さいさんの地方創生 note【ボトムアップ型まちづくり実践「潜在力(ポテンシャル)を引き出すとは?」】
現場で汗をかいて、地域(ひいては国の土台を)を支えている人をないがしろにし、現場力の伴わない意識高い系のような方々のご高説ばかりを「公」が優遇するのであれば、汗をかく誰もが「公」に対して貢献する意欲(motivation)が失われ、ついには土台から崩れ去っていく。
そして、およそパブリック(公)としてあってはならぬ結果へ向かっていく。この傾向は伊那市のみならず、今の日本全体に表出化してきているように感じます。
いわゆる Insight で自分が思う自分と外から見える自分がズレ過ぎているとあまりよろしくないという通りで、地域としてきちんとデータ、現場の一次情報の両面から正しい出発点を定めること。そのうえで施策、適切なPR(集客数ではない実のあるKPIによる)が行われること。
とした前回はこちらです。
☆「メタ認知」をどう実現するのか
僕が支援に入る場合。それは会社であるケースもあれば、自治体(地域おこし協力隊)でもあれば、学校や個人である場合もあるわけです。
共通しているのは、会社の上役の方は「コミュニケーションは出来ている、やっている」と言うことがほとんどだし、自治体担当は「話は聞いている」というだろうし、時には「市民対話は十分にやっている」とすら言います。もちろん学校の先生も「生徒と信頼関係の中にある」というケースが多いわけです。
しかし、依頼をしてきた当事者達からすればこれらいずれも「NO」と反応することがほとんど。そして、このギャップが、この国における社会システムの欠点、矛盾を指し示しているともいえます。
というのも、この国はずっとピラミッド構造による階級(ヒエラルキー)がある状態だからです。なので、親や教師、上司の指示、命令、期待、願望といったいわゆる「愛(笑)の表現」が相手にとってどんなに受け取りたくないようなものであっても、受け取らない子どもや生徒や部下が悪い。責任がある!といったごり押しが可能になっていることが多い。
なので、昨今の数々のハラスメントはこれらに起因しているリバウンドのようなものとも言えるでしょうか。
実際にはコミュニケーションと呼べるだけのものでないとか、対話ではなく情報交換レベルの会話でしかなかったり、子供たちの忖度のみのよって成立していたもろい関係性でしかなかったりと。実態は・・ということが多く、こうした事象になりやすいともいえます。
これらは客観的にみる、俯瞰してみる。
いわゆる「メタ認知」によって解消できるものです。
とはいえ、ピラミッド構造の上側にいる人は「見たいものしか見ない」心理バイアスの罠にとらわれやすいのも事実。現場、現実を否定するかのような態度、行動に出やすいのは、誰しもなんらかの経験もある所かと思います。
私たちのような対人支援。伴走支援と呼ばれるプロに依頼をさせる方々は、こうした現状をなんとか変えようと委ねる決意をされているし、支援されるパートナーもやはり今を変える決意にある。私たちはまずその状態を信じ、落ち着いて現状の整理、分析をする。そこから正しい出発点を確認(言語化)していくことになるわけです。
女子カーリングチーム・ロコソラーレを支えていることでも知られているこの「メタ認知」。そのスキルの触りをここで置いておくとしましょう。
☆Use it or Lose it
このメタ認知。
その状態をつくっていく前提となるのが、神経細胞シナプスの仕組みです。
2歳で細胞数のピークを迎えるこのシナプスは、そこから使われないものをカットしはじめていき、年々減少していく性質を持ちます。
ですので、子どものうちはこの細胞数が多く吸収、定着も早い。ゆえに、いかにして「変化」を与え、細胞を使い、強化していくかが重要となります。
一方で、大人はこの細胞の数が大きく減ってしまっていますので、残った細胞と細胞をつないでいく必要が生じ、そこにエネルギー負荷がかかります。ゆえに、この負荷をかけている時間に対し、私たちは「物覚えの低下」とい認識をするわけです。
メタ認知をつくっていくプロセスにおいても、細胞を使わずにカットされてしまった大人ほどメタ認知にエネルギーを要し、時間がかかることになります。なので、支援者としてはそこをわかったうえで相手の苦しんでいるところを補っていく必要があるのです。最近は「変化」を与えられなかった10代にも同様の初期傾向を良く感じますが、残っている細胞が多いのできっかけをつかんでからのブレイクは明瞭であることがほとんどです。
☆3つのポイント
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