【プロ編集者の言語化講座 9】note初心者に知ってほしい〜言葉の引き出しを「増やす方法」〜
「ねぇ、この髪型、どう?」
美容院から帰ってきた妻に、そう聞かれた時のことだ。僕はパソコンから顔を上げ、少し短くなった彼女の髪を見て、精一杯の愛想笑いでこう答えた。
「お、いいじゃん! かわいいね」
すると妻は、呆れたような顔でため息をつき、こう言い放った。
「パパってさ、昨日、娘が新しいワンピース着てた時も『かわいい』って言ってたよね。23歳の娘にも、私にも、同じ言葉しか出てこないの?」
ギクッ。図星である。 僕は散歩中の犬にも「かわいい」、娘が買ってきたデパコスにも「かわいい」、そして妻にも「かわいい」。 僕の辞書には、褒め言葉が「かわいい」の一種類しか入っていないのか? プロの編集者として、これはあまりにもお粗末な事態である(笑)
こんにちは。しばじゅんです。
あなたも、自分の言葉が「ワンパターンだな」と感じることはないだろうか。 感動しても「すごい」。美味しくても「ヤバい」。疲れても「しんどい」。
本当はもっと繊細なニュアンスを伝えたいのに、手持ちのカードが少なすぎて、いつも同じカードを切ってしまう。その結果、あなたの想いはその他大勢の「ありふれた言葉」の中に埋もれ、誰の心にも届かなくなってしまう。
前回の講座では、たった一人の読者に届ける「ペルソナ設定」について話した。
【プロ編集者の言語化講座 8】なぜ、あなたのnoteは響かないのか?〜文章を「たった一人」に届ける技術〜はこちら▼
今回は、そのたった一人の心に、より深く、より正確に刺さる矢を放つための技術、「語彙力(ごいりょく)」の鍛え方について語ろう。
安心してほしい。「語彙力を増やす」と言っても、広辞苑を暗記するような途方もない膨大な努力は必要はない。 スマホ一つで、今日からすぐに始められる「ちょっとした習慣」を取り入れるだけでいいのだから。
語彙力とは、「温度」を使い分ける力である
多くの人が誤解しているが、語彙力があるというのは、「難しい言葉を知っている」ことではない。語彙力があるとは……
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