開発が成功する発注者がやっている3つのこと
はじめに
「仕様書を作りました」「要件を整理しました」
それでも開発が失敗するケースを、20年のIT現場で何度も見てきました。
原因のほとんどは、仕様書の「中身」にあります。
開発が成功する発注者は、発注前に3つのことをやっています。
①要件を「定量的」に書いている
「使いやすいサービスを作りたい」
この要件、エンジニアには伝わりません。
定性的な要件は人によって解釈が変わります。
「使いやすい」が何を意味するかは、依頼者とエンジニアで必ず違います。
できる発注者は、要件を数字で書きます。
どう書き換えるのか——具体的なNG/OK文例は後半で紹介します。
② QCDSの「優先順位」を決めている
QCDSとは、開発における4つの制約です。
Q(Quality):品質
C(Cost):コスト
D(Delivery):納期
S(Scope):スコープ(開発範囲)
この4つすべてを満たすのは不可能です。
どれかを優先すれば、どれかを妥協する必要があります。
問題は「優先順位を決めずに発注する」こと。
エンジニア側は判断基準がないまま開発を進めるため、
途中で「これはスコープ外です」「追加費用が発生します」という話になりがちです。
できる発注者は、発注前に最優先の1つを決めています。
③ 「完成」を数字で定義している
「完成したら教えてください」
この依頼、エンジニアには答えられません。
完成の定義がないと、いつまでも「もう少しここを直して」が続きます。
依頼者もエンジニアも疲弊します。
できる創業者は、完成を測定可能な数字で合意してから発注します。
ここまでのまとめ
3つの共通点は「曖昧さを数字に変えること」です。
ただ、わかっていても、いざ自分のサービスで書こうとすると手が止まります。
「うちのサービスの場合、何の数字をどう書けばいいのか?」
後半では、そのまま使える形に落とし込みました。
-- 有料パートの内容 --
QCDS数値化のNG/OK文例集:
品質・コスト・納期・スコープそれぞれの書き換え例。打ち合わせ前にそのまま使えます
完成定義の実例:
「使いやすいサービス」を測定可能な数字にする書き方
ゴール逆算の3ステップ:
成功状態の定義→KPIを3つに絞る→QCDSを数字で定義する、の流れ
発注前チェックリスト5項目:
すべてYesになれば発注準備完了。コピペして保存できます
エンジニアとの打ち合わせ前に開けば、認識のズレを大幅に減らせます。
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① 要件の定量化:NG/OK文例
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