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[幸せな人が読む童話] 幸せの受け取り方

「もっとお金があれば」
「もっと時間があれば」
「もっと自由があれば」

そんなことをついつい考えてしまいませんか?

私たちは、大人になるほど「足りないもの」を探すのが上手になります。

けれど、たまーに「足りているもの」を見つけるのが上手な人がいます。

そのような人は[自分らしく]生きているなと感心してしまいます。

今日は、「幸せについて感じる」童話を書きました。



幸せの受け取り方



町で一番大きな家に住む女の子がいました。

女の子は、ほしいものをなんでも手に入れることができました。

クローゼットには可愛い服がずらりと並び、

大きなふかふかのベッドの上には、いくつもの可愛らしい人形が置かれ、

壁には色とりどりのカバンが飾られていました。

部屋には、女の子の気に入ったものだけがありました。

けれど、その女の子には気になることが一つありました。

それは同じクラスの女の子です。

その子は毎日古いデザインのワンピースを着ていました。

靴はところどころ擦り切れていました。

持ち物らしい持ち物は、ほとんどありませんでした。

それなのに、いつも楽しそうに笑っていました。

「あの子だって、ほしいものがたくさんあるはずなのに」

お金持ちの女の子は毎日一つ、自分の持っているお気に入りを見せました。

洋服もバッグも靴も人形もおもちゃも持っているものを何でもです。

そして見せ終わった後、決まって言いました。

「いいでしょう?あなたは持ってる?」

貧乏な女の子は答えました。

「持ってないよ。
でも、今日も素敵なものを見せてくれてありがとう」

どれを見せても、女の子は「ありがとう」と笑うだけでした。

それが、お金持ちの女の子には面白くありませんでした。

あるとき、お金持ちの女の子はこっそり借りたお母さんの宝石を貧乏な女の子に見せました。

宝石を見た女の子は思わず息をのみました。

それを見たお金持ちの女の子は満足して言いました。

「こんな綺麗なもの、見たことないでしょう?」

宝石を見つめたまま答えました。

「うん。本当に綺麗!」

そして、お金持ちの女の子の顔を見てにっこり笑いました。

「見せてくれてありがとう」

お金持ちの女の子は言いました。

「じゃあ、欲しいでしょう?」

貧乏な女の子は首を横に振りました。

「ううん」

「どうして?」

「だって、そんな素敵なものを持たなくても、幸せなんだもの」

お金持ちの女の子は何も言えませんでした。

家に帰ると、自分の部屋を見回しました。

ドレスも革のカバンも大きな人形もどれも欲しくて手に入れたものでした。

女の子は考えました。

「私はあの子より、あと何があれば幸せになるんだろう」


P.S.
最後まで読んでくださりありがとうございました。

コメントやメッセージを一つひとつ読ませていただく中で、
「こういう視点もあるのか」と気づかされることも多く、僕自身とても学びになっています。

もしこの記事を読んで、
・共感したこと
・違和感があったこと
・ご自身の考え
などがあれば、ぜひコメントいただけたら嬉しいです。
どんなコメントでも大歓迎です。
いただいたコメントには、必ず目を通し、できる限りお返事させていただきます。

あなたが自分自身に誠実でありますように。

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