「AIによる文字起こし」のビジネスモデルの危うさ
AI活用で助かっている仕事(作業)の1つに「文字起こし」がある。
会議の議事録だったり、インタビューだったり…。
以前にネタにしたことがあるが、本当に地獄の作業だった。
それが今や、AIに音声ファイルを食わせるだけでテキストにしてくれるんだから…いい時代になったもんだよ、ホントに。
で、時代として需要があるからか…。
各メーカー・各企業が売出しに躍起になっている空気が漂っている。
特に『PLAUD』というメーカーがインフルエンサーに案件をバラまき始めたようで、ガジェット系YouTuberがやたら紹介しまくっているのを見かける昨今。
そんなボイレコ、「そろそろ俺も欲しいなぁ…」などと思いつつ、時々家電量販店の売り場へ足を運んでみてはいる。
が、どうにも「これを買いたい!」という気力が出てこない。
ちなみに、現在の主要メーカーのAIボイスレコーダーはこんな感じ。。

なぜ買う気が起きないのか?
それは…このビジネスモデルによって
【ポケットサーバー】
の二の舞い
になることを恐れているからだ。
【ポケットサーバー】とは…ブルーレイレコーダーで録画したテレビ番組をSDカードに入れて持ち出し、ローカル通信機能を使ってiPhoneやiPadで見られるガジェットだ。
今でこそアプリ経由でブルーレイレコーダー本体のハードディスクに直接アクセスして番組を見られるようになっているが、昔はそんな通信機能が無くて…。
通勤・通学などの移動時間を有効に使うべく、番組を簡単に外へ持ち出すことが出来る便利なものだった。
しかし!!!
2018年5月7日を以て【ポケットサーバー】のプレーヤーのアプリサポートが終了してしまった。
アプリのサポートが終了するだけならまだ良かったが、同時に「持ち出し番組再生の機能も終了」となり、映像を再生できなくなってしまったのだ。
そのため、1万数千円した【ポケットサーバー】はゴミ同然に…。
同時に今までSDカードに撮り溜めた番組も全く意味が無くなってしまった。
この【ポケットサーバー】と同じ匂いを、AIボイスレコーダーの各メーカーに感じるわけで…。
つまり!!
メーカーが撤退したらAIボイスレコーダーはゴミになる!!
というね…。
企業側の気分次第でユーザーが右往左往してしまうビジネスモデルが不安でしかないのだ。
どういうことかと言うと…。
現在のAIボイスレコーダーのビジネスモデルは、ガジェットの販売売上もさることながら、本命(バックエンド)は月々のサブスク料金で儲けを出す仕組みとなっている。
月に@時間分文字起こしすると@円…みたいに。
なぜなら、音声の文字起こしはガジェット内で行われているわけではなく、別なAI搭載のサーバーにスマホからデータを転送し、企業側のサーバーでテキスト化したものがユーザーに送り返されているからだ。
つまり!!
企業側が「AIボイスレコーダー事業は儲けが出ないから…赤字のために撤退します!」となったら、ガジェット単体では何も出来なくなり結果として”ゴミ”と化すことになる。
例えば「Googleが開始したAIボイレコのサービス」とかだったら…。
Googleなら当面潰れる心配は無いから安心して購入できる。
しかし、『Notta』とか『PLAUD』とか…。
いつ創立されたか分からない&他に何をしているか不明な新興企業が、AIボイスレコーダーの事業をいつまで継続できるか分からなくないかね?
バックにどっかの企業が付いていたり、M&AでMeta社みたいな大手が買収してくれたりする可能性はあるのかな?
翻訳精度の向上や様々な言語への対応など、アップデートする要素が多いだけに、ガジェット単体で文字起こしできるシステムを構築するのは現状で難しそうだ。
だったら、スマホのアプリとして開発してしまった方が早い。
運営企業のサーバー頼みの事業は…。
出演者が不祥事を起こすと配信停止されてしまう映画・ドラマみたいな感じで、企業に利用者の「生殺与奪を握られてしまうサービス」はいかんせん怖いと思ってはいる。
コレ、なんとかならないものだろうか!?
