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面接試験対策の第一歩は自分の書いた志望理由書をしっかり読み込むこと!【大学受験・面接対策】

更新日:2026/06/23

(〆野の自己紹介はこちらから見られます。)


面接試験対策は「志望理由書の読みこみ」から始まる

 本日から、本格的に面接試験対策についての記事を書き始めたいと思います。今までは、主に志望理由書や小論文のなどの文章作成についての要点や注意事項について書いてきましたが、大学受験の推薦系入試などでそれらと合わせて行われる面接試験の対策についても述べていきたいと思います。今回は、その第一弾として、「面接試験対策の第一歩として志望理由書をしっかり読みこむことの重要性」についてお話しします。推薦系入試では志望理由書の提出と共に面接試験が課されるのが常です。また医学部などでは、一般選抜でも、志望理由書の提出が求められ、また面接試験が二次試験として小論文試験と共にあります。当然、該当する受験生はこの面接試験の対策もしっかり行う必要があります。

 では、何から始めるか、ということですが、「志望理由書をしっかり読みこむこと」、これが面接試験対策の第一歩となります。今回の記事では、面接試験対策として、志望理由書のどこにポイントをおいて読むべきなのか、について、お話ししていきます。

 とここまで読んだ方で、「あれ?その話、以前記事にしていなかった?」と思う人もいるでしょう。そう思った方は、私の記事の熱心な読者ですね、いつもお読みいただきありがとうございます。そしてそれは、この記事ではないですか?

 たしかに、この記事も似たようなことを言っているように見えますが、今回の話は少し異なる部分があります。これは「志望理由書を作成するときには面接試験のことを意識して書こう」というものです。今日お話ししたいのは、「面接試験対策として志望理由書をどう扱うか」なのです。面接官はあなたの志望理由書を見ながら質問をしていきます。その質問は、あなたの志望理由書を読んだ上で発せられているわけです。ということは、面接試験対策としてまずやることは、「その志望理由書を面接官がどのように読んで、どこに疑問を持って質問してくるのかをあらかじめ想定する」ことから始めるべきです。そういう意味で、ここでは、「面接試験対策として志望理由書をどういうポイントで読んだらいいか」について考えていきます。

面接官の視点から自分の志望理由書を読み直して、面接官が志望理由書から何を一番聞きたいのかを想定する

 ここでは、自分の書いた志望理由書をいったん他人の視点で読み直す必要があります。と言っても、これは「言うは易し行うは難し」、自分の書いた文章を他人の視点で読み直すというのは大人でも難しいことです。

 では、このように考えたらどうでしょうか?「もしあなたが面接官なら、この志望理由書を見て何を質問するか」、その志望理由書を携えて受験生が来たとして、あなたが面接官ならその志望理由書から何を聞くか、このように考えて志望理由書を読み直すといいかもしれません。

 少しイメージしてみましょう。受験生が入室する、あなたはその受験生を見る、受験生は緊張した面持ちで「受験番号△△、○○高校の××です。よろしくお願いします。」と言って一礼し席に着く、さて面接試験がスタートしました。……とここであなたは面接官として、いきなり核心にふれる質問をしますか?しませんよね。まずは様子見。「今日は家からどのように本学に来ましたか?」とか当たり障りのない質問をしますかね。受験生が緊張していますから、話しやすい場をまずは、醸成する必要があるでしょう。

 ここでストップ。

 私は「核心にふれる質問」と先ほど言いましたが、それは何ですか?面接官のあなたが「一番聞きたいこと」とは何でしょう?面接官がそこに何のためにいるのか、考えるとそれはわかります。これ、大学の選抜試験の一環として行っているんですよね?だとしたら、ここで面接官が一番聞きたいこと、それは「どうしてうちの大学を志望したのですか?」という大学の志望理由ではないでしょうか?面接官は大学側の人間として、「どうしてうちを受けたのか」を知りたいはずです。

 「『弁護士になりたい。だから法学部を志望した。』、それはわかります、でも他の大学にも法学部ありますよね?何でうちの大学の法学部でないとダメなんですか?」……とあなたが面接官でも聞かないですか?つまり、ここでわかることは、面接官は「なぜうちの大学でないとダメなのか」、うちの大学を志望した理由を明確に聞きたい、これが一番聞きたい核心の質問なのです。ではそれ以外の質問は何か、というといわゆる「ブラフ」のようなものです。より正確に言うと、「それ自体を聞きたいのではなく、その質問を通して『大学の志望理由』を確認する」ために聞いている質問なのです。

 それは具体的に言うと、こういうことです。たとえば「志望理由書には、探究学習を行いコンクールで賞をとったとありますが、あなたがその探究学習から得たものは何だと思いますか?」と聞かれたとします。このとき、心の底から面接官があなたの探究学習自体に興味を持って聞いていると思いますか?「あーその探究学習は非常に興味深いなぁ、私もやってみたなぁ、どんなことが学べるのかなぁ」と興味津々に面接官のおじさんやおばさんが聞いてきていると思いますか?そんなわけはありません。あくまで面接官は「選抜試験の必要性上、それを聞いている」のです。つまり、その質問をして返ってきた答えによって、「探究学習から学び得たことがどのような点で大学の選択理由や進学動機につながっているか」見定めようとしているのです。このとき、面接官は「あ、だからこの探究学習での学びが今につながってうちの大学(学部・学科)に進学したいと思ったのだな」と腑に落ちればそこで質問は終わりますし、「あなたの答えからどうしてうちの大学に進学しようと思ったのかがよくわからないな」となったら、さらにそれについての質問が別のかたちでなされるのです。

 つまり、ここでわかることは、「全ての質問は、一番の核心である『大学の志望理由』を見定めるために行っている」ということです。もちろん、志望理由書をしっかり作成していれば「大学の志望理由」はその志望理由書にしっかり書いてあるはずです。それは読めばわかることでしょう。しかし、そこからわかるのはあくまで「情報」です。その「文字面の情報」を、この面接試験を通じて確認したいのではありません(もしその「情報内容」だけを知りたいのなら、何も面接試験などする必要がないでしょう)。その志望理由が、「単なる受験対策のために、学校や塾の先生の指示に従いながら『作らされた』もの」ではなく、「その受験生の中から生じた本当の進学動機」なのかどうかを、ここでは見極めようとしているのです。

 面接の実践練習に入る前に、まずはこうした想定をすることが大事です。相手(面接官)が究極的に何を聞きたくて質問を繰り返しているのかを十分にイメージするべきです。そして、それを認識するために、自分の書いた志望理由書を、面接官の視点で読み直してみるというわけです。

面接官の立場で志望理由書を読み込むと、「余白」が見えてくる

 そうした想定の下で自分の志望理由書を読むと、「余白」が見えてきます。たとえば、先の探究学習の例で言うならば、たしかに「探究学習で学んだことについて志望理由書の中で一応述べてはいる。それは、大学の志望理由とつながりはないわけではない。しかし、これだけだとその学びがどう大学の志望理由につながっているのかを知るには少し説明が不足しているな」と気付きます。この「説明不足の余白」こそが、面接官が質問を投げかけるところなのです。

 これに気付ければ、「先回りして面接試験対策をする」ことができます。つまり、その「余白」を面接官につっこまれたときに埋められるように、「前もってそこの答えを用意しておく」のです。その「説明が足りない部分」に答えられるように「その部分の説明」を準備しておくのです。こうすると、「今まで考えていなかったことを急に質問されて答えに困る」ということを極力減らすことができ、本番でも効果的に答えを返すことができるはずです。

 ただし、これには注意が必要です。たとえば「志望理由書には、探究学習を行いコンクールで賞をとったとありますが、あなたがその探究学習から得たものは何だと思いますか?」と聞かれて、「おー、予想通り聞かれたな!」と得意満面に「その探究学習の学びが大学の志望理由にどのようにつながっているか」を事細かに調子に乗って話してしまったら、それは「先回りしすぎ」です。面接官は「いや、今そこまで聞いていないんだけど……」となって、「こちらの質問に対して答えていない」、「こちらの話を聞いていない」とコミュニケーション面で不具合があると判定され、マイナスの評価がされてしまいます。これは、また別の記事でお話ししたいと思いますが、「面接は『会話』であると心得る」ことも、面接試験対策を行う上で、大切なことです。本番では、「聞かれてもいないことまで長々と話さない」ように、注意が必要です。

まとめ ~面接官視点で想定すれば相手が面接で一番聞きたいことは「大学の志望理由」なので全ての質問はその確認のためであると考えよう~

 実は、ここでお話ししたことは、「志望理由書をしっかり作った」人にとっては「復習」に過ぎません。先ほども述べたように、以前の記事で私は「志望理由書を作成するときは面接試験を意識すること」と言っています。そこで、「面接で何がどう聞かれるか」を想定しながら志望理由書の作成をしている人にとって、改めてここで面接で問われることを志望理由書から想定することは難しいことではないでしょう。もしかりに、ここでその想定が難しいとしたら、その志望理由書の内容は相手(大学側や面接官)を想定していない内容である可能性は高く、場合によっては作成し直す必要が生じるかもしれません。

 また、「志望理由書にとって『大学の志望理由(なぜその大学を志望したのか)』がメインの内容である」ということも、志望理由書の作成の仕方をしっかり学んだ人であるなら作成段階からわかっているはずです。それがわかっていれば、ここでしたお話しは「復習」として理解できると思います。結局、いろいろ聞いていても、最終的にその相手が知りたいのは受験生の「大学の志望理由」なのです。

 ただし、面接試験の対策はここがスタートラインなのですが、「書くこと」と「話すこと」とは実際に違うので、「面接(話すこと)」にはまた違った技術や戦略が必要になってきます。これはまた別の記事でお話ししましょう。


(面接の実践練習の前にまずは基となる志望理由書がしっかり作成できていないと、十分な面接試験対策に入れません。こちらは志望理由書作成の重要ポイントをまとめた拙記事のサイトマップとなっています。)

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(こちらの記事では、志望理由書を基にした実践的な面接試験対策の取り組みについてお話ししています。質問と回答を想定して「マイ面接想定問答集」を作ると、より万全な面接試験対策となります。)

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