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理学療法士が教える疲労回復の科学|「休むだけ」では回復しない理由

疲れが取れない。
朝起きても身体が重い。
仕事や育児で慢性的な疲労を感じている。

このような相談は、病院や訪問リハビリでも非常に多く聞かれます。

実は疲労回復は「休むこと」だけでは不十分です。

理学療法では、筋肉・神経・循環・睡眠・栄養・自律神経を総合的に評価し、「疲れが回復しやすい身体」を作ることを目指します。

今回は最新の知見を踏まえ、理学療法士の視点から疲労回復について詳しく解説します。



疲労には2種類ある

疲労は大きく分けると

* 身体的疲労
* 精神的疲労

があります。

身体的疲労

・筋肉疲労
・関節への負担
・循環機能低下
・エネルギー不足

などが原因になります。

精神的疲労

・ストレス
・睡眠不足
・集中力低下
・自律神経の乱れ

こちらは身体以上に長引きやすい特徴があります。



理学療法士が最初に評価するポイント

疲労感がある人では

①睡眠

睡眠時間だけではありません。

* 深く眠れているか
* 夜中に起きるか
* 朝すっきり起きられるか

が重要になります。

睡眠不足は筋力・認知機能・回復能力を低下させることが報告されています。



②身体活動量

意外ですが、

全く動かない人ほど疲れやすい

ことがあります。

適度な運動は

* 血流改善
* ミトコンドリア機能向上
* 自律神経調整
* 睡眠改善

につながります。習慣的な中等度の運動は睡眠の質の改善にも有効とされています。



③筋力低下

特に

* 大腿四頭筋
* 臀筋
* 体幹

が弱くなると

歩くだけでも疲れます。

これは「体力不足」というより

活動効率が悪い

状態です。



④呼吸

訪問リハでも見落とされやすいポイントです。

呼吸が浅い人は

* 酸素供給低下
* 肩の筋緊張
* 自律神経の乱れ

につながります。

横隔膜をしっかり使う呼吸だけでも疲労感が軽減する方は少なくありません。



疲労回復で最も重要なのは「睡眠」

身体は寝ている間に

* 成長ホルモン分泌
* 筋修復
* 神経回復
* 記憶整理

を行っています。

つまり

睡眠こそ最大のリハビリ時間

なのです。

厚生労働省も、適度な運動・入浴・光を浴びる習慣が睡眠の質の改善に役立つと紹介しています。



アクティブレストという考え方

休日に一日中寝ている。

実はこれだけでは疲れが抜けない場合があります。

理学療法で勧めるのは

アクティブレスト(積極的休養)

です。

例えば

* 20分散歩
* 軽いストレッチ
* 自転車
* ゆっくり体操

など。

軽い運動で血流を促し、回復を助ける考え方です。



食事もリハビリの一部

疲労回復には

タンパク質

筋修復

糖質

エネルギー補給

ビタミンB群

エネルギー代謝

水分

循環改善

が重要です。

特に高齢者では

栄養不足が慢性疲労につながることも珍しくありません。



疲労が抜けない人におすすめの習慣

①朝日を浴びる

②毎日20〜30分歩く

③入浴する

④寝る前のスマホを控える

⑤十分なたんぱく質を摂る

⑥ストレッチを行う

⑦毎日同じ時間に寝る

この7つを続けるだけでも疲労回復力は大きく変わります。



訪問リハビリで疲労改善できること

訪問リハでは

* 体力評価
* 筋力評価
* 呼吸評価
* 歩行分析
* 自律神経を考慮した運動
* 生活指導

まで包括的に実施できます。

「疲れやすいから動かない」のではなく、

疲れにくい身体を作ること

が理学療法の役割です。



まとめ

疲労回復は「休養」だけではなく、

* 睡眠
* 運動
* 栄養
* 呼吸
* 自律神経
* 生活習慣

を組み合わせることが重要です。

理学療法士は「疲れた身体を休ませる」のではなく、「疲れにくい身体をつくる」専門職です。

日々の生活を少し見直すだけでも、疲労回復力は大きく変わります。今日からできる小さな習慣を積み重ね、疲れにくい身体づくりを目指しましょう。

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理学療法士 * 認定NPO法人フローレンス * ドナルド・マクドナルド・ハウス財団 頂いたチップは上記への募金を行うための支援金として使わせて頂きます。