涙の練習日を乗り越えて。おうち練習だから味わえる寄り道
先日、メトロノームデビューした末っ子。
バーナムで「手を交差させる技」を身につけ、
「もう弾けるよ!」
と毎回得意げに見せてくれています。
仕上げの段階になると、自分でメトロノームを
つけるのも楽しみのひとつです。
実は少し前まで、末っ子のメトロノームとの付き合い方に焦っていました。
もっと安定して弾けるようになってほしい。
もっとテンポよく弾けるようになってほしい。
そんな気持ちが強くなりすぎて、
本来なら歌いながら楽しく弾く曲なのに、
メトロノームに合わせることばかりを意識して
しまったことがありました。
その時、末っ子は涙を流しました。
私もつい熱が入ってしまい、
口調が厳しくなっていたと思います。
その出来事がずっと心に残っていました。
私は何のためにピアノを教えているんだろう。
弾けるようになってほしい。
でも、ピアノや音楽が嫌いになってほしくない。
その間で揺れながら、じっくり考えました。
そして私は決めました。
「メトロノームに合わせることだけ、早く弾けるようになることを、目的にしないでおこう」
焦るのをやめて、
まずは手拍子でリズム打ちをしたり、
ドレミや歌詞でたくさん歌ったり。
曲のイメージを膨らませるために、
たくさん会話を交わすことにしたのです。
親子でピアノをはじめた頃のように。
一見、遠回りで時間がかかることかもしれません。
でも、その時間を親子で一緒に味わい、
楽しむことこそが、子どもの心の栄養になって
いくのかもしれないな、と感じています。
この間の朝練では、気づけば保育園での虫捕りやカマキリの話で大盛り上がり(笑)。
だいぶ話はそれてしまったけれど、
そんな愛おしい寄り道にとことん付き合えるのも、おうち練習ならではだと思います。
そんな時間も含めて、
今しかない親子の音楽時間なのだと思います。
子どもにできる工夫は
まだまだたくさんあるはず。
弾けるようになるまでのプロセスを、
どれだけ楽しい思い出にできるか。
これからも、私にできる工夫をたくさん見つけて、楽しみながらレッスンを重ねていきたいと思います。
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