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イヤホン越しでも、まだ君に届くなら

↑まずはこちらを読んでいただけたらと思います。


男性目線の子育てで奮闘する話に初めて触れた、気がする。

触れたと思えるほどに、引き込まれながら読んでいた。
読み終わった瞬間、マイトンさんが隣にいた気がしたんだ。
会ったことはないんだけどさ。


読んでいて、じんわり泣きそうにもなった。
ラーメンの湯気のせいに今だけさせて欲しい。
ラーメンを挟んで向かい合う親子の距離。
ラーメンの湯気の向こう側にいる長男くんが、遠いようで、でも確かにここにいる感じがすごく切ない。

きっと、ここに至るまでにものすごく悩んだし、考えたし、苦しんだんだと思う。
私が軽々しくそんなセリフを言えるはずなんてない。
文字にするのでさえ、ためらうんだ。


3歳のときのドロップキックのくだりは思わず「うわっ」となったけど、その場で「何が起きた!?」と頭を抱えるマイトンさん夫妻の姿が目に浮かんだ。
緩衝材で守られた高級ワインじゃなくて、鉄アレイだったっていう表現が、ショックと笑いとこれからを考えているんだろうなって感じで妙にリアル。

長男君の言葉も胸に刺さる。「僕のパパ返せ」「僕のママを返してよ」
次男が生まれて、長男君がそう思うのは当然なのに、「どうしようもないじゃないか」と流すしかなかった。そのときの親の苦しさ、でもどうにもできなかった無力感。
そうだよね。
大好きだからこそ独り占めしたいよね。
だってずっと自分だけのものだったんだから。

小学校3年生までは普通に通っていたから、「もう大丈夫」と思ってしまった。でも、普通ってなんだよ、自閉症スペクトラムなめんなよ。

この一文に、全部詰まってる気がする。
頑張って、乗り越えたと思って、安心したかったんだよね。
他と比べるなと言われても、わかっていても。大切だから比べるんだよ。だってそれだけ愛おしいんだ。

4年生の6月でポッキリ折れた長男君。
そこからは、動画とゲームの世界にこもってしまう。

妻は絶望し、私は後悔した。
「ごめんね」「こんなになるまでがんばらせてごめん」

このあたりは読んでいて胸がぎゅってなった。
でも、それを言葉にして、ここに書き残せるのって、すごいことだと思う。

ラーメンの場面に戻って、イヤホンを片耳外して「うん」と返事をする長男君。
ほんの少しのやりとりが、これまでの道のりを思うと尊くて泣ける。
パパ、聞いてくれてありがとう。
そう言ってもらえるように、まだ声が届くうちに、頑張るよ。

このラストがあまりにも温かくて、希望が見えて、救われるような気持ちになった。

こんなに強くて優しくてかっこいいパパがいるなら。
君の人生はどんなことがあっても大丈夫だと勝手に思ってる。



そんなマイトンさんが灯火杯という私設コンテストで審査員(という言い方でいいのかな?)として参加されるそうです。
こんな文章を書く人はどんなのを選ぶんだろうなぁと思いながら。


灯火杯の説明はこちらから。


普段あんまり書いてないけどとか
読む方が多いとか
そんな人も参加しやすいんじゃないかなと思うんです。
選ばれないと自分の記事は、ダメなんだ……となる人もいるかもですが、お祭だと思うといいのでは。
審査員がりんご飴食べたかったかたこ焼き食べたかったかみたいな違いなだけで(食べ物にしか例えられないのどうなんだろ)優劣はない。

その時その人の印象に残った記事はそれだったよみたいな感覚でいたらいいんじゃないかなと。


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