理美容業の魅力発信プロジェクト【シマウマフォーカス】#2~Lioulu hair_城田俊浩~
─人を巻き込む力、その先にある“つながり”の未来─
「はじめましてでも、”あれ?前からの知り合いやったっけ?”って距離感になりがちです。」とおどけて笑うその姿に、初対面でも同級生のように話してしまう不思議な親しみやすさがある。
Lioulu(リオウル)のオーナー兼スタイリストである城田俊浩氏の空気感は、人を安心させ、自然とその独特のペースに引き込んでしまう力を持っている。
そんな彼の背景には、幾度も立ち上がりながら、自らの生き方と向き合ってきた努力の軌跡がある。

─スタントマンから美容師へ。「不器用でも、努力だけは裏切らなかった」─
長野県飯田市出身。3人兄弟の末っ子として育ち、父はエクステリア職人、母は美容師という家庭に育った。幼いころはジャッキー・チェンや真田広之に憧れ、スタントマンになるのが夢だった。
学生時代は陸上とラグビーを掛け持ちし、県大会で1位を取るほどの運動能力の持ち主。しかし身体を壊して夢を断念せざるを得なかった。
挫折の中で目にしたのは、母が毎日楽しそうに働く姿だった。「仕事って、こんなに楽しそうなんだ」と感じた瞬間、美容師という新たな夢が芽生えた。
高校卒業後、たまたま見つけた名古屋の美容グループの求人に応募。通信制の美容学校に通いながら、ほとんど休みも給料もないブラックな環境で働き始めた。18歳のときにはバイク事故で足を骨折。それでも「休んだら罰金」というルールのもと、松葉杖で出勤し、罰金を取り返すために夜はアルバイトに出るという日々。
「自分の背中を見てくれている後輩たちのために、弱音を吐くわけにはいかなかった」
美容師免許も4回落ち、5回目でようやく取得。「僕、本当に要領悪いんですよ」と笑う彼の座右の銘は、
困知勉行(こんちべんこう)──才能がないなら、努力するしかない

─“美容師”という仕事の本質を教えてくれた人との出会い─
名古屋での過酷な修業時代を経て、京都へ。そこでもうひとつの転機が訪れる。出会ったのは、師であり“第二の母”とも語る美容師・JIN氏だった。
「技術だけじゃなく、人とのつながりや、利他の心を教えてもらった。あの人との出会いがなければ、今の自分はない」
技術職としての美容師ではなく、“人の人生に関わる”仕事としての美容師のあり方。それを身体で教えてくれたのがJIN氏だった。

─Liouluというサロンに込めた想い─
7年間の京都での修業を終えたあと、彼が選んだのは地元・飯田市に戻ることだった。
「いつまでもプレイヤーでいるのではなく、地元の下の世代の子たちにも何か残したいと思った」
Liouluというサロンは、母が営んでいた美容室を引き継ぐかたちで始まった。母から受け継いだお客様と、そこに込められた想いを大切にしながら、自分のスタイルや価値観を少しずつ重ねていく。
サロン名の「Lioulu」は、彼が大好きなハワイの言葉を由来に持つ。
Lino(つなぐ・絆)
Ohana(家族・仲間)
Ulu(成長)
この3つのキーワードには、人・髪・社会とともに育つサロンでありたいという願いが込められている。

─成長のそばにあるもの──Lioulu・城田俊浩が描く“人の魅力”─
サロンを通じてどんな世界をつくりたいのか?
「髪がきれいになるだけじゃなく、心まで整って帰ってほしい」
そのために、ただ外見を整えるのではなく、内面に寄り添う時間を提供する。そして、美容師とお客さまという関係を超えた、人と人の関係を築きたい、そう語る。
「悩みも言い合えるような、素直な関係性が理想なんです」
これから先、自分自身がもっと深めていきたいことや挑戦したいことは?
「もっと苦労したい。その苦労を乗り越えてこそ人間の深みが出ると思う。だから、もっともっと努力して、苦難を乗り越えていきたい。」
「自分は気づくのが遅かった。伸びている人は相応の努力を重ねているのに、技術的に伸び悩んだ時期に、努力していると勘違いしていたが、乗り越えた人間はみんなもっと練習したり、努力していた。」
困知勉行(こんちべんこう)。
恥ずかしながら、城田氏のインタビューを通じて初めて知った言葉だったが、改めて辞書をひもときながら、城田氏の人生にしっくり合っていると感じる。
多くの才能がひしめき合う理美容業界のなかで、才能の限界を感じながらも歩みを止めない。その姿には胸を打つものがある。
「城田さんにとって、【魅力的】だと思う人はどんな人ですか?」
記者の質問に対して城田氏は答える。「やると決めたことを貫く信念、余裕を持って人に優しくでき、仲間を守れる力を持つ人」
──それが城田氏の理想とする“魅力的な人間像”だ。
「うちに来たら大丈夫、一緒に成長しよう」と言える人でありたい。彼の姿勢そのものが、周囲の人々に勇気と優しさを届けている。

今、もっとも輝いているのは、そう語る城田氏自身だ。
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〒395-0026
長野県飯田市鼎西鼎582-1
T E L 0265-24-8668
営業日 火曜日~日曜日 9:30~18:30
(カット最終受付18:00)
定休日 毎週月曜日 第1・3火曜日
次回のシマウマフォーカスは?

和歌山にあるサロン
「hair room 和(なごみ)」の美容師・児玉和可子さん
“自分の感覚を信じること”を軸に、未経験から美容師の世界に飛び込み、師匠もいないなかで感覚を磨き続けてきた彼女。
4児の母としての経験も糧に、今は夫婦で営む地域密着のサロンで、お客様一人ひとりにまっすぐ向き合っています。
次回もお楽しみに!
どうぞ、これからの「シマウマフォーカス」にご期待ください。
チームシマウマ【魅力発信事業部】
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魅力の連鎖を生み出す「シマウマフォーカス」
理美容業の魅力発信プロジェクト【シマウマフォーカス】は、理美容師たちの“人としての魅力”に焦点を当てた連載企画。自分の生き方を真摯に語るインタビューが、読者の背中をそっと押す力になることを目指しています。
「この記事を読んで、私も頑張ってみようと思った」 「魅力アップ、してみたいなと思った」
そんな声が、また次の魅力的な誰かを生み出して。
その人が、また誰かの背中を押していく──
“魅力の好循環”を、理美容の世界から。
それがシマウマが描く世界。
