かったことはあるが、東北方面はないとのこと。

私もあんまり東北は行ったことないので、「青森」を目的地とすることに。

プロヒッチハイカー(コミュ力レベル100)とただの会社員(コミュ力レベル10)のヒッチハイクやいかに…?果たして青森に到着できるのか…?!

この旅は男女ペアでお送りします。




ヒッチハイクスタート!


青森まで、高速道路の「東北自動車道」で行くことに。

ほぼ一直線なので、高速に乗って真っ直ぐ行くと青森に着けるらしい。

下道(一般道)からヒッチハイクを始めると、車はほとんど止まってくれないようだ。

SA(サービスエリア)で止まっている車に声を掛けると成功率が格段に上がるとのこと。

そのため、東北自動車道の各サービスエリアで、車を乗り継いで向かう作戦でいく。

友人も私も都内に住んでいるので、1番最寄りのSA、埼玉県の「蓮田SA」をスタート地点とした。



朝8時に蓮田SAの最寄り、埼玉県の白岡駅で集合して、徒歩で向かう。

今回の旅の中で、1番「死」を感じたのがここだった。

下道からSAに入るのだが、下道は徒歩で歩けるような場所ではない。

一応、歩道用の白線は引いてあるが、車との距離があまりにも近くてすごく怖い。

すぐ真横を車がビュンビュン通っていく。

何回腕持っていかれると思ったことか。


歩道。すぐ真横を車が走っている



車側が、明らかに気を遣ってスピードを落としてくれているのがわかった。お互い気まずい。

運転手からすれば「なんでこんなところに歩行者が…?」だし、私たちからすると「すみません…」という顔をしながら通るしかない。

スピード落とさずにそのまま走り抜けていく車もいるもんだから、ちょっとでもフラついたら、すぐ事故りそうな場所だった。

そんな場所を約30分、まったく気が抜けない状態で歩き続ける。

なんでスタート地点に行くだけで、命の危機を感じなきゃいけないんだ。


埼玉県(蓮田SA)

命からがら下道を抜けて、ようやく蓮田SAに到着。

心身ともにすでに満身創痍。

もう目的達成したような気持ちだった。今回の旅、ここで終わりで良いか?

と思ったが、せっかくSAまで来たので、気を取り直して本題のヒッチハイクの準備をする。

まず、事前に用意していたスケッチブックに「佐野」(栃木県)とでっかく書いた。

いきなり最終目的地の青森だと遠すぎるので、まず近場のSAを書く。

このスケッチブックをSAの入口で掲げて、その方面に向かう人から声をかけてもらうのを待つ作戦だ。


こんな感じでスケッチブックを掲げる


10分ぐらいスケッチブックを掲げていた。

運転手や歩行者など、色んな人からめちゃくちゃ見られ、「えーヒッチハイクしてる」などコソコソ言われる。

恥ずかしい。

友人はチラチラと見られることに興奮していた。「これが楽しいんだよ」とのこと。変。

でもこの恥ずかしさを乗り越えないと、次の段階には進めないらしい。この作業は、「慣らし」。



10分ぐらい経って、人から見られることに少し慣れてきた。

この時点で、声をかけてくれる人がいなかったので、次はこちらから声をかけるフェーズに。


乗せてくれそうな人に対して、「ヒッチハイクしています。佐野を目指しているんですが、そちらの方面向かわれますか?」と声をかけていく。

「こういう人が狙い目」など、コツがあるらしいが、友人が有料記事で書くと言っていたので、公開を待とう。

さぁやってみよう、と声をかけようとしたところ、

「僕、佐野行きますけど、乗っていきますか?」と後ろから声をかけられた。

「えっ、いいんですか」と振り返ったら、「はい」と答えて若い男性はすでに車に向かっていた。

まさか、あちら側から声をかけてもらえると思わなかった。

かっこよすぎる男性の後ろ姿に、喜んで付いていく。

初めてのヒッチハイク成功に、友人と顔を見合わせてガッツポーズ。


スケッチブックを持って立ち始めて10分。こんなに順調に行くものなのか、と感動するスピード感で進んでいる。


🚗1台目

赤の他人の車に、生まれて初めて乗せてもらう。

すごく綺麗な車内。

「ヒッチハイクやってる人を乗せたことありますか?」と友人が尋ねる。
車内の会話はこうやって切り出すと良いらしい。

「いやーないっすねー」と男性。

そこから色々聞いてみると、彼は大学生で、青森に帰省しようとしていたらしい。

えっ青森?!私たちの最終ゴールじゃん。

「私たちも青森行くんですよ」と行ったら、そこまで乗っていきますか?と一言。

あまりにも優しすぎないか?


青森まで8時間ぐらいかかるのに、今知り合ったばかりの赤の他人を乗せ続けてくれるなんて、すごい。

こちらから言うのもなんだけど、考えられない。

せっかく誘っていただいたが、初手で最終ゴールまで行けてしまうのも、ヒッチハイクの面白みが知れない、との結論になり、なくなくお断りした。



「赤の他人を車に乗せるの抵抗ないんですか?」と聞いたら、

「バイクも乗るので、よくバイク乗りから声をかけられる。だから赤の他人との会話に抵抗がない」と言っていた。

聞いてみると、バイクで四国を一周したり、全国色々なところを旅行したり、そのたびにたくさんの人と会話する機会があるらしい。

大学生で色んな経験しててすごいなぁ。会話もスムーズだし、運転も丁寧だし。

彼からは、青森情報(青森の1番うまいもの「ねぶた漬け」、りんごの旬、熊ニュースなど)を聞いて、目的地の「佐野SA」で降ろしてもらった。

話していたらあっと言う間である。一瞬で隣の県まで到着してしまった。



栃木県(佐野SA)

大学生の男性に別れを告げ、栃木県の佐野SAで次の車を探す。

佐野SA、初めて来たけどめちゃくちゃ綺麗。広い。


山が見える


SAが好きだ。常に屋台が出ていて、賑やか。御当地の名物も食べられる。

これから青森までのSAで各地の名物を食べれると思うと、ワクワクした。

ヒッチハイクはこんな楽しみ方もあるんだ。


さっそく屋台で栃木名物の「いもフライ」を食べることに。

小ぶりのじゃがいもをフライにしたもの。ホクホクでサクサクの食べ物。単純な作りだがうまい。

10本ぐらい買って帰れば良かった。


びちゃびちゃのソースが美味い


いもフライを食べながら、次のSA(または県)の名前を書く。

蓮田(埼玉)→佐野(栃木)と、かなり近場のSAしか移動していないので、青森に今日中に着くために、もう少しペースを上げて進むことに。


とりあえず栃木県を抜けたく、次の行き先は「福島」とした。

さっきは10分ぐらいで相手から声をかけてもらったし、友人の経験によると、平均20分ぐらいで見つかるらしい。

それなら次もすぐ見つかるだろう、と呑気に構えて



1時間半。



は?



誰もつかまらないんだが…?



最初の順調さがまるで嘘のよう。

声もかけてくれないし、こちらから声をかけてもすべて断られる。

え、なんで…?

友人が焦り始めている。このペースだと青森につかない。

11月の東北は、マイナス気温になることも。
もし夜中までヒッチハイクすることになったら、命に関わる。熊も出るらしいし。

ヤバいヤバいと焦り、とにかく声をかけまくる。合間で2本目のいもフライを食べる。



誰も捕まらず、2本目のいもフライも食べ終わって途方に暮れていたところ、

「全然つかまらないの?」と60代ぐらいのおじさんが声をかけてくれた。

そうなんです泣と言うと、「俺が連れてってやろうか?」とのこと。

佐野SAに到着してから1時間半。ようやく奇跡が起きた。
その言葉を待ち望んでいたんです…!!


おじさんは家族で鬼怒川に温泉旅行にいく途中だったらしい。

すぐそこのSAまでならいいよ、と豪快に笑うおじさん。おじさん…!!

ありがとうございます、ありがとうございます、と半泣きで繰り返していたら、後ろからおじさんのご家族が来た。

「ヒッチハイクされてるなーと思って見てたんですけど、全然捕まってないから、乗せてあげようかって話してたんですよ」と娘様。

それで声をかけてくれたのか。ありがたすぎる…!

「お父さん(おじさん)がやめとけって言ってたけど、結局お父さんが声かけにいっちゃったんですよね」

娘様の言葉に、大きな声で笑うおじさん。なんて気持ちの良いおじさんなんだ。


今日は娘夫婦とその孫、合計4家族での旅行らしい。多いな。

可愛らしい孫が飛び跳ねながら、おじさんの元に来た。

子供は元気で可愛いな。つい顔がほころぶ。

「じいじー、ばあばがヒッチハイクの人乗せちゃダメって言ってるよー」


一瞬で血の気が引いた。

果たして我々は佐野SAから脱出できるのか…?!

ヒッチハイク2に続く。


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