ギリシア美術:人間賛歌の精神
【この記事の目的】
1.美術検定の合格に向けて、西洋美術史の流れをまとめた記事を作る
2.時代ごとに活躍した芸術家を別の記事で作成しリンク付けする
ギリシア文明は、地中海を中心に発展しました。ギリシア美術の大きな特徴は、初めて生きている人間が描かれるようになったことです。これは、神々でさえも人間と同じように感情を持ち、行動すると考えられていたギリシア人の人間中心的な世界観を反映しています。
ギリシア美術は、
幾何学様式の時代
アルカイック時代
クラシック時代
ヘレニズム時代
の4つの時代に分けられます。
幾何学様式の時代(紀元前1000年頃 - 紀元前700年頃)
この時代の美術は、幾何学的な文様が特徴です。人物や動物も、単純化された形で描かれました。また、この時代に現れ始めた初期の人物像として、『クロース』(青年像)があります。

まだ表情は硬く、形式化された表現が目立ちます。
アルカイック時代(紀元前700年頃 - 紀元前480年頃)
この時代になると、人物の表現がより写実的になります。わずかに微笑んだ表情であるアルカイックスマイルが特徴です。

この微笑みは、当時の彫刻に生命感を与えるとともに、一種の神秘性も帯びていました。
クラシック時代(紀元前480年頃 - 紀元前323年頃)
ギリシア美術の黄金時代です。アテネの象徴ともいえる『パルテノン神殿』に代表される、均整の取れた美しい建築物が数多く作られました。

彫刻では、ポリュクレイトスの『ドリュポロス(槍を持つ人)』に代表される、理想的な人体美と完璧なプロポーションを追求した作品が生まれました。

これは、人間の肉体がいかに美しいかというギリシア人の思想を強く反映しています。
ヘレニズム時代(紀元前323年頃 - 紀元前30年頃)
アレクサンドロス大王の東方遠征以降の時代です。美術は、よりドラマチックで感情豊かな表現へと変化しました。風を受けて力強く前に進む姿を表現した『サモトラケのニケ(女神像)』、

しなやかで優美な肉体を持つ『ミロのヴィーナス』、

そして苦痛に顔をゆがめる群像が劇的に表現された『ラオコーン』などがこの時代の代表作です。

これらの作品は、動きや感情の表現において、それまでのクラシック時代とは異なる新たな芸術性を確立しました。
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