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スマホ首×耳鳴り|理学療法士が教える自宅5分セルフケア

「スマホを長時間見た後、耳鳴りが気になる」

「首や肩が凝ると、耳鳴りも強く感じる」

「仕事でパソコンを使った日は、耳鳴りが気になる」

そんな経験はありませんか?

耳鳴りには、聴力低下や耳の病気など、さまざまな原因があります。

そのため、「スマホ首が耳鳴りの原因」と決めつけることはできません。

一方で、首・肩・顎周囲の筋緊張や姿勢、ストレスなどが症状の感じ方に関係する場合があります。

今回は理学療法士の視点から、

「スマホを使いすぎた日の首・肩をリセットする5分間」

を紹介します。



まず「スマホ首」とは?

スマートフォンを見るとき、多くの人は頭を前に出し、首を曲げた姿勢になります。

いわゆる「スマホ首」と呼ばれる状態です。

この姿勢が長時間続くと、

* 後頭部〜首の筋肉が緊張する
* 肩が前に出る
* 胸郭が動きにくくなる
* 顎周囲に力が入りやすくなる
* 首や肩の疲労感が増える

などにつながることがあります。

ここで大切なのは、

「姿勢が悪い=病気」ではない

ということ。

問題になるのは、同じ姿勢を長時間続けることです。



自宅5分セルフケア

今回は、

①呼吸
②肩甲骨
③胸椎
④首
⑤顎

の順番で行います。

痛みを我慢して行う必要はありません。



STEP1|ゆっくり呼吸 1分

まずは身体の緊張を落とします。

方法

椅子に座ります。

背もたれに軽くもたれても構いません。

鼻からゆっくり息を吸い、

口からゆっくり吐きます。

ポイントは、

「吐く時間を少し長めにする」

こと。

5〜6回程度繰り返します。

肩を上げず、肋骨が横に広がるような呼吸を意識しましょう。

ポイント

「大きく吸おう」と頑張りすぎなくて大丈夫です。

リラックスして、

ゆっくり吐く。

これだけでも十分です。



STEP2|肩甲骨を動かす 1分

スマートフォンを使っていると、肩が前に出た姿勢になりやすくなります。

そこで肩甲骨をゆっくり動かします。

方法

両肩を、

「すくめる」



「後ろに回す」



「下ろす」

という順番で動かします。

10回程度行いましょう。

次に、

両腕を前に伸ばす

肩甲骨を外側へ広げる

胸を軽く開く

という動きを5〜10回。

ポイント

肩を強く後ろに引く必要はありません。

「肩甲骨が動いている」

という感覚を大切にします。



STEP3|胸椎を動かす 1分

首だけを動かすのではなく、

胸の背骨=胸椎

も動かします。

方法

椅子に座り、両手を胸の前で組みます。

そのまま、

ゆっくり右へ振り向く。



中央に戻る。



ゆっくり左へ振り向く。

左右5回ずつ行います。

ポイント

骨盤はなるべく正面に向けたまま。

「首だけで振り向く」のではなく、

胸から一緒に振り向く

イメージです。



STEP4|首をゆっくり動かす 1分

いよいよ首です。

ただし、ここでは強いストレッチは必要ありません。

方法

正面を向いた状態から、

ゆっくり右を見る。



中央へ戻る。



ゆっくり左を見る。

これを5回程度。

次に、

軽く下を向く。



正面へ戻る。

これも5回程度。

注意

首をグルグル大きく回す必要はありません。

また、

「耳鳴りを消そう」として強く首を伸ばすのはNGです。

痛み、めまい、しびれなどが出た場合は中止してください。



STEP5|顎の力を抜く 1分

最後は意外と重要な「顎」です。

スマートフォンやパソコンに集中していると、

無意識に歯を食いしばっている

ことがあります。

方法

唇は軽く閉じます。

しかし、

上下の歯は接触させません。

舌は軽く上顎に置きます。

その状態で、

「ふーっ」

と息を吐きます。

顎の力が抜けていく感覚を意識しましょう。

30秒〜1分程度行います。



5分間のまとめ

0〜1分

ゆっくり呼吸



1〜2分

肩甲骨を動かす



2〜3分

胸椎を回旋する



3〜4分

首をゆっくり動かす



4〜5分

顎の力を抜く

これだけです。

特別な器具は必要ありません。



「耳鳴りが消える運動」ではありません

ここは非常に重要です。

今回紹介した運動は、

耳鳴りそのものを治療するための運動ではありません。

首・肩・胸郭・顎などの緊張を軽減し、

「身体を動かす習慣をつくる」

ことを目的としています。

耳鳴りには、

* 加齢による聴力低下
* 突発性難聴
* メニエール病
* 中耳・内耳の疾患
* 騒音への曝露
* 薬剤
* 全身疾患

など、さまざまな原因があります。

そのため、

耳鳴りが続く場合は、セルフケアだけで様子を見続けないこと

が大切です。



こんな場合は耳鼻科へ

次のような場合は、特に医療機関への相談をおすすめします。

* 突然耳鳴りが始まった
* 急に聞こえにくくなった
* 片耳だけに強い耳鳴りがある
* めまいを伴う
* 耳痛・耳漏がある
* 脈拍に合わせて「ドクンドクン」と聞こえる
* 症状が長期間続いている
* 日常生活や睡眠に支障が出ている

特に、

「急な耳鳴り+聞こえにくさ」

は早めの耳鼻科受診が重要です。



理学療法士が伝えたいこと

耳鳴りがあると、

「耳に何か問題があるのでは?」

と不安になります。

もちろん、耳の評価は大切です。

しかし同時に、

首はどうか?
肩はどうか?
顎に力が入っていないか?
睡眠はどうか?
ストレスはどうか?
スマートフォンを何時間使っているか?

と、身体全体を見ることも大切です。

人間の身体は、それぞれが独立して動いているわけではありません。

耳鳴りを「耳だけの問題」と考えるのではなく、

身体全体の状態を見直すきっかけ

として捉えてみる。

それが理学療法士として伝えたい視点です。



今日からできること

まずはスマートフォンを使う時間をゼロにする必要はありません。

今日からできることは、

「長時間同じ姿勢を続けない」

こと。

30〜60分に一度スマホから目を離し、

肩を動かす。

胸を開く。

ゆっくり呼吸する。

首を動かす。

そして顎の力を抜く。

たった5分でも、

「身体をリセットする時間」

を作ってみてください。

耳鳴りが気になるからこそ、

耳だけを見るのではなく、

首・肩・顎・姿勢・呼吸・睡眠・生活習慣まで含めて、自分の身体を見直す。

それが健康を守る第一歩になるかもしれません。

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理学療法士 * 認定NPO法人フローレンス * ドナルド・マクドナルド・ハウス財団 頂いたチップは上記への募金を行うための支援金として使わせて頂きます。