私の知らない私を見つけてくれたのは、カメラマンさんだった

今回のnoteで書かせていただくカメラマンさん
人は自分自身の顔を直接見ることは出来ない。
鏡越しか、自分が写っている写真や動画といった媒体がないと不可能だ。
私よりも私を分かっているのは他人なんだと思う。それは顔の造形だけではなく、表情や仕草、話し方や口調なども含めて。
私は被写体活動をコロナ前から始めたので、(被写体活動などをされていない方々に比べると)写真を撮られることが多い生活を送って7年程になる。
被写体活動の転機は、眼鏡の着画モデルだったかもしれない。
その仕事内容は自分のスマホで自撮りをして写真を納品する形式だった為、自分の表情を確認しながら撮ることができた。
そのおかげで自分のベストな顔の角度や表情、指づかいなどが研究できたんだと思う。
“汐音葉月はこんな人物”
自分の中のモデル像は自然と出来上がっていったが、それはある種の固定観念だったかもしれない。

話は前後するが、こちらは2回目の時の撮影
2026年2月。
ずっと憧れだった有償カメラマンさんにようやく撮影依頼をすることが出来た。
北海道で活躍されている、小樽カメラマンmisaki🥀さんだ(以下、未咲さんと表記する)。
未咲さんはポートレート撮影の他に、ウエディングや記念日フォト、アーティストや広告用の宣材撮影まで幅広く依頼を受けられている。
未咲さんを知ったのは、他のカメラマンさんや表現者さんから教えていただいたのがきっかけだった。
未咲さんのInstagramを拝見すると、友人や知人が多い。
「やっぱり◯◯さん(写っている知人たち)のこの表情良いなぁ〜」とウンウン頷きながら見ていく。
すると、途中でスクロールしている手が止まった。
「◯◯さんってこういう表情もするんだ……」
普段は可愛くて癒し系の彼女。
実際に何度か会って話したこともある。写っていたのは、そんな彼女からは想像できない艶やかで、見ている自分が背徳感を抱きそうな色気のある表情だった。
未咲さんならきっと、私の知らない私を見つけてくれるかもしれない……
そんな想いから、ご依頼のDMを送らせていただいた。
DMの段階から未咲さんは様々な提案をしてくださった。撮影イメージではいくつかの候補が挙がる。相談の結果、ランジェリーを使った撮影となった。
私の好きなアクセサリーや煙草、口紅やフルーツを使うことに。
“汐音葉月といえば、眼鏡と着物”
そんな私にとっては、自分の殻を破った撮影となった。
撮影当日はいきなり撮影を始めるのではなく、まずはお話をするところから始まる。
私のモデルとしての経歴だけではなく、人生観や価値観のこと。未咲さんは根掘り葉掘り尋ねてくるわけでもなく、“汐音葉月”の人物像を引き出そうと質問してくれた。
未咲さんは、人をただ美しく撮りたいわけではない。
その人の中身や人生を含めた被写体自身を写したいと思われているのが、話をしていて伝わってきた。
撮影の時はいつもカメラマンさんに任される私の表情。
未咲さんは「嫌なら遠慮なく言ってくださいね」と前置きしつつ、「髪の毛くしゃくしゃにしてみて」「眼鏡を口に咥えてみて」「舌をちょっと出してみましょうか」と提案してくださる。





今まで私がしたことのない表情。
自分ですら思い付かなかったポージング。
未咲さんはファインダー越しに、私の知らない私を探してくれたんだなと嬉しくなった。





鏡に口紅で文字を書くシーン。
何を書くか悩んでいると、未咲さんから
“I love me”にしません?と提案。
※撮影後、鏡は綺麗に拭きました。



ヴィヴィアンウエストウッドのアクセサリー
煙草とジッポ
シャネルの口紅


未咲さんからの提案だった


良くも悪くも、確立した“自分の色を出す”被写体を長くやっていると、固定化やマンネリ化してしまう(きっとそれは作品としても、自分自身の向上心としても)。
自分自身を追求するのは難しい。
途中で自己嫌悪や自己否定に陥ってしまって、新たな表現を見出すことが出来ない時だってある。
そんな時に、私の知らない私を見つけてくれた存在は、同じ表現者同士としては勿論、友人としても本当にありがたい存在なんだなと思った。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
普段はInstagramに日々投稿しております。
そちらもご覧いただけましたら嬉しいです!
汐音葉月 Instagram
