G26_共通テスト数学で思うように得点できない本当の原因──式にする前に抜けていること
点が伸びない原因は、式の前にある。
共通テスト直前になると、
「公式は覚えた」「計算練習もした」
それでも、点数が安定しない人がいます。
一方で、
計算が特別速いわけでもないのに、
安定して得点できる人もいる。
才能や努力量はもちろんあります。
でも、それ以上に効く差があります。
考え始めの一手です。
数学を“どこから考え始めているか”の違いです。
今回の話は、「どう計算するか」より手前の話です。
共通テスト数学で点が伸びない人に共通する、もっと手前の原因を見ていきます。
どの問題でも最初にやるべきこと
これは「どの問題でも共通の手順」です。
その確認に、共通テスト 2025 数学ⅡBC 第3問 を使います。
微分・積分、極大・極小に関する問題。
この問題を例にします。

問題を見ていきなり式を書き始めると、
数学が得意でない人ほど迷子になります。
理由はシンプルで、条件がまだ整理できていないからです。
数学は「言葉・図・式」を行き来する学問
数学は、言葉(条件文)を眺めるだけでは解けません。
図と式に落として、はじめて動きます。
条件を読み取る。
図で状況を整理する。
その内容を数式という論理に置き換える。
言葉 ⇔ 図 ⇔ 式
この行き来を繰り返しながら、
最後に式で結論を出す学問です。
簡単な問題なら、言葉から式へ直行できます。
でも入試問題では、一度図(グラフ)に落として整理する。
図で整理した内容を、式に落とす。
ここが分かれ道になります。
言葉から図へ、一度翻訳
数学が得意な人は、
この作業を頭の中でやっています。
でも、そこまで到達していないなら、
必ず紙の上でやるべき工程です。
これは遠回りではありません。
考えるための正規ルートです。
極大・極小とは何か。
導関数が正か負かとはどういう意味か。
それは本来、図を通して理解する言葉です。
イメージが湧くように、ここから図で整理していきます。
言葉 ⇔ 図 ⇔ 式 で考えましょう。

図の $${ +, - }$$は導関数の正負、矢印は$${ F(x) }$$の増減を表します。
図はできる範囲できれいに書きましょう。
きれいな図は、正しい式につながります。

サ、ス、セ のように二重四角が出たら、選択肢も先に見ておく。
それだけで迷いが減ります。
選択肢も解答を導くための重要な情報です。

二重四角の選択肢も“ヒント”として使えます。
このことを認識しておきましょう。下記が、この問題の選択肢です。

この問題は特に、二重四角の選択肢を先に見ておくと、解答を思いつきやすくなります。
数式は、考えたことの翻訳結果
数式は、
突然ひらめいて書くものではありません。
問題文の言葉や、
図で整理した内容を、
数学のルールで書き直したものです。
言い換えると、数式は思考の翻訳結果です。
図への翻訳がぼんやりしていると、どんな式を立てるかが決まりにくいです。
計算は、結論を出す作業
ここで初めて、計算の出番です。
計算は、立てた式を解いて、
実際に問題を解決するための手段です。
考えた内容を、結論として形にする工程です。
ただ、計算に入る前の整理がズレると、
計算の努力が点になりません。
正しい助言が効かない条件
「教科書の公式の抜けを潰そう」
「計算力をつけよう」
この2つは、もちろん必要です。
でも、それでも点が伸びない人がいます。
式を立てる前に、言葉と図で状況を整理できていないときです。
その状態で公式暗記と計算練習だけを増やしても、再現性は上がりません。
苦手な人ほど、頭の中だけで考えようとする
数学が苦手な人ほど、
文章を読んだあと、
手を動かさずに頭の中だけで処理しようとします。
条件が簡単なら、何とかなります。
でも条件が増えると、頭の中だけでは整理が追いつきません。
結果、情報が絡まって崩れます。
だから必要なのが、
言葉を図に落とし、
図を式にする作業です。
見る場所を変えれば、数学は変わる
今回の話は、
裏ワザでもテクニックでもありません。
数学を見る視点の話です。
言葉を読む。
図で考える。
式で結論を出す。
この順番を意識するだけで、
同じ問題でも景色が変わります。
これを普段からやっている人が一番強い。
でも、直前期でも間に合う発想です。
共通テスト数学で悩んでいる人は、
この視点で、問題を解くときに試してみてください。
いきなりできなくても大丈夫です。
解説を読むときも、自分で図を書いてから式に戻ってみる。
これだけで、得点アップのヒントが見えてきます。
言葉→図→式を試してみてください。
迷いが減って、点が安定します。
人生の限りある時間を大切に。シンパクト和 でした。
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