作文で「感想」が書けないお子さんには、「感動の仕方」を、親が体を張って教えてあげよう
わたしが大好きな、「はれときどきぶた」という本での感想文を書くとしましょう。
■最初のほうの本文の要約
主人公の男の子が何か書くと、本当になる日記があって、『ぶたがふってくる』と書いたら、ホントにぶたが、大量にふってきた。
この文章に、どんな「思ったこと、考えたこと、感想、意見」を書くでしょうか。答え合わせ! 以下は、この要約に対する、感想の例文です。
■要約に対する感想
主人公もびっくりしています。ぶたが本当に、こんなにたくさん空からふってきたら、学校の先生も、おまわりさんも、びっくりして口を開けると思います。もしもぼくがそこにいたら、みんなが口を開けている間に、なんとか1匹つかまえて、うちに連れて帰ろうと思います。お母さんに、大好きなトンカツを作ってもらいたいからです。
でも、たぶんお母さんは、ぶたをトンカツにしてと言ったら、クラクラして倒れてしまうと思います。だから、お肉屋さんにたのもうと思いました。きっと、トンカツは500人分くらい作れるんじゃないかと思います。
(小2の気持ちになりきって! コピペ禁止・絶対にバレます)
読書感想文を書いた子は、ぶたが大量に空からふってくるところを読んで、「トンカツにして食べたい。」「トンカツは何枚つくれるか。」と、想像しています。
発想力、創造力。表現力がフル回転していますね。
せたがや作文教室の読書感想文対策では、こうした「発想」「想像」を引き出して、お子さんに書いてもらっています。
必ず、少なくとも1か所には、「その子らしい感想」を書くようにしています。
そこが、「読書感想文の代筆業」とは違うところです。
大学生や社会人が、あらすじを読んでちゃちゃっと書いたものには、「その子らしい感想、表現」は絶対に書かれません。
同じ程度のお金を支払うなら、50分×3回使って、せたがや作文教室で書いたほうが絶対にいいです!
さて、
こういう感想は、お子さんににいろんな「質問」というボールを投げて、「ぶたをトンカツにして食べたい」という言葉が引き出すところから始まります。
そんなおもしろい発言が出たら、こちらもさらに食いつきます!
「どうやってトンカツにするの?」「誰が作るの?」「自分で作るの?」「学校の給食室に持っていくの?」
「お母さん」と言ったら、今度は、
「お母さんに、生きているぶたを料理してと言ったら、どうなると思う?」
そうやって質問しながら、質問&具体例をたくさん挙げます。
そして、おもしろいこと、お子さんならではの意見や考えが出てきたら、どんどん書いてもらいます。
「あ、そういう感じでいいんだ」
と、思ってもらうために。
はい、そんな感じでいいんです。
もっと、マジメな、カッコいいことを書かなきゃいけないとお子さんは思いがちですが、「そんなこと」のほうがいいのです。
そのお子さんらしさが出ます。
「ぶたがふってきたら、道がぶただらけになっちゃうかな? そうなったら、何したい? どうしたい?」
「どのぶたが一番足が速いか、レースでもする?」

「書いたら本当になる日記が、自分の部屋にあったら、どうする? 自分だったらなんて書く?」
「ふたがふってきたのをみて、友達とか、おとうさんおかあさんとか、なんて言うと思う? そして、どうすると思う?」
中には、手強い子もいます。
「本当にぶたがふってくるわけないじゃん。」
こんなリアリストなお子さんには、
「いやー、アメリカで、ぶたじゃないけど、大量の魚がふってきたっていう事件が、本当にあったんだよー。」
と、別のネタに誘導して、それについてどう思うか、ネットを見ながら、考えたことを書きいてもらいます。
そういうことでも、いいんです。
「ぶたがふってくる話はおもしろい。でも、生き物が空からふってくるなんてことはあるわけないと思っていたら、魚が大量にふってきた事件がアメリカにあったそうだ……。」
魚がふってきた話の種明かしを最後にして、ぶたがふってくる話とちょっとからめて、まとめの感想にします。
さて、そこで、タイトルにある「感動の仕方」の話です。
小学校に行く前から、いや小学校に通い始めても、何かを見て、想像をふくらませること、つまり「感動の仕方」を教えておくと、お子さんはそれほど、読書感想文で苦労しません。
それも、とっても簡単です。
何も、教えなくていい。教え込もうとした、逆効果。
お父さん、お母さんと旅行に行ったとき、面白いもの、変わったものを見たとき、それがテレビ番組でも、You Tubeでもいいんですが、できたら、本物がいいですね。
子どもの前で、感動する。それを言葉にすること。
たった、それだけ。
「わあ! エベレストって、こんなに美しい山なんだ! 富士山と同じで、美しい山だねー。」
ちょっとわざとらしい? そこは工夫を。
感動している姿を見せるのです。
子どもは、親のマネをするのが大好き。
「ああ、こういう景色を『美しい』って言うんだな。」
と、わかります。親が体を張って、「具体例」となるということです。
「確かに、富士山も高くて、きれいだな。美しいな。」
と、似たようなものと比較することも学べます。
「わー。セミが脱皮してる。なんだか、真っ白で、消しゴムみたいな色なんだね。こんなすごいことを見られて、今日はとってもいい日だね!」
表現の仕方を、日常で自然に見せてあげましょう。
このせりふには、〇〇みたい、という比喩表現も入っています。
長くなったので、つづきます。
■この記事のつづき その1
■この記事のつづき その2
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