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公園は最高のリハビリ室だった|理学療法士がすすめる公園活用法

公園は、子どもから高齢者まで誰もが利用できる身近な運動環境です。実は理学療法の視点で見ると、公園には歩行能力・バランス能力・筋力・心肺機能・認知機能を高める要素が数多くあります。

病院や施設で行うリハビリも重要ですが、生活に近い環境で体を動かすことは、「できること」を「実際にできる」へつなげる大切なステップです。



なぜ公園が理学療法に適しているのか

① 不整地歩行でバランス能力が向上

公園には

* 芝生
* 砂利道
* 土
* スロープ
* 階段

など、さまざまな路面があります。

このような環境では足関節・膝関節・股関節の協調運動が求められ、平坦な室内歩行よりも姿勢制御能力やバランス能力の向上が期待できます。



② 歩行速度が自然に向上する

屋外では景色や目的地があるため、

「あと少し歩いてみよう」

という気持ちが生まれやすくなります。

歩行量の増加は

* 心肺機能
* 下肢筋力
* 持久力

の改善につながります。



③ ベンチは優秀なリハビリ器具

ベンチを利用すると

* 立ち座り練習
* スクワット
* ステップ練習
* バランストレーニング
* ストレッチ

など、多くの運動ができます。

高齢者でも安全に実施しやすい環境です。



④ 子どもは遊びながら発達する

遊具には

* 滑り台
* ブランコ
* ジャングルジム
* 平均台
* うんてい

などがあります。

これらは

* 体幹機能
* バランス
* 手の支持能力
* 協調運動
* 感覚統合

を自然に育てます。

小児理学療法では「遊び」が最良の運動療法になることも少なくありません。



⑤ 認知症予防にも効果

屋外歩行では

* 人を避ける
* 信号を見る
* 景色を楽しむ
* 会話をする

など、身体だけでなく認知機能も使います。

二重課題(デュアルタスク)の要素が含まれるため、認知機能の維持にも役立つ可能性があります。



公園でできる運動メニュー

高齢者

* 10〜20分散歩
* ベンチからの立ち座り10回×3セット
* 段差昇降
* 片脚立ち(手すりやベンチを使用)
* 深呼吸



子ども

* 鬼ごっこ
* ボール遊び
* 滑り台
* ジャングルジム
* うんてい
* ケンケン



成人

* ウォーキング
* ジョギング
* ランジ
* 階段昇降
* ストレッチ



理学療法士が注意したいポイント

* 暑い時間帯を避ける
* 水分補給を忘れない
* 転倒リスクを確認する
* 履き慣れた靴を使用する
* 疲労や痛みが強くなれば中止する
* 心疾患や呼吸器疾患のある方は主治医の指示に従う



訪問リハビリでも活用できる

訪問リハビリでは、自宅だけでなく近くの公園を利用することで、

* 実生活に近い歩行練習
* 屋外移動能力の向上
* 買い物や外出の自信につながる練習
* 社会参加への第一歩

につなげられます。

「玄関の外へ出る」ことが大きな目標となる利用者にとって、公園はリハビリのゴールであると同時に、新たな生活のスタート地点にもなります。



まとめ

公園は、特別な器具がなくても歩行・筋力・バランス・認知機能・社会参加を総合的に促進できる、身近で優れたリハビリ環境です。

理学療法士は、公園という生活環境を活用しながら、「訓練のための運動」ではなく、「生活を豊かにする運動」を提案することが重要です。

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理学療法士 * 認定NPO法人フローレンス * ドナルド・マクドナルド・ハウス財団 頂いたチップは上記への募金を行うための支援金として使わせて頂きます。