短編小説50「絶食する蛇」の裏側
今回は「大蛇」にまつわる話です。
でも、大蛇自身の描写は極端に少ないです。
【物語のジャンル】
・日常ミステリー
主人公が偶然見つけた一通の手紙の謎を、
専門家ではない一般人の視点から調査し、
真相にたどり着く物語。
【構成】
・起承転結で構成されている。
起(謎の提示)
コルトが、解体する家で謎めいた手紙を発見。
家主「メア」とは連絡が取れず、
手紙が物語の中心的な謎として提示。
承(調査と推論)
コルトはフィリーと調査を進める。
「メア」という女性、「ネイキー」というペット、
巨大な蛇の抜け殻等の断片的な情報から、
「手紙はメアがペットの大蛇に宛てたもの」という
仮説が立てる。
・転(真相への転換)
偶然読んだ新聞記事がきっかけとなり、コルトは
「蛇が飼い主を食べるために絶食する」という
衝撃的な可能性に気づく。
手紙の意味が「ペットへの愛情」から
「捕食される恐怖」へと一転し、
サスペンスが最高潮に達した直後、
当の本人であるメアが登場。
・結(謎の解決)
メア本人の口からすべての真相が語られる。
蛇がメアを食べようとしていた可能性は
あったものの、実際は病気で生死を彷徨っており、
手紙はそれを憂いたメアが書いたもの。
すべての誤解が解け、物語は終わる。
【物語の構造】
・「パズル解決型」構造。
物語は、読者と主人公が同じ情報しか持たない
三人称視点で進む。最初に「手紙」という
不可解なパズルが提示され、
主人公が手掛かりを集める過程を
共に追いかける構造。
⇒ミスディレクション(誤誘導)という
言い方が自信ないですが、仕掛けを
設けました。
・1つめの解釈
手紙はペットへの愛情と
別れを綴った悲しいもの。
・2つ目の解釈
蛇の習性を知り、自分が食べられることを
悟った飼い主の恐怖の記録。
・最終的な真相
1と2の要素を含みつつも、基本的には
ペットの命を心配する飼い主の愛情から
生まれた手紙。
⇒手紙に対する解釈が状況に応じて
二転三転することで、「本当の意味は?」と
焦らす構造になっています。
分かりづらかった人ごめんなさい。
ミスディレクションとは
【まとめ】
蛇に狙われる恐怖とか、捕食の描写とか
そういうのも考えたんですが、
本当に「恐怖」を感じる瞬間は気づいた時、
理解した時なんですよね。
短編小説33「畏怖を知らぬ者」でも
臭い匂いの正体が「死臭」だとわかった時、
恐ろしくなるようにしています。
この手法はよく使っているんですよね。
芸がないですが勘弁してください。
短編小説33「畏怖を知らぬ者」
よかったら併せて読んでみてください。
今回はここまでです。
読んでいただきありがとうございました。
次回の投稿もお楽しみに。
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