関西と山陰の旅2025秋 ②大ゴッホ展 夜のカフェテラス 神戸展 第1期(神戸市立博物館)
ゴッホ♪、ゴッホ♪ ゴッホが神戸に来たよと伝えなきゃ♪(字あまり🦉)
こういうネタはとっくに誰かがもうやってるんだろうな。
の続き
三ノ宮駅から少し歩く。その途中はもう街をあげてゴッホまつりみたい🌻




オリエンタルホテルも一度泊まってみたいな


名前は「博物館」なのになぜか美術展も頻繁に(しかも超メジャー級)行われる不思議な神戸市立博物館。兵庫県立美術館の立場って…謎だな。
前回は「デ・キリコ展」だったか。
その昔、フェルメールも見に来たことがある。
今回のゴッホ展はあらかじめ時間指定で土曜日開催の(比較的空いていることが多い)夜間開館を予約しておいた。しかしそれでもこんなに混むのかよ。フェルメールだってここまで混んではなかったと思うが。あれは日曜日だったからかな。



入り口直後で大渋滞。って、最初の方はミレーとかでゴッホじゃねーじゃん。最初の方は非ゴッホ作品が多くゴッホも初期作品が多くて飛ばし飛ばし見ていた。
それでも最初に目についたのが
《織機と織工》1884年 4-5月
同じ標題で数作並んでる中のもっとも大きい作品。まだまだ他にも織機を描いた作品がたくさんあるらしい。ゴッホって機織り機なんかをそんなに描いてたんだ。そのイメージなかったな。
色彩学の勉強もしていたというから、科学好きでテクノロジー萌えの人だったんじゃないかと推察する。にしても、この絵に描かれたあの複雑な構造のデカい機織り機は偏執狂的にマジメに描かれてちと奇怪な感じも受ける。機械だけに(笑うとこですよ)。
とにかく、機織り機をあんなにきっちり製図みたいな折り目正しさで描き込むのはやはり狂気を感じる。なんか魔法か怨念がかかってるよ。ハウルの動く城っぽさもあるよね。ゴッホが描く建物もそんな雰囲気があり、同じことなんだ。
どうでもいいがひとつ発見したこと(言語学的考察):
キャプションにて「織機と織工」の英語タイトルは Loom with weaver だと知る。Loom って織り機のことなんだ! 知らなかった。Weaving machine とかじゃないんだね。もともと手動で織ってたわけだから、ああいう装置も大昔からあって短い一単語があるんだな。
日本でも「鶴の恩返し」で鶴が機を織る。あれも「機(はた)」だけで「機織り機」を意味するみたいね。
第一会場から1階下に降りた第二会場でもゴッホ以外の画家作品がいくつもあったが、これらはレベル高かった。ルノワール、マネ、モネ…。錚々たるメンツ。彼らもいちおうゴッホと縁があるようだ。今回改めて気づいたことに、これまで美術史においてなんとなくゴッホって孤高の存在っぽいイメージだったが、ちゃんと当時の絵画潮流の中にいたんだ。短命だったからあまり絡みも少なく逸話も残っていないのかも。
そのへんは先日のここでも気づいたこと
《音楽家の道化師》1868年
ルノワール! サーカス場にいる白塗りの道化師。黒地にパピヨンアップリケ?柄のコスチュームに身を包み、バイオリンを手に下げ、弓で右上方の何処かを指して突っ立っている。落ち武者の美輪明宏さんみたいな雰囲気(どんなやねん)。こんなルノワールは初めて見たかも。

何度指示変えてもどうしてもうまくプロンプト出せなかった。本物と似ても似つきません!
そして目玉の

なんと、この作品だけ撮影可能にしてた。列に並んで目の前で鑑賞&撮影できるコースと並ばずにその背後からじっくり(人の頭越しに)見るコースのツープラトン方式である。
行列のキライな私は後方に陣取り、持っていた双眼鏡で舐め回し、スマホで盗撮しまくった。行列コースは写真撮ったらとっとと通り過ぎないといけないから絵をまともに見られるのはほんの一瞬。むしろ後ろからの方がよかったよ。
この絵にはゴッホのいろんな要素が詰まってる。輝く夜空の星、カフェのひさしの鮮やかな(ひまわりなんかでお馴染みの)ゴッホイエロー、糸杉の木(?)の黒緑、地面(舗装されてる?)のきらめく混色は畑の描写とかで使われた技法を思わせる。
現実の夜空にはあんなにデカく輝く星はないが✨️、カフェテラスに並ぶ丸テーブルに呼応しているのかもね。
構図としては画面全体でXみたいなパースを取っている。これは広重あたりの影響を受けているのでは?との説があるそうだ。
ちょっと探してみたがこんなのどうですかね?
これまた「日本スゴイ!」案件かもしれないが、そもそも北斎とか広重とかは海外絵画の遠近法を学んで自分の作品に取り入れたわけで、当時の印象派の画家たちがそれを見てイイねと思ったのはある意味魔改造の逆輸入というか、ここ数年海外で日本のシティ・ポップがウケてるようなものではと思うのだが。
話をゴッホのカフェテラスに戻すと、消失点には馬車がいた。カフェには黒い影の男性。馬と紳士の影というと、なんかドガっぽくもあるんだけど、これは深読みし過ぎかな。
なお、作品の撮影はOKなのに、周りのキャプションの解説文字とかは撮影禁止らしく、係員さん達がしつこく注意していた。なんだそりゃ? 絵よりも大事なの? 著作権とか? 謎だね。
私は実はこの「夜のカフェテラス」の複製品を持っている。ちっちゃいし印刷クオリティもかなり低いけどね。ネット画像で見比べてさえも色とかだいぶ違うのよ。
この会場に持ち込んで見比べてたらさぞかし変なやつに思われただろうなあ笑。
ちなみに変なやつといえば、この時「夜のカフェテラス」の場で勘違いのおっちゃんを目撃した。
「写真撮ったらあかんがな!」
けっこう大きな怒鳴り声が響き渡った。何言ってんだ?? とみんな固まっているとさらに
「ほれ、画面見えとるんやで! 撮っとるやんか!」と指をさす。まだおっちゃんわかってない。周りの人が説明したのかな? やっと状況を理解したらしく
「ああ、ここはええのんか、そりゃ失礼したな〜」
んなもん、さっきからみ〜んなパシャパシャ写真撮ってるんだから、監視員もそばにいるんだし、わかるだろ…。私が怒鳴られてたら怒鳴り返してたかもしれんなあしらんけど🙃
出口付近でまた「撮影可能作品」が何枚か。これらは周りのキャプションとかは撮っちゃダメ!ではないらしい。このへんもわけわからないねえ。



この辺には去年SOMPO美術館で見たゴッホ作品も結構あった。輸送も大変だろうから日本のどこかででキープしてくれてんのかね?
ゴッホは本来肖像画をメインに描きたかったらしい。自画像や花の絵をたくさん描いたのは、モデルを雇う金がなかったから。でもいまゴッホの代表作は「ひまわり」であり、その自画像も誰もがイメージできるアイコンになっている。因果なもんだねえ。
やっぱり間近で正面からの写真も欲しかったので、夜のキャフェテラス長蛇の列も閉館時間近くになれば解消されるかなと期待して待っていたが、七時半になってもまだ列になってる。わたしゃもう二時間半もウロウロしてていい加減疲れてきた(ホテル戻ったら一万五千歩超えてたよ)。会場にイスもないんだもんな。腹も減ってきたし帰ろうかな。福島巡回も行こうと思ってるしまた見れるだろ。神戸よりは空いてるんじゃないか。
ということで閉館三十分前に退出した。出口のところで、再来年に「大ゴッホ展第二弾」として、「アルルの跳ね橋」がやってくるよ!という宣伝パネルがあった。聞いてみたら、これも撮影はできないという。こういうのはむしろ撮影させて拡散してもらった方がいいんじゃないのかね? 最後まで謎ルールだわ〜。

おまけ: レストラン ロイン
さっき神戸市立博物館で見たフェルメールの自分のブログ記事を読み返して思い出したレストラン、ロインへ。

あれれ? Google先生のお導きで来たけどこんなとこだったかなあ? 通りに面していたような。移転した? 系列の別の店? まあいいか。

ステーキたっけぇので…
デミグラスソース甘め。でもおいしい。

黒ビールだけどまろやか。量はこれくらいが私にはちょうどいい。
ほろ酔いで宿に戻ったのであった。
つづく
