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自己紹介|[本当の自分を思い出す]童話作家からの贈り物

自己紹介

「本当の自分を思い出す」童話を書いている しんじ です。

まずはたくさんあるnoteの中から私の記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。

こんな童話を書きたいなと思っています。
・あなたの心が軽くなる
・あなたの大切なものを思い出す

33歳の時に働きすぎて適応障害になりました。
ひと月に残業250時間超えを半年間続けていたら、
仕事に行こうとすると勝手に涙が流れるようになりました。
病院に行くと、"適応障害"という診断を受け、休職することになりました。

そのとき、心が空っぽでした。
その空っぽの心を埋めてくれたのが、子どものころに大好きだった童話でした。
そして童話を読んでいるうちに、自分でも書いてみたいと思うようになりました。
童話を書いていると、自分自身がどんどん癒されました。
この経験から、自分の大切なものを思い出して、それを大切にすると"本当の自分を思い出す"ことがわかりました。

そんなある日のこと。
童話を書いている小学生の女の子に出会いました。
そしてお互いの童話を見せ合うことに。
女の子はぼくの童話に感動してくれて、手紙まで書いてくれました。

このことをきっかけに、自分の子どもに童話を書くことにしました。
まだ字が読めない年齢でしたが、将来読んでくれたらいいなと願いながら。

童話を書いたら、妻に見せて感想を聞きました。
妻の反応はいつも「ふ~ん」のみ。
良いも悪いもなく、1mmも心を動かない。

妻の心を1mmでも動かして、「ふ~ん」以外の言葉を引き出すのが目標です。
そして、妻が感動した童話を、両親からのプレゼントとして我が子に見せたいなと考えています。

noteに書くのは大人向け(妻向け)の童話です。
あなたも「ふ~ん」しか言葉が出ないかもしれません。
成長を応援していただけたら幸いです。

大好きな童話を毎日楽しんで書いていきます。
よろしくお願いいたします。


最後に


小学生の女の子に渡した童話を載せました。
読んでいただけたらうれしいです。


王様の宝物

 むかしむかし、小さな国のお城に勇敢な王様が住んでいました。強くてやさしい王様は国民からとても人気がありました。
 王様はお妃様と仲良く幸せに過ごしていましたが、二人の間に子供はありませんでした。
 ある日、お妃様は突然病気で亡くなってしまいました。王様はとても悲しがりましたが、国のために一生懸命働き続けました。王様は戦が上手で、次第に領土を広げていきました。
 今度の戦でも勝利し、王様が自分の国に帰ろうとしたところ、戦地に取り残された赤ん坊が見つかったという報告がありました。王様はその赤ん坊を自分のところまで運ぶように家来に指示し、赤ん坊を目の前にすると抱き寄せました。
「この赤ん坊は私が育てる」
 それを聞いた家来たちは猛反対しました。敵国の赤ん坊なので、いずれ大人になった時に復讐されると思ったからです。しかし、王様はそれを聞かず自分の息子として育てることにしました。
 血が繋がっていない息子でしたが、王様はたった一人の息子をとても大事に育てました。王様が自ら勉強を教え、戦のやり方も熱心に教えました。
 息子は大きくなり、王様と同じように強くてやさしい立派な青年に育ちました。息子も戦が上手になり、王様と二人で作戦を立て、みるみる領土を広げていきました。そして、王様の国は、八つの国を治める大きくて豊かな国となりました。王様はそれぞれの国からたくさんの宝物を戦利品として手に入れました。
 たくさんの宝物を保管するために、大きな宝庫を建てました。そこに三人の警備をつけました。なかでも、一番お気に入りの宝物は、それぞれの国の王様から奪った王冠でした。お気に入りの八つの王冠だけは宝庫に入れることなく王様の部屋に飾り、いつでも見られるようにしました。
 王様は毎日夜になると、八つの王冠を磨き、しばらく眺めて、その後に宝庫に行って、宝物を見てから眠るのでした。
 しばらくすると王様はもっともっと宝庫いっぱいに宝物が欲しいと思うようになりなりました。そして、国民に高い税金を払うよう命じました。王様はそのお金で宝石や金や銀を買いあさり、宝庫に並べていきました。国民は生活が苦しくなり、すごく人気のあった王様は国民に嫌われていきました。
 そんなある日、家来から報告がありました。三人の宝庫の警備が一人の男に負かされて、宝庫の中の宝物が全て盗まれたと言うのです。
 王様はカンカンに怒りました。兵隊にすぐに指示を出し、犯人を三日三晩探させましたが、とうとう見つかりませんでした。王様の怒りはおさまらず、犯人を見つけた者には一生困らないだけのお金を渡すと国中におふれを出しました。国民たちも一生懸命になって探しましたが見つかりませんでした。
 王様は大切な八つの王冠も盗まれては大変だと、警備をつけることにしました。警備には兵隊の中でも腕の立つ者を五人選びました。
 警備がついてから三日目の夜、王様が散歩から戻ると警備の兵隊が五人とも気を失って倒れていました。そして、八つの王冠はすべて盗まれていました。王様は犯人がわかりました。なぜなら五人の兵隊に勝てるのは、この国で一番腕の立つ息子しかいないからです。
 王様は急いで息子の部屋に行きましたが、姿はありませんでした。王様は悲しくなりました。大切に大切に育てた息子に裏切られたからです。王様は兵隊に息子を探すように指示をしました。兵隊達は一晩中探しましたが、見つかりませんでした。すでに息子は愛馬で国外に出てしまった後でした。
 王様は息子を育てたことを後悔しました。敵国の子にいつか裏切られるという家来の忠告を聞いて、見殺しにするべきだったと思いました。王様は八つの王冠とたくさんの宝物を失い、今まで手に入れてきたすべてのものを失ってしまったと絶望しました。
 次の日の朝早く、お城の外が騒がしく、その声で王様は目を覚ましました。窓から下を見下ろすと国民がお城を取り囲んで大きな声で叫んでいます。
ドアを開けると家来の一人が王様の前に出て言いました。
「王様、国民の前に姿を現してください。国中の国民があなた様を一目見たい、感謝申し上げたいと押し寄せています。」
 それを聞いて王様はびっくりしました。なぜなら、高い税金をかけたことを恨んでいて、暴動に来たと思ったからです。
 騙されているのではないかと恐る恐る国民の前に姿を現しました。すると国民が「バンザイ!」「バンザイ!」と喜んでいます。そして拍手が鳴り止みません。しばらくして群衆の中からひとりの男が高台に登りました。すると拍手は鳴り止み、歓声が止み、男は王様に向かい叫びました。
「王様、本当にありがとうございます。私たち国民は王様を勘違いしておりました。
 八つの国を治めてから、王様は宝物に取り憑かれてしまったと思っていました。われわれ国民のことなど忘れてしまって、税金を高くしたのも宝物をさらに手にするためだと思っていました。
 しかし、王様は違いました。まさか国民に大切にしていたすべての宝物を配るだなんて!本当に驚きました。
 税金を高くしたのも王様が宝物を買い占めて、すべての国民に平等に宝物が行き渡るようにするためだったのですね。私たちの無礼をお許しください。私たち国民は一生王様に付いて行くことを誓います。王様、本当にありがとうございました」
 再び「バンザイ」の大合唱が始まり、お城の外では拍手がいつまでも鳴り続けました。王様は歓声を背にしてお城の中に入りました。そして家来と兵隊を集めて言いました。
「私はようやく目が覚めた。八つの王冠や宝物に目を奪われて、本当の宝であるはずの国民やお前たちのことを忘れてしまっていた。本当に申し訳ない。
 私は王冠やたくさんの宝を持っていることが王の証だと思うようになった。しかし、それらが私の元から離れ、国民の手に渡ったときに本当の宝としての価値が見出された。そしていま、私は本当の王となった。私にとって本当の宝が国民の笑顔だと気がついたのだ。それを守っていくためにこれからは何でも差しだそう!」
 そして王様は大きなため息をついて言いました。
「私はとても重要なことがわかった代わりに、一番大切な宝を失ってしまった。私の息子だ。息子がいなくなってはじめて、私の一番の宝は息子であるとようやくわかった。息子を罪人として探すのではなく、私の宝として取り戻しに行ってくれないか?」
 ひとりの家来が言いました。
「王子は王様だけの宝ではありません。この国の宝です。
なんとしてでも探しだしましょう!」
 王様は涙を流してうなずきました。


おまけ

[人のことを優先しすぎて、自分を後回しにしている人への童話]を書きました。
創作大賞に応募した作品です。
もしよろしければ、こちらも読んでみてください。

創作大賞[人のことを優先しすぎて、自分を後回しにしている人の童話] ひとつ余ったドングリ|[本当の自分を思い出す]童話作家からの贈り物



最後まで読んでくださりありがとうございました。

最近、コメントやメッセージをいただくことが増えてきました。
一つひとつ読ませていただく中で、「こういう視点もあるのか」と気づかされることも多く、僕自身とても学びになっています。

もしこの記事を読んで、
・共感したこと
・違和感があったこと
・ご自身の考え
などがあれば、ぜひ一言でもコメントいただけたら嬉しいです。
どんなコメントでも大歓迎です。
いただいたコメントには、必ず目を通し、できる限りお返事させていただきます。

あなたが自分自身に誠実でありますように。


おまけ②

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