症例レポート1000字|カルテ情報を「提出できる文章」に変える方法
臨床実習の終盤。
先生から、
「じゃあ、担当した症例について1000字くらいでレポートを書いて提出してください」
と言われる。
担当患者さんについては毎日カルテを見ている。
病名も分かる。
検査結果も分かる。
治療経過も分かる。
なのに、Wordを開いた瞬間に手が止まります。
「何から書けばいいんだ?」
とりあえず、
「患者は○歳男性。○○を主訴に受診した。」
から書き始める。
既往歴を書く。
採血結果を書く。
CT所見を書く。
治療を書く。
気づけば800字。
でも、まだ入院経過を説明しているだけ。
最後に、
「今回の症例を通して○○について学ぶことができ、大変勉強になった。」
と付け足す。
提出できなくはない。
ただ読み返してみると、
ほぼカルテの要約です。
僕が症例レポートを書くときに一番困ったのも、ここでした。
情報が足りないのではありません。
むしろ逆。
情報が多すぎて、何を残して何を捨てればいいか分からない。
症例レポートで求められているのは、カルテを全部文章にすることではありません。
患者さんの情報を整理して、
「この症例のどこが重要だったのか」
を自分なりに一つ選び、医学的な学びにつなげることです。
この記事では、
カルテ情報 → 症例の要約 → 考察 → 1000字の提出レポート
までを、実際に書ける形に落とします。
最後には、
1000字の文字配分
そのまま使える構成テンプレート
カルテから拾う情報
捨てていい情報
考察が思いつかないときの作り方
Before / After
提出前チェックリスト
までまとめます。
このnoteが向いていない人
先に書いておきます。
このnoteは、
症例報告論文を書きたい人
学会抄録を作りたい人
指導医からレポート形式を細かく指定されている人
には、そのまま当てはまらない部分があります。
もちろん、大学・診療科から指定された書式がある場合は、そちらが最優先です。
一方、
「1000字程度」とだけ言われた
症例をどこまで書けばいいか分からない
カルテを書き写しただけの文章になる
考察で急に書けなくなる
「勉強になった」以外の締め方が分からない
1500字、2000字にも応用できる型がほしい
という医学生には使いやすいと思います。
症例レポートは3ステップで作る
いきなり文章を書きません。
まず3つに分けます。
STEP1 カルテから必要な情報だけ抜く
↓
STEP2 この症例で書く「論点」を1つ決める
↓
STEP3 症例・考察・学びを1000字へ配分する
この順番です。
特に重要なのはSTEP2。
論点を決める前に文章を書き始めると、カルテ要約になりやすい。
ここから有料部分
ここから実際に1000字レポートを作っていきます。
1.最初にレポートの目的を確認する
まず、先生からの指示をもう一度見ます。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
