『ひらめき脳』を育てる
自律神経とヨガを軸に暮らしに役立つ情報をお伝えしています作業療法士のshihoです。
前回は『呼吸とコミュニケーション』というタイトルで、リラックスした心身の状態が自律神経と相互的に安定状態を作り、より良いコミュニケーションの良循環を生み出すことができることをお伝えしました。
今回は、脳科学的観点からの投稿です。
『よく考えてから行動しなさい』
親の常套句のようですが、本当にそうでしょうか?
脳科学者のアントニオ・ダマシオは
『身体は意識が気づく前にすでに答えを知っている』と説いています。
脳は身体の状態をモニタリングしており、意識的な判断に先立って身体反応が生じる。
呼吸・心拍・筋肉の張り具合・感情などといった身体内部で常に変化する感覚のことを『内受容感覚』と呼びます。
それらの感覚は脳の『島(とう)』という場所を中枢として統合され、遂行機能を司る『前頭前野』と連携し最善の行動選択を行なっています。
特に一流のスポーツ選手や棋士、アーティストなどはこの機能が発達しており瞬時にそれらの判断が行えると言われています。
つまり(場面にもよりますが)本来は最適な行動選択は『思考』によってではなく『直感』(=身体に刻み込まれた内的受容感覚の蓄積によるもの)から生じています。
なので『よく考えた』場合、『最善の行動選択』に迷いと共にタイムラグを生じさせてしまう可能性があります。
ちなみに『思考優位になり過ぎることから生じるリスク』としては
・扁桃体(不安・恐怖心といったネガティブな情動の中枢)の働きが活性化しやすくなる
→不安の先回り思考が育ってしまう
・前帯状皮質(ACC)の機能が低下し注意を『思考』から『身体』に切り替えづらくなる
→ぐるぐるループ思考の癖が常態化しやすくなる
またこの時、自律神経の状態としては呼吸は浅く交感神経優位の状態となりやすいです。
さて、話は冒頭に戻りますが。
子どもはしばしば大人からすると『突拍子もない』行動を起こします。
でもそれが純粋な『ひらめき脳』の仕業だとしたら、その芽は摘まないようにありたいとも思いますよね。
全てがひらめきで支離滅裂な選択も困るけれど・・・
ひらめきを信じる力を育むことも大切
『やってみたら?』
の一言と
『信頼』
ポリヴェーガル理論の観点からも
『安心・安全が約束された状態は安定した腹側迷走神経を育む』
最後まで読んでいただき有難うございます。
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