【人生史】激務コンサルから精神病棟を経てJTCにジョブリターンをした理由(後編)
どうも、しょーぱんです。
前編に続くこの記事では、ジョブリターンを決意してから職場復帰を果たし、どのようなキャリアを歩もうとしているかを書いた記事になります。
ぜひ、前編(激務コンサルから休職しどのような入院生活を送っていたか)を読んでからお読みください。
崩壊の始まり
話は夏に遡る。すでに限界は近かった。
深夜3時に寝て朝7時に起きるという、明らかに破綻した生活が続いていた。
それでも休日は、ボーイスカウトのリーダーや小学校の親父会の活動を休まずこなしていた。自分の中で「役割を果たすこと」こそが最優先事項となっており、休むという選択肢が浮かばなかった。
常にイライラしており、妻や息子、母親に強く当たってしまったことも覚えている。
妻は本気で私を心配し、診断書を取って休職を勧めてきたが、それを拒否した。
私は昔から「物事を途中でやめること」が極めて苦手であり、いま携わっているプロジェクトを最後までやり遂げたいという思いが強かった。
代わりに、保険として前職の「ジョブリターン制度」にだけ応募しておくことにした。
この制度は、退職者を条件付きで再雇用するもので、会社にとってはミスマッチが少なく、即戦力となる人材を確保できるメリットがあり、労働者側には少ない労力での再就職という利点がある。
前職(以下、JTC)は典型的な日本的企業であり、コンサルほど激務ではないことは分かっていた。
「もしこれ以上無理そうなら、来年4月には戻れるように準備しておくよ」と、妻をなだめたのを覚えている。
復職への葛藤
退院して間もなく、JTCから連絡があった。「戻るなら書類を提出し、面接を受けてくれ」と。
私は迷った。
コンサルの仕事自体は好きだった。頭を使い、クライアントの期待に応えるという行為そのものに、誇りと興奮を感じていた。
周囲には優秀な人間が多く、刺激的な環境であったことも確かだ。
報酬も、決して現時点で高いわけではなかったが、実績次第で100万円単位の昇給が見込める仕組みだった。
対照的に、JTCは極めて保守的な組織であった。
個人が努力しなくてもビジネスが回る仕組みが出来上がっており、評価制度も年功序列。
VLOOKUPどころか、IF関数すら使えない社員も少なくない。
評価で「A」を取ったところで、ボーナスが数%上がる程度。
やりがいという点では、あまりにも対照的だった。
そんな場所に戻って、私は本当に満足できるのだろうか──。何度もそう自問した。
ジョブリターンを選んだ理由
それでも私は、ジョブリターンを選んだ。理由は三つある。
一.時間と選択肢の制約
再入社のリミットは4月であり、今回逃せば次はない可能性が高い。
他業界への転職も模索したが、経験や適性の面で厳しく、これ以上キャリアに空白期間をつくるリスクは取れなかった。
二.家庭と向き合いたいという想い
休職中、家族と向き合う時間を経て、「この人たちと過ごす日常を守りたい」という気持ちが強くなった。
JTCは福利厚生が充実しており、育児への理解もある。
かつての私は、家族の時間を後回しにしていたが、それでは守るべきものを失ってしまうのだと知った。
三.「小さな池の大きな魚効果」
私は、偏差値50の中高一貫校から現役で東大に合格した。
高校時代は学年トップの成績を維持し、自信に満ちていた。
しかし東大では中の下、コンサル会社では良くて中の上。常に周囲と比較し、自尊心が摩耗していった。
私は「組織の中で上位にいる」と感じられる環境でこそ、最もパフォーマンスを発揮できるらしい。
「小さな池の大きな魚効果」――これが、私がJTCを選んだ最大の心理的理由である。
選択の結果
結果として、この選択は正しかった。
現在はほぼ毎日定時退社できており、子どもとの時間が圧倒的に増えた。
一緒に宿題を見たり、おむつを替えたり、風呂に入ったり、絵本を読んだり。
以前の自分には想像もできなかった「暮らしの実感」が、今の私にはある。
また、精神的にも余裕ができたことで、資格の勉強にも取り組めるようになった。
• 簿記2級
• ビジネス実務法務検定3級
• ITパスポート
• G検定
現在は中小企業診断士に挑戦中である。
配属先は予想外にもバックオフィス業務だったが、今では「これこそ天職」と思えるほどに適応している。
かつてのように「誰かと比べて自分を否定する」ことも減り、日々、自信をもって働くことができている。
以上が、私がジョブリターンを決意した経緯です。
心が壊れたとき、人は自分がまた立ち上がれるかどうか分からなくなります。
私もそうでした。
ですが今は、こうして日常を取り戻し、家族と笑い合い、自分の力を活かせる場所で働いています。
高みを目指し続けるだけが、キャリアの正解ではなく、「壊れないこと」「暮らしを大切にすること」も、立派な選択肢の一つだと思います。
もしこの文章が、今つらい誰かの背中を少しでも押すことができたなら、それ以上の喜びはありません。
今辛い環境にいる人は、自分の活躍できる環境に身を移すことをぜひ考えてみてください。
次は少しエンタメ寄りの記事を書こうかなと思っています。
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ジョブリターンや激務からJTCへの転職を経験した人、今辛い状況にある人は、ぜひコメントしてください。
では!
